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(21)

D 様


この季節にしては、湿気を含んだ空気がこの地を覆っています。
南の地方に台風が上陸したとの報道 ー 。
日本列島を縦断する大型台風は、この地にも刻々と迫っています。
でも、今、居間から見える木々の葉は、時おり、微風に揺らぐだけ・・・。
木々たちは、まもなく襲ってくる自然の大軍に慌てるふうはなく ー 、
私は静寂に包まれています。


D様 ー 。
あなたは既にご存知のことと思いますが、この手紙はブログ上で公開しています。
多くの人に、この犯罪の実態を知って戴きたいからです。
私は今、日に日に読者が増えていることを実感しています。

先週 ー 。
私は、いつものようにブログを更新しました。
そして、ランキングを確認しました。すると都市伝説部門で3位になっていたのした。
嬉しい驚きでした。

このところ、読者の方々の声が届き始めて、読者が急激に増えていることを感じていましたが、
思いがけない数字でした。わたしは嬉しくて、プロフィール欄にその喜びを書き入れました。
10月1日のことです。

しかし、翌々日 ー 。
私は期待をこめて、再度、ブログのランキングを確認しました。
そして、更に驚かされてしまいました。
10位以内にはなく、20位以内にもなく、30位にも ー 急激な下降でした。
ブログは36位になっていたのです。

あまりにも急激な下降・・・不可解でした。

ここ数ヶ月、コンスタントに10位以内でしたし、どんなに悪くとも10位台前半に入っていたのですから・・。
初めてのことでした。


D様ー。
あなたは、この不自然な動きをどうお考えになりますか?
もうお分かりになったことと思います。

そうです。
このブログのランキングには、何らかの操作がなされてたのです。

このブログの読者は増え続けています。
ならば、なぜ、順位は急激に下がったのか ー 。

都市伝説部門のブログに、集中的にバナーのクリックが行われたことが考えられます。
私以外のブログにです。相対的に、このブログのランキングは下がっていきます。

詳細な検証が行われれば、その不自然さは浮かび上がってくることでしょう。
都市伝説部門のランキングバナーの総クリック数は、10月1日から10月3日にかけて、飛躍的に多くなっているはずです。

私はこの手紙で何度も、このKは全国にネットワークを持ち、協力者は全国に及んでいるとを書いています。その協力者たちを使えば、ランキングの捜査などは簡単です。

Kは、このブログに注目しているのです。
そして、読者が増えることを阻止しようとしているのでしょう。
このブログへの注目が増すことは、彼らにとって都合が悪いのです。

D様ー。
私は、Kのネット上の工作を満天下にさらす結果になったことは幸いだと思いました。
私はすぐ、この不自然な動きを、あなたへの手紙に書き始めました。

(Kは、私が、パソコンに書き入れる段階から妨害をします。
 勝手に動くカーソル、何度書き入れても消えてしまう文字、消しても消しても
 文字に付くアンダーライン、大きさが変わる文字・・・。
 私のパソコンが、誰かのパソコンと繋がっているとしか考えられません。)

Kは、私が書いている今回の内容を把握しました。
そして、また、書いている内容を虚偽にしてしまう操作がなされました。
ブログのランキングをもとに戻したのです。
そんなことは起こっていない。お前の妄想だ ー というわけです。
しかし、ネット上に表出した不自然な動きはもう消しようはないし、否定も出来ません。

これからも、ブログへの妨害は続くことでしょう。
パソコンの故障やトラブルなどにより妨害されることも予想されます。
(それは、この一年余の間、イヤと言うほど経験しました。)

しかし、D様 ー 。
私は書き続けます。

この組織犯罪の被害者たちのために ー 。
そして、この犯罪が社会に正しく認知されるまで ー 。
その日は近いと信じています。



さて、D様ー。
私たちが、この町に住んで約4年になることは、以前にも何度か書きました。
きっかけは、夫がこの家を格安で購入したからです。
当時、私たちは仕事の都合上、別の地域でそれぞれにアパートを借りていました。
それは何かと不便で不経済でした。家は県外に所有していましたが、生活の拠点をこの地に移そうと考えていたのです。

この家のことを知ったのはそんな時です。土地は借地なのですが、利便性がある住宅地で、広さも充分な家です。格安だと判断して購入を決めたのでした。
核安だった理由は、裁判所の競売によるものだったからです。

競売に出された物件は、最低価格が市場より格安に設定されています。
入札する時に、その最低価格以上の金額を書いて入札するわけですが、当然、1円でも高い金額を書いた者が落札します。もし、入札者がいない場合は最低価格はさらに下がります。

何度競売にかけても、入札者がいない場合は「特別売却」になります。
これは、入札期間を設けないで、いつでも希望者に入札させるというものです。争う者がいないぶん格安で買うことが出来ます。 今、私たちが住んでいる家は、その「特別売却」になっていたものでした。

競売による家の購入は、安いという利点があるのですが、素人には危険が伴います。
たとえば、買った家に居住者がいた場合 ー 。
住んでいる人が家の前所有者であれば、本人との話し合い、または、裁判所の手続きを経て、退去させるることはそう難しいことではありません。

しかし、前所有者と無関係な第三者が居住している場合などは、面倒になることがあります。
居住者や賃貸借契約の有無は、裁判所が物件を調査した概要書を読めば分かるのですが、それに載っていない居住者が住んでいることがあるのです。
それも、裁判所の手続きを踏めば退去させることは出来ます。

しかし、現実的には二の足を踏まざるを得ないこともあるのです。

たとえば、その居住者が暴力団関係者などの場合です。
確かに、強制的な退去措置は可能なのですが、その後のことが懸念されます。

また、裁判所に申し立てて退去命令を出してもらっても、その本人は既に退去していて、また別な者が住み始めているということがあります。これを繰り返されれば購入者は参ってしまいます。
高額な立退き料が目当ての工作です。
(現在は、そのようなことを阻止する法律は出来ているようですがー。)

私は、「宅地建物取引主任」という資格をもっていて、以前は、競売物件への入札を頻繁に行なっていました。その時に競売に詳しい方から、法律的なレクチャーを受けていました。
それで、少しですが、競売に関しての知識があります。

私は、この家を購入する前、権利関係や居住者の有無などを調べて、問題はないと判断したのでした。

しかし、誤算がありました・・・。

購入後、私たちは家の中に入って驚愕しました。
これが家と言えるのか ー と思うほどの荒れ様・・・・。
部屋には、畳もふすまもなく、キッチンには流し台もありません。
フローリングの床は、砂をまぶしたような汚れー。

「いくらなんでも、これは・・・。」
夫は呆然としていました。


競売の物件は、裁判所が内容を調査した概要書などで、良否を判断するしかありません。
家の内部は、添付されている写真で確認します。
特別売却の場合は、書類を作成してから何年も経っていることが多いので、実態とかけ離れている場合があるのです。

我が家の場合は、購入前に外側から見た感じでは、書類の写真とそれほど変わっていないようでした。
私は、それほど傷んでないと判断したのです。

家の中の傷みようは想像を絶するものでした。

競売にかけられる物件は、当然、差し押さえられていますから、その価値を下げるような行為は禁じられています。個人所有の家具などとは違い、畳やふすまは家の一部ですから運び出すことは出来ません。キッチンの流し台にしてもそうです。
(無理に引き剥がして持っていったのか、そこの部分のベニヤ板が割れていました。)

私たちは、しばらく入居することが出来ませんでした。
人を頼んで、家の中を徹底的に掃除をしました。そして、流し台を買い、ユーティリティを整備し・・・。
ふすまと畳は注文しなければと思っていました。

そんなある日の午後ー。
私と夫は、家の様子を見に来ました。
すると、敷地内に軽トラックが停まっていました。荷物を運んでいるようでした。
初老の男性1人と女性2人がいました。

「どなたですか?」
私は、そのうちのひとりに尋ねました。初老の女性でした。

「荷物を運んでるんです・・・前にここに住んでました。」
女性は、全身に疲れた雰囲気を漂わせていました。
軽トラックには、何組もの布団や小さな家具、古い電化製品などが積み込まれていました。
以前、下宿屋として使っていた棟に荷物が残っていたようです。

「Kさんですか?」
私は、裁判所の書類に載っていた、家の前所有者の名前を言ってみました。
「そうです・・・」

Kさんは、以前ここで、下宿業や飲食店を営み、不自由なく暮らしていたようです。
別棟(現在、私たちが住んでいる平屋の家)には、息子さんが家族で住んでいました。

ところが、下宿棟の北側を流れる川の河岸工事をきっかけに、建物が傾いてきたのです。
私たちも家を購入後、中に入って気が付きました。少しですが北側に傾いているようでした。
外観からは分かりませんし、中に入っても注意して見ないと気が付きませんが、床に傾斜がありました。

Kさんは工事をした役場に、何度か交渉したとのことです。
しかし、役場は責任を認めず補償は受けられませんでした。

(それならば建物の傾きは何が原因だったのでしょう・・?)

その後、Kさんの事業は不振になってきました。
同時に耳鳴り、めまいなどの体調不良が始まり、飲食店は閉鎖せざるを得なくなりました。
そして住宅に改装しました。(現在、若夫婦が3人で住んでいるところです。)

それでも下宿業は続けていたのですが、信頼関係にあったと思っていた銀行は、わずかな負債をたてに、建物すべてを競売にかけてしまったのでした。
家を出た息子さんたちは離婚をし、連絡が取れない状態になってしまいました。
彼女はすべてを失いました。

「今は近くのアパートに住んでます・・・。」
町に生活保護の申請をしたら、税金を滞納しているのを理由に断られたとかで、家賃だけ出してもらっているとのことでした。

税金の滞納を理由に、生活保護を受けさせないとは・・・。
理不尽な論理です。私は頭の片隅に、怒りの小さな渦が出来たことを感じました。
それでも、私は彼女に聞かなければならないことがありました。

「家の畳とかふすまはどうしたんですか? あんなものをもっていっても仕方ないと思うんですけど ー 。」

彼女は目を伏せました。
「あれは・・・まさか、あんなことまでされるとは思いませんでした・・」

Kさんの話によると、荷物の運び出しを頼んだ男が勝手なことをしたと言うのです。
その男は、その妻が下宿業で働いていたことがあって、彼女とは知り合いでした。
職は一定せずに、何をしているのか分からない人間でした。

「流し台なんかもバリバリと引き剥がしてしまって・・・。私は振るえが止まりませんでした。でも、俺に任せろと言うばかりで・・・。返したいんですが・・どこにあるのかは、その人に聞いて下さい。」
私は、その男の名前と連絡先を教えてもらいました。

「この家は、嫌なことや変なことばかりが起きて・・・」
私は、最後に彼女が言ったその言葉を、気に留めることはありませんでした。


私は気乗りではない夫を連れ、そのHという男の家を訪ねました。
古く小さな町営住宅でした。狭いので自分で設置したのか、6畳ほどのプレハブ小屋が家にくっ付くように建っていました。

日中でしたので、どう留守だろうと思いつつ行ったのですが、男は在宅していました。
男は頭髪も無精ひげも伸び放題で、前歯が1本抜けたままでした。
歳は50代前半くらい ー まともな生活をしていないことは一目瞭然でした。

私は用件を言いました。すると ー 、
「あの荷物は・・・分からないね。俺の友達が持って行ったから ー 。」

私はその友達の名前を訊きました。
「言えないよ。俺から訊いてみるよ」
男は面倒くさそうそうに言い、明日、自分の方から電話すると言うのでした。
私は男に、自分の携帯電話の番号を教え、連絡を待つことにしました。

翌日、夕方になっても、男からは連絡がありませんでした。
私はKさんから聞いておいた男の自宅へ電話を入れてみました。

男が出ました。
「ああ、あれはO村に置いてある。だけど、アンタねぇ、現状で買ったんなら、そのままでしょうがないんじゃないの? 運び出してあるものを、今さら戻せなんて言えないでしょ。」
男は横柄な口調でした。

「畳とかふすまは家の一部ですから、持ち出すことは違法ですよ。それにKさんは返したいと言ってます。」
私は反論しました。

「あのね、この電話は録音させてもらってるからね。法律的にどうこう言うんなら、俺ももそのつもりでやるよ。」
男は脅したつもりなのでしょう。しかし、私には通用しません。
「どうぞ。 ー で、いつ返してくれるんですか?」
「明日、警察に相談してくる。それから電話するよ」

警察・・? 
警察になんの関係があるというのでしょう・・・。
「・・・分かりました。連絡を待ってますので、よろしくお願いします。」
私は、頭に浮かんだ疑問をあえて問わずに電話を切りました。

翌日、やはり連絡はありませんでした。私はまた、夕方に男に連絡を入れてみました。
「司法書士がいなくてね。相談が延びているんだよ。」
何を言っているのでしょう・・・?
「あなたは昨日、警察に相談すると言ったんですよ。」
「警察には相談したけど、やっぱり、あとは司法書士の問題らしいからね。」

やっぱり、あとは司法書士・・・?
男の言うことは、いちいち腑に落ちませんでした。

そんなやり取りが、日を置いて、何度も続きました。

最終的に男は、ふすまと畳を返してくれました。
私の粘り強い交渉に根を上げた形でした。
奥さんの実家に置いてあったのです。

男は夫に、「言えないこともいろいろあってね・・・迷惑かけました。」と謝ったのでした。

その1年後、男は死にました。
自宅火災による焼死でした・・・。
「放火されたらしいよ。」
知り合いのスナックのママが、顔をしかめて話してくれたのです。

犯人はいまだ捕まっていません・・・・。

家の以前の所有者Kさんが死んだという噂を聞いたのもその頃です。
家のことでいろいろ聞きたいことがあって、何度か電話をしていたのですが、やがて繋がらなくなり心配していた矢先でした・・・。


D様ー。
今、私は、kさんの言っていたことを思い出しています。

「この家は、嫌なことや変なことばかりが起きて・・・。」

彼女の言ったこの言葉を、私は今、切実に感じていることです。
私は思います。この家に住む者は、この組織犯罪のターゲットになることが、決定付けられているのではないかと・・・。
この家は、この組織犯罪者たちにとって、実に都合のいいローケーションなのです。

「おばさん・・・」
先日、私が夕食を済ませ、雨戸を閉めようとしている時、声がしました。
貸家に住む若夫婦の長男Lでした。小学4年生です・・・。

D様、この続きを次回の手紙に書きたいと思います。


曇りがちの日が続いています。
体調に御留意くださいますよう ー 。




                                        
                                                   2009.10.7

                                                       万 留 子

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No title

コメントを戴きましてありがとうございます。
詳細なデーターに基づく分析に、この犯罪の奥に広がる闇の深さを知った思いです。これを作品の中に反映していければと思います。
ネット上での関心の高さは、いずれ、実社会へ波及していくことでしょう。
この卑劣な犯罪を世に知らしめるべく、私は書き続けたいと思います。今後も、レクチャー戴ければ幸いです。
そして、この小説への応援をお願いします。
本当にありがとうございました、

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ミセスまるこ

Author:ミセスまるこ
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