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(35)

D 様



日本列島を凍えさせていた寒気が、重い腰を上げたようです。
昨日、この地は暖かく優しい空気に包まれました。
時折、通りを行く人も柔らかな表情で・・・。
「春がもう、ドアの向こうでチャイムを鳴らそうとしている ー 。」
降り注ぐ陽光は、久しぶりに私を、幸せな気分にしてくれたのでした。

そして ー 。
今日のこの地は薄曇り・・・
「幸せな気分」は、少し肌寒さを感じています。



さてD様ー。
今日は、前回の続きから書こうと思います。

自分の映像が、突然、画面に現れた・・・どんな手法を使ったのか、私には分かりません。
しかし、技術的には、そう難しいことではないはずです。
そして、確かなことは、その映像を撮ったカメラが、家の中に存在するということ ー 。・
角度から推測すれば、テレビの方向です。

テレビを分解すれば、仕掛けが分かるかも知れない・・・。
しかし、そうするには、私は疲れ過ぎていました。
「夫が帰ったら考えよう・・・。」

私の頭の中にあったのは、静かな怒りです。
一体、この者たちは何をやっているのだろう・・・。
こんな子供騙しのようなことで、私が動揺するとでも思ったのだろうか・・・。、

その幼稚な精神構造を表出させている工作 ー 私は、そのことに震撼としました。
あのオウム真理教の狂信者たちと、どこが違うのだろうかと・・・。


しばらくして・・・。
私は、就寝することにしました。
布団に入ったのは、午後10時頃です。

私は、気分転換に、その夜は夫の部屋で寝ることにしました・・・。

もともと寝付きは良い方です。
神経が疲れきっていた当時も、それは変わりませんでした。
しかし、それが自然な寝つきなのか・・・?  
その疑問が、いつも頭の片隅にありました。


私は以前、就寝時に感じる食べ物の匂いのことを書きました。
今、調理中であるかのような鮮明な匂い・・・。

「誰が料理しているんだろう・・・こんな時間に・・?」

締め切った部屋に、どこからともなく流れて来る匂い・・・そして、睡魔が襲い、意識が遠のいて行くのです。

それが、何回か続いたあとは、匂いのない冷気です。
ベッドに入って暫らくすると、顔に冷気を感じるのです。
締め切った部屋に、外気が入るはずもないのですが、室温よりも低い空気が確かに流れてきます。
そして、この冷気を感じるといつの間にか、眠りに就いているのです。

また夕食後 ー 。
テレビを観ている時や、パソコンを使用している時などに、急に強い睡魔に襲われ・・・そして、いつの間にか、椅子で眠っています。

「疲れているのかな・・・。」

当初はそう思いました。
しかし、やがて不自然なことに気付きました。
早い時間帯、体に疲れはない、興味のある番組を観ている・・・しかし、襲ってくる強い睡魔・・・振り払っても、振り払っても・・・。

思えば、その時も微かな冷気を感じます。
また、喉の奥の気管支から肺のあたりに、違和感を感じ始めるのです。
何か、ささくれ立って来るような ー 。

そんな状態が続いていたある日 ー 。
私は、インターネット上の被害者のサイトに、同様のことが書かれている見つけました。
どこからともなく入ってくる冷気・・・。
やはり、私の気のせいではなかったのでした。

気付かないところにある僅かな隙間・・・そんな箇所から、催眠作用のあるガスを入れることは当然可能です。また、この組織犯罪者たちは、そんな隙間は平気で作ってしまうことでしょう。
ガスが催眠作用のものだけなら、まだいいのですが・・・。




さてその夜ー。
私は、顔に冷気を感じつつ、いつしか眠りに就いたようです。

「何の音だろう・・?」
私は、ふと眼が覚めました。

ジーッ・・・ジーッ・・・ジーッ・・・。

暗い部屋に不思議な音が響いていました。
私は耳を澄まして、音の原因を確かめようとしました・・・。

目覚し時計・・・枕元の棚の上に置いてあります。
以前、何かの記念品として戴いたもので、目覚し時計としては大き目のものでした。
私は起き上がり、それを手に取りました。

ジーッ・・・の音が鳴り続けていました。

私は、窓辺のブラインドから漏れる、微かな明かりにかざして文字盤を見ました。
針が指していたのは、午前0時数分前・・・ですが、長針が、「11」のあたりを指したまま動けないでいるのでした。
動こうとして動けずに、そのたびにジーッという音が鳴っていたのです。

いつ故障したのだろう・・・?

私は、手に持った目覚まし時計の裏ぶたを開けて、電池を取り出しました。
音が止み、部屋に静寂が戻りました。
携帯電話で、時刻を確認すると0時5分過ぎ ー 。

私は、再び布団に入りました。
寝返りをうち、ふと南側の障子戸を見ると・・・妙な光の帯が映っています。
幅3cm位、長さは50cmほどの光が、途切れ途切れに障子戸に映っていました。

「なんだろう・・この光・・・寝る時は入っていなかったはず・・・」

どこから、入るのか・・?

障子戸の外側はサッシ戸です。更に,その外側は雨戸が閉めてあります。
西側の窓以外に、明かりが入るところはありません。
ブラインドの隙間から、明かりは漏れていますが、その微かな光は、部屋の入り口の襖に少し映っているだけです。
いつもそこに映るのです・・・。

ブライティング・・・。

D様ー。
これは、ブライティングの一種です。いわば光による嫌がらせ ー 。
ターゲットに不審の念を抱かせたり、不快感や不安を呼び起こす目的で行なわれます。
この犯罪組織がよくやる手口なのです。

これもまた、セオリー通りのやり方でした・・・。
私は当時すでに、インターネットで得た「ブライティング」の知識があったのです。


明日、考えよう・・・。 
今は、何も考えないで眠ること・・・。

私は、また布団に入り、再び、眠りに就こうとしました・・・。
私は枕に頭を預け、横になっていました。
どれくらい、そうしていたでしょう・・・。

チンチロ、チリチン・・・

突然、オルゴールが奏でるメロディが部屋に響きました。
私はハッとして、枕から頭を離しました・・・。

チンチロ、チリチン・・・チンチロ、チリチン・・・

音は、枕元のラジカセから流れていました。
私は起き上がり、そのラジカセを止めようとしました。

しかし、その音はスイッチを切る前に止んだのです・・・。
私は、ラジカセを見ました。スイッチが入っていることを表示するランプは、点いていません。
音は、スイッチが入っていない状態で鳴り出したのでした。

私は、そのラジカセを隣の部屋に持っていきました。
そして、すぐ布団に入ったのでした・・・。

慌てたり、うろたえたり、不安な様子をしたり・・・。
私は、そんな様子は意地でも見せません。

お前たちがしたことは、何の効果もなかったのだよ・・・。
どこかで盗聴しているであろう犯罪者たちに、そのメッセージを示したのです。



夫は翌日の夕方に戻りました。

結局、私はこの夜のことを、夫には話しませんでした・・・。
うまく説明する自信がなかったし、理解を得ることは難しいと思ったからです。
1年以上経った今、私はこの事実を初めて言葉にしました。


D様、貴方なら、私の拙い表現を補いながら、事実を理解して下さるはずです。





さてD様 ー 。
数日前、私は電力会社に電話をしました。
家の中で、電磁波を測定したところ、高い数値が出たのです。
電化製品を使用していない部屋の測定値でした。その原因を調べてもらおうと思ったのです。

居間やキッチンなどにおいては、ある程度の電磁波が出ているのは当然です。
様々な電化製品が置いてあり、冷蔵庫や炊飯器、湯沸しポットなど、常に作動状態のものがあるからです。

しかし、夫の部屋で高い数値が出たのでした。

「どこから発生しているのかしら・・・?」

夫の部屋は、ほとんど就寝する為だけの部屋です。
常に作動させておく電化製品はありません
寒い季節は、就寝中にオイルヒーターを点けていますが、起床時にはスイッチを切ります。
また、今年から、足元を暖めるために使用している電気座布団も同様です。

更に、測定するにあたっては、すべてのコンセントを抜きました。
電磁波が発生するものは何もない・・・はずでした。

一体、どこから・・・?
それを知りたいと思いました。

気になることがあったのです・・・。

夫は、このところ二度、就寝中に鼻血が出ました。
また、起きて朝食を取っている時にも一度・・・。
掛かりつけの医者に診て頂いたのですが、原因は分かりませんでした。

そして、私もまた、起きがけに鼻血・・・10日ほど前のことです。
ティッシュで何度拭っても、そこには鮮やかな赤色がつくのでした・・・。

この症状が、電磁波と関係があるのかどうかは分かりません。
しかし、私の部屋からも、夫の部屋と同レベルの測定値が出たのです。

私は、その電磁波がどこから来ているのか、調べて貰おうと思いました。
電話をすると、電力会社の係りの人が2名でやって来ました。

もう辺りはすっかり暗くなっていました・・・。


D様ー。
この続きを、次回に書かせて戴きます。


極寒の季節に春めいた日が数日・・・自然の気まぐれな采配ー。
しかし間もなく、「春はまだ先だよ」と、思い知らせてくれるはずです。
ご自愛くださいますようー。




                                                     2010.1.21
                                                        万 留 子

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Re: はじめまして

カインシャドさんへ

コメントありがとうございます。
私は、今後とも、この小説を書き続けて参ります。
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