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(62) 高速バスの中で ー。

D 様





今日のこの地は曇り ー。
梅雨に戻ったような空に安堵しています。
明けるのを、あれほど望んだはずなのに・・、
人の思いは、子供の手を離れた風船のように浮遊します。

でも、自然はより気まぐれ ー 、
雷の天体ショーを演出し、局地を豪雨で襲い、雹を落とし、
灼熱の陽射しで地面を焼き・・・

私は早くも、初秋の風を待ち焦がれています。





さて、D様ー。


25日(日曜日)、
私は、東京への高速バスに乗っていました・・・。
亡姉の法要に参列するためです。

義兄から、法要の知らせがあったのは、その1週間前 ー。
「そうですか・・もう10年になるんですね。」

52歳の早すぎる旅立ちでした。
私には、姉がこの世にいないことを、未だに認めたくない気持があります。
どこかに行けば会える・・・そんなところは、どこにもないと分っているのに、
出合った日を夢想する自分がいるのです。


10年目 ー 神式なので、この節目にも行ないます。
K県のY市での法要 ー Y市は亡姉の嫁ぎ先です。


義兄からの連絡で、私は高速バスを予約しました。
電車より時間が掛かりますが、低料金なのでよく利用します。

バスを予約した時点で、私は、車中で何か嫌なことがあるはず・・との予感がしました。

その理由は・・・、

この高速バスは、夫もよく利用します。
そして夫は、乗るたびに不愉快な思いをして帰って来るのでした。

隣に座った人が、携帯電話で長話を始めたり、
前の席の人が、いきなり座席を倒してきたり、
後ろの席の人たちが、大声でおしゃべりを続けたり、
斜め前に座ったオバサンたちが、チラチラと夫を見ては、顔を見合わせて笑ったり・・・。
咳をしたり鼻をかむ音が、車内に絶え間なく響いたり、
酷い腋臭の若者が隣に座ったり・・スルメをかじり出したり・・・。

「マナーが悪いのが多いんだよ。イライラして来るよ。」

また、不可解なこともありました。
「東京に着いて、携帯電話を使おうとしたら、電池が切れてるんだよ。
一晩中、充電して行ったのに有り得ないよ。不思議だよな。」

でも私は、ネット上で、その手口に関する記事を読んだことがあります。
充電してあるものを放電させる ー そのハイテク機器は、紛れもなく存在してるのです。

夫が、バスに乗るたびに感じる不愉快なこと・・・。

その嫌がらせは組織的に行なわれている ー 私は、その可能性が高いことを直感しています。
しかし、この者たちの行為の不自然さに、夫は気付きません。
偶然、乗り合わせた人たち・・・そう信じて疑がわないのです。


さて、当日 ー 。
何か嫌な思いはをするはず・・・私のその予感は当たりました。

バスに乗り込み、指定の座席に行くと・・、
その座席の肘掛けに、足を乗せている男がいました。後ろの席から、私の席にまで足を投げ出しているのです。
私がそこに立ち止まっても知らぬふり・・・。

「すみませんが。」
私は、男の顔を見て、足を指差しました。

「アッ、ここ?」
男は、初めて気付いたような顔で、足を引っ込めたのでした。
そして、意味不明な薄笑い・・・。

バスが発車しました。
車内は比較的空いていて、ほぼ、二つの席に一人が座っている状態です。

私の真後ろは、その「足投げ出し男」と、40代らしき女のカップル ー 。
この女の喋ること・・・彼女は、東京までの間、休みなく大声で話し続けるのでした。
それに合わせて、男の変な癖 ー 話の合間に「クーッ」という奇妙な声を出すのです。
喉の奥から、痰を掻き出す時の「カーッ」という、あの声です。
それが、女の話し続ける声の中に、定期的入ってくるのです。耳障りで、不快でした。

そして、車内のあちこちから頻発する咳払い ー 。
すぐ前の席からも、不自然な咳が聞こえます。

後ろの方からは、女のかん高い笑い声・・・。

私は、本を広げていたのですが、集中することが出来ませんでした。
仕方なく、本を閉じて目を瞑りました。

その途端、男の大きな笑い声 ー。

電車で来れば良かった・・・。

でも、同じ状況になることは、分かっていました。
姉の法要への小さな旅は、不快音に取り巻かれて始まったのでした。


私は、窓の外の流れる景色を、ぼんやりと見続けていました。
姉が亡くなる前の、あるエピソードを脳裏に浮かべていたのです・・・。


10年前の早春 ー。
姉は、父の見舞いに来るとの連絡をして来ました。

当時、父は、F市の病院に入院していたのです。
胆管にできた悪性腫瘍を切除するため、手術が必要でした。
しかし、どういうわけか、手術前の検査が進まず、入院が長引いていました。

良性腫瘍だから、大丈夫・・・。
私たちは、父にそう言っていたのでした。

その日 ー、
私は、姉が病院に着く頃を見計らって、当時、住んでいたF町を出発しました。
F市まで、2時間弱のドライブです。

姉が父の見舞い・・・しかし、姉自身も、入退院を繰り返していた頃でした。

姉は胃癌でした。
それと分った時には、腫瘍はすでに、リンパ腺にまで転移していました。

胃の調子が悪く、その何年も前から胃腸科に通院していたにも関わらず、そのような状態になっていたのです。

「そんなになるまで、医者か気付かないなんて・・・?」

私は、納得することが出来ませんでした。
義兄も、医者に何度も説明を求めたようです。
しかし、専門用語でうまく辻褄を合わせた話には、切り込んでいく隙はありませんでした。

姉は、医者を恨むこともなく、自分の病状を理解していました。
リンパ腫が治癒した例もあるし、希望は捨てていなかったのです。
入退院を繰り返す日々でしたが、姉は、いつも明るい雰囲気を漂わせていました。

元々が歯を食いしばり頑張る・・・というタイプではないのです。
どんなことも、サラリと受け流して乗り切る人でした。


「姉はこのところ、体調がいいみたい・・・。」
抗がん剤の治療が、うまくいっているんだろうな ー 。
私は、鼻歌を唄いながら、F市への道を走り続けました。

「あれっ、Miちゃんは、まだ着いてないの?」
私は、父の病室に入るなり、そこにいた母に訊きました。

F市内に入り、思わぬ渋滞があり、私は予定より遅れてしまったのです。
「まだ。もう着いても、いい頃なんだけどね。」

「Miは、能天気なところがあるから、また、道草でもしてるんだろ。」
父は、姉の到着を心待ちにしているくせに、のんびりした口調で言いました。

私は、父を見て、また痩せたなと思いましたが、
「お父さん、顔色がとってもいいよ。久しぶりに会う娘に、気持が弾んでいるんだね?」
「馬鹿なこと言うなよ。」
それでも、父はどこか嬉しそうでした。


結局、姉が病院に着いたのは、予定より2時間近くも過ぎた頃でした。
ベッドに半身を起こして待っていた父は、姉が着いた時には、もう横になっていました。

「ゴメン。お腹が空いちゃって、途中で、お昼をとって来たから ー。」
「お昼を・・? 一緒に食べよう思っていたのよ。」
私は、軽く腹を立てていました。

それでも ー、
姉が、病室に姿を現わすと、病室全体に、柔らかな光が満ちるのを感じていました。
緩くセットした髪、白いジャケット・・そして、水色のスカーフを首に巻いた姉は、眩しいくらい素敵でした。

起き上がろうとする父を、母が止めました。
横になったままでしたが、父は姉の来訪が嬉しくて堪らないのが、私には分りました。

外は、木々の芽が吹きかけた頃・・・。
早春の病室は、不思議な幸せに満ちていました。

私たちは、取りとめのない話に興じました。
「結局、Y市から、6時間近くも掛かっちゃたんだよね。」
義兄が言いました。

その間、姉は、下手な歌を唄い続けたと言うのです。
「それが、同じ歌なんですよ。カモメが翔んだ、カモメが翔んだって・・。
ズーッとですからね。」

姉の歌は、音痴とは言わないまでも、お世辞にも上手いとは言えません。
それを、狭い車の中で、聞かされ続けたというのですから・・・。

「止まったな ー と思うと、また、同じフレーズ・・・これには参った。」
私たちは、義兄にいたく同情したのでした。

病室に、笑い声が響きました。
ベッドの中で父も笑い・・・「災難だったなぁ」と、嬉しそうに、何度も何度も・・。


その4ヵ月半後 ー 。
姉は、逝去しました。

私が駆けつけた時、
義兄は、遺体に取りすがって号泣していました。



父を見舞った早春のあの日・・・、
姉の病状は、悪化していたのでした。

「じゃ、私たちでコーヒーでも飲んで来ようか。」
父の病室で、しばし談笑した後、姉が私を誘いました。

義兄と姉、そして私は、近くの喫茶店に行くことにしたのです。

病室を出て、病院の廊下を歩いていた時、義兄が言いました。
「実は、Miの体調が悪くて、途中で何度も、休みながら来たんだよね。」

体調が悪い・・・? 
私は立ち止まり、姉を見ました。
こんなに明るくて、元気そうなのに・・?

「このところ、ちょっと悪くなってるの。ほら・・」
姉は、首に巻いていた水色のスカーフを外しました。

私は、姉の首を見て愕然としました。
付け根の部分が、大きく腫れていたのです。
まるでコブが出来たように・・・。

「ほら、これもカツラなのよ。」
姉は、それを少しずらして見せました。

「このカツラはね。夏目雅子のお母さんがやっている『ひまわり基金』という団体で貸してくれるの。
 私の髪は、抗がん剤で抜けちゃった。」

姉は、そんな時も悲壮な感じではなく、さらりと明るいのでした。

私はショックでした。
呆然と姉の顔を見ているだけで・・・。

「大丈夫よ。間もなく別の抗がん剤を試すの。先生が、今度の薬は合うはずだって・・・。」


しかし ー 、
10年前の7月28日に、姉は眠るように逝ってしまったのです。


「パパ、足が少しむくんでいるようなの。擦ってくれる?」
その夜、義兄は、姉の足をさすり続けました。

当時、義兄は、出勤前に姉の病室に寄り、
仕事が終われば、すぐ病院に来て、遅くまで姉に付き添うという生活でした。
昼休みも時間があれば、病室を訪れたと言います。

「ありがとう、楽になった・・。疲れたでしょ? 私も眠くなった・・。」
「じゃ、明日の朝、来るから・・・。」

義兄は「おやすみ」を言い、病室を出ました。

病院から電話が入ったのは、義兄が家に帰って間もなくでした。

娘と共に、病院に駆けつけた時には、姉の脈はもうありませんでした。
姉は、眠ったまま、静かに息を引き取ったのでした・・・。


D様 ー。
私は今、あの早春の病室を思い出しています。
あの日、父の病室には「幸せ」という、柔らかな光が射していました。

父も姉も病魔を背負い、家族はその回復を悲痛なまでに願い・・・。
それでも、私たちは確かに幸せでした。


「カモメが翔んだ、カモメが翔んだ」と唄い続けて来た姉 ー 。.

あなたは、一人で生きられるのね・・・。
そんな歌詞が入る歌を、姉はどんな気持で唄っていたのだろう・・・。

そして、姉の後を追うように逝った父 ー。
その年の12月のことでした。

今頃、父は、姉の下手な歌を、繰り返し聞かされているのかも知れない。
それでも、父は嬉しそうで・・・。





**********************************************




D様 ー。
1週間ほど前のことです。
私は、居間から廊下に出るドアを拭いていました。

その時 ー、
あることに気付いて愕然としたのでした・・・。

この続きを、次回に書かせて頂きます。




猛暑は、まだまだ続くようです。
体調にはくれぐれも御留意下さいますよう ー。


                         2010・7・28
                               万 留 子






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(61) 被害者の入院について

D 様




青い空が広がっています
その中央で、太陽が強烈な熱と光を放ち・・・、
梅雨明けのその日から、空の主役であることを誇示しているのです。

熱気は水分を含み、人間たちに纏わり付き、
エアコンが効いた室内へと追い込んでいます。

まだ、始まったばかりの夏ー。
熱さを嘆くのは、早過ぎるのかも知れません。

気だるげに寝転ぶ犬、そして猫たち・・・。
時折、聞こえる子供達の声、鳥の声・・。

そんな中、
穏やかな時の流れを願う私がいます。





さて、D様 ー。

4日前 ー 。
私は、あるブログの内容にショックを受けました。

この組織犯罪の被害者には、様々な「罠」が仕掛けられています。
その「罠」に嵌ったと思われる被害者の記事でした・・・。


それは、私が時おり訪れていたブログの主である「野原の草花」さんについての記事 ー。
彼女は、精神科に強制入院となっていたのでした。

彼女は、私のブログにコメントを寄せてくれたことがあり、それをきっかけに私も、時おり訪問していました。
ここ数ヶ月は、御無沙汰をしていましたが・・・。


彼女が強制入院とは・・・。

ブログの記事には、、
「野原の草花」さんから電話があり、その事実を知ったこと書かれていました。


以下にその記事を引用してみます。

「6月21日
 昼すぎ 公衆電話から着信。野原の草花さんからだ。 
(ブログ「常識で理解出来ない状況」 http://ameblo.jp/ksbana/)

強制入院させられたと。 
集団ストーカーの嫌がらせを警察に電話すると「署に来て下さい」と言われたそうだ。
広報にもなるとの事で、テク犯のチラシや資料などを持って署に行くと、生活安全課が対応。

全く相手にされなかったので、分かってくれるまで帰らないと、一人で感情的に話してしまい、
最後には6・7人の警察官に周りを囲まれ、精神科医の診断を受けさせられ、
「高知県知事も許可した」との事で、強制措置入院となったそうだ。

テク犯の会費を振り込もうと思っていた矢先に、そうなったとの事。
こういう状況では携帯も使えず、ブログも書けないという事で、僕のブログで皆さんにお伝えして欲しいとの事。

薬はやはり、決められた量を飲まないといけないらしく、頭をボーッとさせられるそうだ。 
入院期間は3ヶ月と結構長い。ご本人は精神病院に勤めてたので、素人よりは対処しやすいと思うが、
なんとか最小限の被害で済んで欲しい。
言動も気を付けていると仰っていた。

会長にも野原の草花さんの事は伝えておくと約束した。」(引用終了)



彼女が入院に至るまでの経緯は、ごく簡略な記述となっています。
詳細は、推測するしかありませんが、警察官に被害を訴えている過程で、強制入院の措置が取られた ー
と言うことです。

「強制措置入院 」ー 彼女は、その措置を取られるほとの状態だったのでしょうか・・・?

「野原の草花」さんは、NPO法人「テクノロジー犯罪被害者ネットワーク」(以下:テク犯被ネット)の会員です。
だから、警察署に赴く際には、会のチラシや、資料を持参したのでした。

そして、被害の説明をしましたが、分ってもらえず、(或いは、分らないふりをされ)、
適当にあしらわれたのでしょう。

彼女は、つい感情的になってしまった・・・。



D様 ー。
この組織犯罪における加害の内容は、多岐に亘っています。
私は、今までに、何度もその内容を書いて来ました。

そして、それを言葉にする難しさ、もどかしさを思い知らされています。
被害内容を、的確に第三者に伝えるのは、至難のことです。

被害を訴える場合は、あらぬ誤解を受けぬため配慮を要します。
安易に言葉にすれば、用意されている「罠」に陥ることがあるのです。

「罠」・・その一つは、被害者を「精神異常者」にしてしまうこと ー 。
そんな被害は「有り得ない」「妄想だ」として、犯罪を隠ぺいするのです。
これは、被害者の間では、既に常識化している事実です。

今まで、どれほどの被害者が、このレッテルを貼られ、口をつぐまされて来たのでしょう・・・?

身近な例では、AGSASというサイトを運営しているT氏がいます。
彼は、その体験の一部始終をそのサイトに掲載していますし、被害者の多くはその内容を読んでいるはずです。
彼は、裁判を通し、この組織犯罪を告発しています。


そして、私も・・。
ある出来事を思い出すにつれ、「罠」の一端が見えるような気がするのです。

D様 ー。
私は、以前の手紙に、当宅の敷地内にいた不審者のことを書きました。
真夜中に、犬小屋の前でうずくまっていた男 ー 。

私は、警察を呼ぼうとしたのですが、夫が帰してしまったのでした。
ロクな話も聞かないままに ー。

私は、翌日、警察に連絡したのです。

警察官2名がやって来て、話を詳しく聞いてくれました。
そして、「被害届」という形式ではなかったのですが、事情を記述した書類が作成されました。


それから暫くして ー 、
別の警官から、電話がかかって来たのでした。

その警官の言葉が、私に警察に対する警戒心を生じさせることになったのです。。

「男は、Sと名乗ったんだよね。お宅と同じだね・・・そんなことあるのかな? そんな男、本当にいたの?」

その警官は、私がまるで、幻影でも見たかのように言うのでした。
うちと同じ苗字 ー それだけを理由に・・。

ありふれた、日本国中どこにでもある苗字です。
男が、同じ姓を名乗ったからと言って、何の不思議があるのでしょう。

例えば、「綾小路」だとか、「華乃宮」だとか・・・滅多にない苗字が一致したというなら、確かに、おかしなことです。私自身、聞いた時点で、それを指摘するはずです。

しかし、だからと言って、それを「男」の実在を疑う根拠には、なり得ません。

また、男から名前を聞いたのは、夫でした。
私が、警察に連絡するため、家の中に入った間に尋ねたのです。
携帯電話を持って、再びそこに戻った時には、男はもういませんでした。

「夜中に騒いでいることないよ。名前は聞いたから ー。」
こともなげに、そう言う夫に、私は腹を立てたものでした・・・。


「そんな男、本当にいたの ー ?」
その警官は言いました。

この警官は、いったい何を言っているのだろう・・・?

この言葉は、私に「警戒心」を抱かせたのでした。
警察に対する疑念と共に ー 。


被害者への「罠」は、至るところに仕掛けられているようです。
「野原の草花」さんもまた・・・?

今回、「野原の草花」さんに取られた「強制措置入院」とは、どのようなものなのか?
ネット上で調べてみた結果は以下のとおりです。

ます、精神科への入院の形態は4通りあります。
本人の同意に基づく「任意入院」、
本人の同意がない「措置入院」「医療保護入院」「応急入院」です。

(「野原の草花」さんの場合は、上記のうちの「措置入院」となったのでしょう。)


ネット上の記事によれば ー 。

「措置入院」とは、「精神保健福祉法」基づいて行われる、強制的な入院です。

※対象者が「精神障害者」であり、かつ、自傷や他害の恐れがあるとの診断を、2名の指定医が一致して下すことが必要となる。また、その際には、都道府県知事の許可を受けなければならない。ー とのことです。





さてD様 ー。
彼女は、NPO法人「テクノロジー犯罪被害者ネットワーク」の会員です。
記事の中にも、警察に赴く際は、この会のチラシや資料を持参したこと、
「テク犯被ネット」の会費を支払う矢先であった ー ことが書かれています。

彼女が、警察官に説明した被害内容は、まさに「テク犯被ネット」が、世に訴えていることだったはずです。
その会員が「精神障害者」とされ、措置入院が行なわれたのでした。


D様 ー。
私は、「テク犯被ネット」の対応を知りたいと思いました。

「テク犯被ネット」では、会員の身に起きたこの問題を、どのように捉えたのか・・?
私は、会のホームページを開いてみました。

しかし、記述はありませんでした・・・。
この件に関する記事は、一切、掲載されていないのです。(7月19日現在)


会員に対するこの「強制入院」の措置を、会としては納得しているのか ー、、
それとも、不当ととらえ、何らかのアクションを起こしているのか ー、
メッセージぐらいは、あってもいいと思うのですが、一行の記事もないのです。


次に私は ー、
この法人の理事となっている方のブログを訪問してみました。
しかし、そこにも、この件の記述はありません ー 。

私は、最初に、この件を掲載したブログを、再度、訪問してみました。
そして、その後の「野原の草花」さんの記事を探してみたのです。
すると、その後の様子が書かれていました。

以下に引用します。
「晩、野原の草花さんから電話。 やはり薬のせいで、頭や体をしんどくさせられて辛い状況のようだ。 
 僕のブログにコメント頂いた方々のメッセージをお伝えする。 
 強制入院の不服申し立ては難しいようだ。 辛いけど頑張ると仰られていた。」

「野原の草花」さんの状況は変わらないようでした・・・。


ただ、このブログには、気になるコメントが寄せられていました。
以下に転載します。

「はじめまして思考盗聴と集団ストーカーの被害者です。野原の草花さんの話は、私は懐疑的です。
 偽被害者工作員がネットにはたくさんおり、ソイツが被害者に、警察を頼りにさせまいと、でっち上げたと
 確信しています。」

この投稿者は、「野原の草花」さんの入院に、疑念をもっているのでした・・。


ネット上には、偽被害者のサイトが、かなり紛れこんでいるのは事実のようです。
被害者を、「精神異常者」だと思わせるための工作です。
また、被害者同士を疑心暗鬼にさせ、連帯を阻止することも、行なわれているようです。

実は、私自身もあるブログ主の方から、「野原の草花」さんに対する懐疑的なメッセージを戴いたのです。
彼女をS会員だと見ている ー との内容でした。

そこで、私は、「野原の草花」さんのブログの、最近の記事を読んでみました。

確かにー。
文脈が一定せず、表現も不適切で・・・誤解を生じさせる内容となっています。
これは、彼女が真摯な思いで言葉を綴ったものなのか、
それとも、あえて誤解を得るため演出したものなのか ー 私には、見極めが出来ませんでした。

何が真実で、何がまやかしなのか・・・?
被害者は、壮絶な加害行為に苦しみつつ、暗い森を抜ける道を探しています。


「テク犯被ネット」は、この「野原の草花」さんの件に、何らかのメッセージを出すべきです。
偽被害者・・・それが誤解であるならば、それを解くのは、会としての責務のはず ー。

世に主張をアピールする ー ということは、
その主張に対する「批判」や「反論」も受けなければならない ー ということです。

そして、その批判や反論には、真摯に対応することが求められます。
批判や反論を封じ、また、それに背を向けて、頬被りすることは許されません。


「テク犯被ネット」は、現在、この犯罪の被害者が寄り集う、唯一の公認の組織です。
被害者の視座を忘れず、健全な運営がなされるよう願っています。




さて、D様ー。
私のパソコンの、異常現象がエスカレートしてきました。
ワード操作中の妨害は、いつものことですが、昨夜は特に執拗でした。

画面が、勝手に、異常な速さでスクロールするのです。
止めようとしても、こちらのマウスは全く効きません。
私は唖然として、画面を見ているだけでした。


また、突然、砂時計が出てきて、消えないままの現象も頻発しています。
マウスの動きに合わせて、その砂時計は動くのですが、何の操作も出来ません。
どこをどうしても、砂時計のまま・・・。

そして、画面の一番上の青色のバーに「応答してません」の表示ー。
私は、暫らく何もできない状態になるのです。

D様、これはインターネットに、繋がない状態で起きている現象なのです。

私は、自宅でワードを操作し、あなたへの手紙を書きますが、自宅には、ネットに接続する機器はありません。
ネットに繋ぐ際は、別棟の事務所で、接続機器にランを繋がなければならないのです。
(無線ランは使用していません。)

私が、あなたへの手紙を書くことに対し、妨害が行なわれているのです。
悪らつで執拗な妨害・・・。しかも、ハイテク技術を駆使してです。


ワードでの作業は、能率が著しく低下しています。
前回、予告した「仄めかし」の続きは、機会をみて書かせて戴くことをお許し下さい。




梅雨が明け、
待ちかねたような猛暑が続いています。
体調に御留意下さいますようー。





                                 2010.7.21
                                       万 留 子

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(60) 「相撲界の不祥事」と「仄めかし」について

D 様




裏庭の紫陽花が、淡いブルーの大輪となりました。
身を寄せ合っていた蕾たちが、その花弁を開かせたのです。
雨の季節に生き生きと・・・

でも ー 。
今朝、その枝の数本が折れ曲がっていました。
花は、地面に着かんばかりに、俯いていたのです。
人為的に力を加えなければ有り得ないこと・・・。

人が通るはずもない裏庭で、また不可解なことが起きていました。

湿りを帯びた重い空気が、この地を覆っています。
木々の葉は動かず、気だるげに沈んでいます・・・。




さて、D様 - 。
私が、高校時代に読んだ小説に「緋文字」があります。
作者はサムエル・ホーソンで、この著書は1850年にアメリカで出版されました。

私は、最近、ふとこの物語が頭に浮かびました。
何故か・・・。

まず、小説のストーリーですが ー。
小説の舞台となっているのは、17世紀のアメリカのニューイングランド地方 ー 。
初期アメリカのピューリタン社会です。

メイフラワー号で、新天地アメリカにやって来た清教徒たちは、過酷な環境の中で、自分たちのコミュニティを作り上げ、生活を営んでいました。新天地においても、そのコミュニティを支配していたのは、イギリス国教会の分派であるピューリタンとしての厳しい戒律でした。


物語のあらすじは・・・。
17世紀のプリマス(ニューイングランド地方) ー 。

若く美しいヘスター・プリンは、町外れの家にひとりで住んでいました。
彼女は、仕事が忙しい夫よりも先に、この町に入植したのでした。

ある日 ー。
彼女は、若き牧師のアーサーと出会い・・。

アーサーは、先住民族インディアンに、聖書の教えを説くミッションを受けていたのでした。
この地方は、インディアンとの間に、緊張が高まりつつあったのです。

聖書の教えを通し、アーサーとヘスターは互いに惹かれ合うようになりました・・・。

そんな折、へスターに訃報が届きました。
へスターの夫を乗せた船が、沈没したとの報せ ー 。
呆然とするヘスターを、アーサーは励まし続けたのでした。

彼女は、アーサーに、夫との不幸な結婚のいきさつを打ち明けました。
結婚は、15歳の時に親の借金のためにしたこと、愛のないものだったこと・・・。
やがて、惹かれ合う二人の感情が高まり ー へスターはアーサーの子を身ごもりました。

姦通は、戒律に背く大罪とされていた時代・・・へスターは審問会にかけられ、父親の名を厳しく問われたのでした。しかし、彼女はアーサーの名を明かすことはありませんでした。

そして、彼女は投獄されました・・・。

数カ月後、子供を生んだ彼女は解放されます。(その女の子はパールと名づけられました。)
以後、彼女は一生涯、緋色の「A」を胸に縫い付けるよう命じられました。
緋色の「A」・・・それは、姦通の罪を意味する文字だったのです。

その文字を胸に付け、へスターは迫害と中傷の中、毅然と生き続けます・・・。


D様 ー。
御存知だと思いますが、物語はもう少し続きます。
作者のホーソーンは、この物語を通じて「神の赦しと罪悪、律法主義について、問題を模索している。」と言われています。

17世紀 ー アメリカのピューリタン社会は、教会の戒律が基軸にあったことは言うまでもありません。
それは絶対的に、人々の生活を支配していたのでしょう。

そんな社会の中で、へスターは姦通の罪に問われた・・・。
教会の長老を始め、町の人々は、その罪を糾弾し、彼女を侮蔑し、迫害し続けたのです。

ピューリタンは、「清潔」「潔白」などを表すPurityに由来するとのこと ー 。


しかし、D様 ー 。私は思うのです。
へスターの罪を声高に糾弾し、彼女を侮蔑した者たちは、本当に清廉潔白なのかと ー ?
彼らは、それまで戒律に何一つ背くことなく生きて来れたのだろうか?
人知れず犯した罪を、その仮面の下に隠してはいないのか・・・。

精錬な仮面の下に、淫猥な欲望をたぎらせたもう一人の自分はいないのか? 
抑圧しているが故に、より膨張する本能的な欲望を、へスターへの侮蔑で紛れさてばいないのか?

へスターが背いた戒律は、教会の牧師ですら破ったのでした・・・。



さて、D様 ー。
このところ、マスコミを騒がせている相撲界の「野球賭博事件」ー 。
私は、この事件の有り様に「緋文字」における、糾弾する側の「欺瞞」を感じるのです。

野球賭博 ー 。
この事件は、多数の処分者を出し、大相撲協会側の調査が終了しました。
そして、名古屋場所は、無事開催されたのでした。

処分の内容は、大嶽親方と琴光喜関が「解雇」 。
その他、「降格」・「謹慎」の処分を受けた親方が13名 ー 。
力士は、幕内が11名、幕下7名、床山1名が「謹慎」という処分でした。

少年の頃から、相撲取りになりたい ー と、相撲一筋で生きてきた琴光喜は、大相撲協会からあっ気なく解雇されました。石をもて追われるがごとくです・・・。

彼の後援会は、解散 ー。
故郷・岡崎市の体育館に飾ってあった写真も撤去されました。


D様 ー。
私は思います。
彼の罪は、それほど重かったのかと・・・?


事件の発端は、週刊新潮に掲載された恐喝事件でした。
恐喝されていたのは、大関・琴光喜 ー 彼は、「野球賭博をしていたことをバラすぞ」と恐喝され、
1億円もの金を要求されていたのです。

これに端を発し、野球賭博は、相撲界全体に波紋を広げました。
多くの力士たちが、仲介役(元力士)と、連絡役(床山)を通じ、この賭博に参加していたのです。

賭け金の流れは、力士たちから連絡役、その後、仲介役へ ー ということになります。
この仲介役が「中道(ちゅうどう)」と言われる役回りで、暴力団と繋がっていました。

連絡役の口座は、多い日で、数十万~数百万円の出し入れがあったということですから、
この賭博が、相撲界の広範囲にわたって行なわれていたことが分ります。

昨年12月 ー。
琴光喜関は、大嶽親方(元関脇貴闘力)から、勝ち金の回収を依頼されました。
依頼を受けた琴光喜は、仲介役に500万円の支払いを要請しました。

しかし、仲介役は、支払いを拒否 ー 連絡係(古市容疑者)に、「賭け金の未払いがあるから 」との理由でした。そちらから支払って貰えというわけです。

そこで琴光喜は、古市容疑者に支払いを要請したのですが、逆に恐喝されてしまったのです。
「1億円を払わないと、野球賭博をしていたことをバラずぞ」と・・・。
この時、古市容疑者は、背後にいる指定暴力団の存在を、示唆したのでした。

週間新潮の報道により、相撲界の野球賭博の疑念は広がり・・・相撲協会が調査を始めます。
外部有識者による「特別調査委員会」も設置しました。

その「特別調査委員会」の調査結果を踏まえ、大相撲協会の臨時理事会が開かれ、
7月4日に処分が決定されたのでした。

処分内容は、大嶽親方と琴光喜関が解雇 ー 。
その他、親・方力士の降格・謹慎など上記した通りです。


大嶽親方と琴光喜関の処分は、なぜ重かったのか ー。
相撲協会の事情聴取に、虚偽の証言をしたのが問題だというのです。
(また、賭博への関与が深かったとも言われていますが、彼らはいわゆる「客」に過ぎません。)

そもそも、大相撲協会は二人に対し、「罪は問わない」との約束で、正直に話すことを促したのです。
ところが、それを信じて話した途端、「やっぱり処分する。」と・・・。
しかも、「最初の聴取の際、虚偽の証言をした。」との理由で、より重い処分が下されたのでした。
唖然としてしまいます。

(刑事事件ですら、自分の罪を否認したり、虚偽の陳述をしても、それ自体が罪に問われることはありません。)

大相撲協会は、賭博という「大罪」に、正義の鉄槌を下したのでした・・・。

この賭博は、
「暴力団の資金源になっていたのだ」「こんな恐ろしいことがあろうか」「国技を汚し、とんでもないことだ」   ー というわけです。


この処分を下した「大相撲協会」と「調査委員会」のメンバーたち、そして厳しく批判するマスメディア・・・。
彼らは、賭けマージャンや賭けゴルフなど、したこともなく「清廉潔白」に、生きている人たちに違いありません。
(相撲協会の調査では、野球賭博の他に、マージャン、花札、賭けゴルフなどの賭博行為をしていた者が36人いたことが判明しましたが、どういうわけか、これについての「お咎め無し」でした。)


そして、NHKは ー 、
この前代未聞の不祥事に、厳しく対応し、名古屋場所の「相撲中継」を取り止めました。



さて、D様 ー 。
誤解を恐れずに言うなら、これは「茶番」です。
観る者に、やり切れなさを誘う三文芝居・・・小道具は、メッキを塗りたくった「正義の剣」 ー。


確かに ー、
大嶽親方も琴光喜関も、法を犯しました。
国が「胴元」ではない賭博をしてしまったのですから ー。

「競馬」「競輪」「競艇」「オートレース」でも、やっていれば何の問題もないことでした。
相撲部屋内で何百万円を賭けようが、損しようが、儲けようが・・・懲りすぎた挙句、破産したとしても、
罪に問われることはありませんでした。

しかし、彼らが賭けの対象を「野球」にしたことは「大罪」となるのです。
大嶽親方も琴光喜関も、相撲界から追放されて当然の罪・・・。

そして、そんな「悪者たち」を一掃して、名古屋場所は開催されました。
場所中は、謹慎処分の武蔵川理事長に代わり、村山弘義外部理事(元東京高検検事長)が、
「理事長代行」を務めるとか ー。なんと「高潔」な御方が・・・。

三井環氏が告発しようとした「検察の裏金問題」ー 。
検察は、なりふり構わず三井氏を逮捕し、その告発を阻止したのでした。
検察幹部は、口を拭い、平然と三井氏を糾弾する指揮を取ったのです。

そして、NHKの中途半端な対応・・・。
名古屋場所が開催されたのですから、中継するに何の問題があるというのでしょう。
野球賭博をしていた力士たちは、出場を取りやめ、言わば「清廉潔白」な力士のみで、開催されている場所です。
問題など、ありようはずもありません。

挙句に、中継は行なわないが、取り組みが終わってから、ダイジェストを放送するというに及んでは・・・。


D様 ー 。
この茶番の中で、琴光喜関は相撲界を追われました・・・。
彼は、親方株の取得に、資金が必要だったとも言われています。

相撲少年は、遅咲きの大関になり、生涯相撲界で生きて行こうとしていたのです。

彼に付けられたのは、何色の文字なのか ー 。
私は、胸が熱くなるのです・・・。



  



次に、D様 ー 。
前回、私は「仄めかし」について書きましたが ー。

テレビからの仄めかしも多くの被害者が経験しています。
テレビから・・・?
まさか?

大抵の人はそう思われることでしょう。
しかし、テレビからの仄めかしは、多くの被害者が経験しています。

それは、ある種のキーワードであったり、しぐさだったり、物音だったりと様々です。

私の場合は、やはり「咳払い」です。
観る番組のほとんどに、不自然な頻度の咳払いが入ります。

例えば、
参議院選挙の翌日、今週の月曜日 ー。
各政党の党首クラスによる討論番組が、NHKで放送されました。
7月12日午後7時半からの「討論スペシャル」です。

この番組中、不自然な「咳払い」は聞こえ続けました。
私は、手元にメモ用紙を置き、それを数えてみました。
咳が入るたびに、「正」の字の一画を書いたのです。

途中、2回(各3分ほど)席を外しましたが、1時間半の番組中に「正」の字が5個と、「一」の字が1個・・・つまり、26回の咳払いが入ったことになります。(立て続けに2回聞こえた場合は、1回として数えました。)

そのほとんどは、画面に出ている人ではなく、映ってない誰かによる咳でした。
私以外に、この番組を観ていた人たちは、当然多数に上るはずですが、その方たちも同じ咳を聞いているのか・・・疑問に思っています。

と言いますのは ー 、
以前、「バンキシャ」という番組を観ていた時に、
オヤッと思ったことがあったのです・・・。

画面には、出演者全員が映っていたにも関わらず「ゴホン」という声が入ったのです。
誰も、咳払いはしませんでした。スタジオ内のスタッフがしたのでもありません。
マイクの近くで発せられた「咳」でした・・・。

テレビ局から発信された番組の電波が、我が家のテレビに届くまでの、どの段階で「咳払い」が入るのか・・・?  それは、分りませんが、今のハイテク技術をもってすれば、ターゲットの受像機だけに、その音声を送ることは可能なはずです。

また、生放送などの場合 ー。
出演タレントが、キーワードを仄めかすことも多いのです。
その例を、次回で触れたいと思います。



もう7月半ば ー。
梅雨明けはいつになるのでしょう・・。
日本列島を、凶暴な豪雨が襲っています。
不規則な天候の日々・・どうか、ご自愛下さいますよう -。



                                   2010.7.15
                                         万 留 子

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(59)「スーパーでの出来事」と「仄めかし」

D 様




空の中央から、強烈な光が放たれています。
それは雨雲を蹴散らし、夏の扉を開けたのでしょうか・・・。
地上は、真夏を思わせる光と影で煌いています。

昨夜の豪雨は、この地の人を不安にさせ、時折の目覚めを誘いましたが、
木々たちは、その恵みを、喜々として受けていたに違いありません。
今、光の洪水の中を、満ち足りた風情で泳いでいるのです。
そして「もうすぐ梅雨明け」・・・そう囁いています。




さて、D様 ー 。

2週間ほど前のことです。
私は、町のスーパーマーケット「Y」で買い物をしていました。

この町には、大型スーパーが1軒しかありません。
町の人々は、否が応にも、日々の買い物に、この「Y」を利用することになります。

このスーパーには、雑誌が並べてあるコーナーがあります。
私は、買い物を終えるとよくここに立ち止まり、気になる記事に目を通します。
もちろんその雑誌を買うこともありますが、立ち読みだけの時も少なくありません。


その日 ー。
私は、読みたい記事だけをサッと読んで、雑誌を陳列棚に戻そうとしました。
すると、そばにいた子供が手を伸ばして来ました。
男の子は、私からその雑誌を受け取るのでした。

小学2,3年生でしょうか・・・私が立ち読みをしている間中、そばにいた子でした。

「ありがとう・・」
私は、その男の子に言いました。
暇な子供が、雑誌を並べて遊んでいるのだろうと思ったのです。

するとその子は ー 。
「ハイ、これ。」

そう言いながら、私のカート上の篭に、その雑誌を入れるのでした。
「あ、いいの。今日は買わないの。」
私は、子供にそう言いました。

すると、
「ハイ。これそこに入れるの。」
とまた、篭に入れます。

7,8歳ですから、「買わない」と言ったら、その意味くらいは分かるはずです。
「これ、そこに入れるの。」
子供は、しつこいのでした。

私は、この子は知恵遅れなのかも知れない・・・と思いました。
私は、子供から雑誌を取り上げ、棚に戻しました。
そして、カートを動かしかけた時 ー。

その子が、チラッと視線を向けた先がありました。
私は、その視線を追いました・・・40歳前後の女性の姿 ー 。
母親なのでしょうか・・・彼女は、私の視線を逸らすように、瞬時に横を向きました。

彼女は、文房用品を見る振りをして、こちらを見ていたのです。

私は、子供の行動の意味を悟りました・・・。

この母親は、子供に言い聞かせたのでしょう。
「あのオバさんが、本を戻したら篭に入れてやりなさい。立ち読みばっかりしてる図々しい人なんだから ー。」

そして、子供は、母親から言われたとおりのことを・・・。

この組織犯罪には、子供までもが加担させられていると言います。
私はこの日、その顕著な体験をさせられたのです。

「こんなことまでさせるなんて・・・。」
私は、襲ってきた暗鬱感の中で、重いカートを押したのでした。


そして、私はレジの列に並びました。
私がレジに行くと、大抵の場合、精算の客が殺到しています。
私の後ろに並ぶ人はほとんどなく、私が最後尾になることが多いのです。

そして、前に並んだ一人一人が、時間と手間を取らせます。
小銭を財布から拾い出して並べてみたり、商品券と割引券を出して手間をかけたり、
商品について店員に長々と話し出したり・・・うんざりするほど待たされるのです。

やっと自分の番・・と思うと、レジ係が一万円札を数え始め、別の袋に入れる作業を始めたり・・・。


その日も、私が最後尾でした。
そして、いつものように、一人一人に時間がかかっていました。

私は、手持ち無沙汰のまま、ふと隣のレジを見ました。
すると、並んでいる人がいなくなっています。スムーズに列が進んだようで、その時にレジを打って貰っていた人が最後でした。

こちらの列には、私の前にまだ二人います。
すぐ隣のレジですから、私がそちらに移動すれば、すぐ精算に入ることが出来ます。

しかし・・・、
私の頭の中に注意信号が点りました。

なぜ、誰も移動しないのだろう・・・?
このレジを挟んだ向こう隣にも、並んでいる人はいるし、気付かないはずはないのに・・・。

こういう時は、何かあるのです。

私は、レジを移動する気はなかったのですが、その素振りをしてみました。
カートを、隣の方向に少し動かしたのです。

その途端 ー 、
「レジ停止中」の表示板が、カウンターの上に出されました。
店員がレジを打ちながら・・・その素早いこと ー 。
絶妙なタイミングでした。

私が、機敏に移動していれば、バツの悪い思いで、元の列に戻るはめになったことでしょう。
私の頭に点った注意信号は、正しく作動したようです・・・。



さて、D様 ー 。
この組織犯罪の手口の一つに「仄めかし」というものがあります。
これを、被害者以外の方に理解をして戴くことは難しいのですが ー。

「仄めかし」を定義すれば、
「ターゲットに、常に監視していることを暗示し、不安感や恐怖心をあおる手法のこと ー。」
ー と、なるでしょうか。

その手口は、多岐にわたっています。
被害者の五感に訴える、あらゆる手段が用いられているのです。

私は以前、「咳払い」について書きました。
私の場合、有り得ない頻度で、咳払いをする人に遭遇するのです。

このスーパー「Y」においても、私は来るたびに、不自然な咳払いに曝されます。

この日もそうでした。
店内に入ってすぐ、すれ違った人が「ゴホン」
立ち止まって商品を見ていると、棚の向こうから「ゴホッ・・」
後を通った人が「ゴホッ」
店員が「いらっしゃいませ」・・と言った後で「ゴホン」

私は慣れてしまい、相手を見ることもしません。
が、ある日・・・。
肉売り場で、私のすぐ傍に来たおばさんが、わざとらしく「ゴホッ」としたので、
私も同様に「ゴホッ」としてみました。自分もまた、わざとらしい咳をしたのです。

私は時々、気が向くとこれをします。
反応は、人によってまちまちです。
薄笑いを浮かべる者、睨み付けて来る者、気付かぬ振りをする者、チラッと素早い視線を投げてくる者、
見られるが嫌なのか顔を背ける者・・・。

慌てて、言い訳をしたオバさんもいました。
「アッ・・私、花粉症だから咳が出て・・マスクしよう。マスク・・・。」

不自然な咳を見透かされたと思ったのでしょう。彼女は、慌てたよう手提げ袋をかき回し始めたのでした。
こういう人は、いわゆる「初心者」です。


さて、この日 ー 。
肉売り場で、私の傍に来たおばさんは・・、
私に、自分と同様の咳をされると、振り返って私を見ました。

反感を含ませた空洞のような目・・・。
私は、その目を見ながら、にっこり笑って言いました。
「空気が乾燥すると、咳が出ますよねぇー。」

自分が被害者だと気付いて2年 ー 私はしたたかに対処するすべを、身に付けつつあります。
幸せなことではないのですが・・・。


D様 ー。
故意にではなく、自然に咳が出てしまう人もいるだろう ー と、思われたでしょうか?
その通りです。咳に対して、ナーバスになり過ぎて、わざとらしく聞こえることは確かにあると思います。

しかし、小さな町でのこと・・・同じ人がいつも・・という場合もあるのです。
このおばさんがそうでした。何度か見かけたことがある人でした。
そのたびに不自然な咳・・・。

彼女に限っては、明らかな「協力者」なのです。


さて、この「仄めかし」ですが、その手口は多種多様です。
「咳払い」の他に、「舌打ち」、ボールペン等の「カシャカシャ音」、「車のナンバー」、「意味ありげなしぐさ」、「色」、「臭い」・・・被害者を24時間監視することにより、一番効果的にダメージを与えるものが、
選ばれているのでしょう。

日常の何でもないことが、有り得ない頻度で繰り返されることにより、意味をなして来るのです。


この被害を人に言っても、理解されることはまずありません。
「あの人が、通り過ぎさまに咳払いをした。」と誰かに言ったとしても、
「それがどうしたの?」と、不審がられるだけです。

「さっきの人もして行った。」
「だから・・・?」
「今日は、20人位の人が咳をして行った。」
「気にすることないよ・・・。」
「僕の場合、外に出るといつもこうだ。」
「疲れているようだね・・。」

言えば言うほど、精神疾患を疑われてしまうのです。



(以下に、「仄めかし」を説明してみます。)

たとえば・・・・。
あなたが、昨夜、餃子を食べたとしましょう。
朝になり、あなたはその匂いが、少し気になります。
念のためシャワーを浴び、軽くオーデコロンを吹きつけ、口臭除去剤を含み・・・家を出ました。

朝の交差点で、信号を待つあなたは ー、
通りの向こうにいる人の中に、鼻に手を当てている人を3名見かけます。
あなたは、餃子の臭いのことが頭をよぎりました。

しかし、見も知らぬ人たち・・・また、通りの向こうにいるのです。
ばかばかしい・・・あなたは、自分のナーバスさを、苦笑いをしたのでした。

あなたは、駅に着きました。
売店のおばさんが、あなたを見て鼻に手をやりました。
あなたは、オヤッ・・と思いますが「まさかね。偶然・・。」

あなたはホームへと、歩き続けます。
途中、携帯電話で話しながら歩いている人と、擦れ違いました。
「ニンニクは、匂いがきついからなぁ。」

その人は、確かにそう言いました。
あなたは一瞬、その人に視線を向けますが、
「偶然・・・。」のはずです。

あなたは、ホームへの階段を上り始めました。
上から下りて来た女性が、あなたを見て鼻に手を当てました。
その後の中年男性も、同様のしぐさ・・・。
「偶然・・・?」

あなたは、ホームで電車を待ちます。
駅員が、あなたと目が合った瞬間、鼻に手をやりました。
「偶然・・・だよ。」
あなたは、自分に言い聞かせます。

あなたの側に立っている、二人の女性が何か話しています。
「ウン、宇都宮の親戚がね、餃子を送ってきて・・・でも、ニンニク抜きだから、大丈夫なの。」

「偶然・・?」

向かい側のホームで、鼻に手をやっている人が4人いました。
あなたは、自分が臭いにナーバスになっているから、そんなしぐさばかりが、気になるのだろう・・・
と思います。

電車に乗り、真向かいに座った老婦人が、あなたを見るなり、顔をしかめてマスクを付けました。

向かい側のドアのところに立った、大学生風の男二人の会話が聞こえて来ました。
「昨日、王将でさ、餃子2人前も食べちゃったよ。」
「餃子は、食べ過ぎると匂いがキツイからなぁ」 

電車を下り、あなたは会社へと歩き始めます。
信号待ち・・・通りの向こうで信号を待つ人の中に、鼻に手をあてている人が5人いました。

偶然・・・?

青信号になり・・・、
横断歩道で擦れ違った人が「ニンニク」と呟きました。
ハッとしてその人を見ると、薄笑いを浮かべて、あなたから視線を逸らすのでした。

あなたはさすがに、おかしいと思い始めます・・・。
ナーバスになっているとは言え、有り得ない頻度であることに気付くのです。

この日以来、あなたは行く先々で、鼻に手をやる人を見かけることになります。


D様 ー。
これが「仄めかし」です。
もちろん、私の創作ですが、多くの被害者の証言を基にして書くと、このようになります。
この組織犯罪には、多くの協力者が動員されていることが、お分かりになると思います。


まさか・・・とお思いでしょうね。
確かに、これを人に話せば、「神経症」の烙印を押されることになります。

しかし、この日本社会において、確かに行なわれていることなのです。


「仄めかし」は、被害のほんの一例でしかありません。
加害行為は多岐にわたり、複合的に被害者をとり巻いています。
あらゆる組織・団体・個人が取り込まれ、「法」をものともしない「狂気の沙汰」が行なわれているのです。

この国の骨格は、今、正気を失った「組織」に蝕まれ、歪められています・・・。




さて、D様 ー。
協力企業の中には、当然、マスメディアも含まれています。
(少なくとも、協力者が入り込んでいるのは確かです。)

テレビからの「仄めかし」ー それを訴える被害者は多数に上ります。
ある被害者の事例・・・それを、次回に書きたいと思います。



今年の夏は猛暑なのでしょうか?
それとも・・・。
いずれにしろ、ご自愛下さいますようー。




                                     2010.7.8
                                       万 留 子





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(58) 「家宅侵入」と「セキュリティ」

D 様





裏庭のツツジの花が咲き始めました。
薄紅と白が清楚です。

朝方の強い陽射しは束の間で、
今日のこの地は、薄雲からのぼんやりした光に包まれています。
気だるそうな木々の若葉の下・・・雑草だけがその勢いを強めています。
昨日の雨を競って吸い上げているだろう地中の根・・・。
私は、その溢れんばかりのエネルギーを、軽いジェラシーと共に見ています。





さて、D様 ー。

私が、この組織犯罪の被害者であることに気付いてから、約2年が経ちました。
被害者であることに気付くと、徐々にこの犯罪の全容が見えてきます。

それが、いつ頃から始まったのかということも ー 。


私への加害行為が始まったのは、そうと気付く何年も前からでした。
被害に気付かない期間が少なくとも5~6年はあったはずです。
そのまま、被害がエスカレートしなかったら、気付くことはなかったでしょう。
偶然ではない・・有り得ない・・と思いつつも、頭の中で整合を図っていたのです。


被害は、多岐に亘っていました。
家宅侵入の形跡、不可解な自動車のパンクや事故、家電製品の頻繁な故障、衣服のあり得ない破損、
物の紛失、体の不調、パソコンや携帯電話の不可解な動作・故障、外出時のおかしな出来事、
こちらの動作に合わせて鳴る不思議な音・・・等々が、有り得ない頻度で起きていたのです。

でも、自分なりに、辻褄を合わせていたのでした。


例えば、この時期に、
「あなたは『集団ストーカー』と呼ばれている組織犯罪のターゲットになっている」
と、誰かから言われたとします。私はどう反応したでしょう。

「この人は、何を変なことを言っているのだろう。頭がおかしいのかも・・。」
そう思ったはずです。

被害を受けてても尚、この犯罪をすぐ理解することはありません。
言わんや被害者以外の人が・・・。


しかし、この視座を転じれば ー、
自分が、この組織犯罪の被害者だと、気付いてない人たちが大勢いると言うことになります。

人間関係を壊されたり、健康を害したり、仕事の邪魔をされたり・・・そこに悪意が働いているとも知らず、
「不運だった」とか、「偶然だ」で片付けてしまう。
そんな被害者は、少なくないと思います。

何か、おかしい・・有り得ない・・変なことが起こっている・・・。
そう気付いても、それが何なのか分らないまま、パニックに陥る人も多いはずです。
そして、無防備にそれを言葉にし、精神疾患者とされた人も ー 。


D様 ー 。
私は、55通目の手紙に、あるドキュメント番組について書きました。
昨年2月、日本テレビのニュース「ゼロ」内で放映されたものです。

(以下、以前の手紙の内容と重なる部分もありますが ー 。)

この番組の中で、精神疾患者だとされた女性は、この犯罪の被害者である疑いが濃厚でした。
この女性が訴えていたことは、「テクノロジー犯罪被害者の会」の会員の方々の被害内容と酷似していました。
しかし、この組織犯罪の被害を、無防備に訴える者は、「精神疾患者」とされていきます。
その顕著な例でした。

そして、このニュース番組は、視聴者に対し、
「このようなことを言うのは、精神異常者」と印象付ける結果となりました。
放映の意図は、そこにあったのかも知れません・・・。

日本テレビと言えば、社会への影響力も少なくない大手メディアです。
この犯罪の領域の広さと、根深さがお分り戴けると思います。


インターネット上には、「被害者」を「精神異常者」と思わせるためのサイトが、多数存在しています。
医者でもない者が、屁理屈を並べたあげく、被害者それぞれに病名をこじ付けているサイトもあります。

被害者がネット上で、その被害を訴えるのは、「この犯罪を阻止したい」という切実な目的があるからです。
しかし、それを躍起になって否定し、「精神異常者」だとする目的は何なのか・・・。

それは、被害者の訴えが「事実」だからに他なりません。
犯罪を隠ぺいするには、被害者を何としても「精神異常者」だと思わせる必要があるのです。


しかし、厚塗りで、隠そうとすればするほど際立つ、老婆のシワのように、この犯罪は否定しようもなく、浮かび上がってきています・・・。




さて、D様 ー 。
2週間ほど前のことでした。 
居間を掃除していた私のところに、夫が鍵束を持って来ました。

「これ、落ちていたよ。ウチの鍵のようだけど・・お前のかな?」

直径3センチほどの金属の輪に、大小5本の鍵が付いていました。
驚きました・・・それは、私が1年以上も前に失くしたものでした。
付いていたはずの大きなマスコットはありませんでしたが、確かに私の鍵束です。

「信じられない・・・どこにあったの?」
「そこの窓の下だよ。」

日常的に行き来するところでした。

「今、落としたばかりという感じだったよ。」
確かに、鍵をみると汚れもサビもなく、きれいでした・・・。

失くしたのは、もう1年以上も前のことです。
車と自宅の鍵・・・置いたはずのところになく、私は敷地内をくまなく探したのでした。
車で帰宅したのですから、自宅内にあるのは確かでした。
でも、見つかりません・・・ほんの束の間に失くなってしまったのです。

それが、きれいなまま、敷地内に落ちていたとは・・・。


D様 ー、
あなたは、これをどのように推理されるでしょうか?

持っていた者が、不本意に落してしまったのか・・?
不必要になったから故意に捨てたのか・・何かの仄めかしなのか?

いずれにしろ、今までこの鍵束を持っていた者は、この家に自由に出入りしていたのでしょう。
しかし、その後も侵入の形跡は続いています・・・。

(鍵は何度変えても、同じだと思われます)



私は、この犯罪の基本は、家宅侵入であると考えています。
この組織犯罪者は、被害者の寸時の隙にも家宅侵入を図ります。

この犯罪者たちは、ターゲット宅の合鍵を持っていますから、家を留守にすれば、ほぼ間違いなく侵入されます。家に張り付いているわけにもいかず、その対策は困難を極めるのです。

留守宅に侵入しては ー、
気付きにくい物を盗み、壊し、破損し、汚し、移動し、害虫・不快虫を放し、飲食物に異物や薬物を混入し、
個人情報を盗み、盗聴・盗撮機器を設置し・・・等、様々な犯罪を行います。

世の良識からすれば、まさか・・・と思うことですが事実です。


合鍵は、協力者を使えば、簡単に手に入ります。
例えば、賃貸住宅の場合、不動産会社の社員や、管理者を協力者にすればいいのです。
自己所有の住宅の場合も、勤務する会社や近隣の者を協力者にします。
協力者は、隙をみて盗んだり、型を取ったり・・・合鍵を作られることは防げません。


ならば、セキュリティ会社に依頼すればいいのでしょうか?
家宅侵入はそれでも防げません。

ある被害者のブログに、その例が掲載されていました。
以下にその内容を要約します。(※ブログ主をA氏と表記します)



A氏は9年前に、大手セキュリティ会社のS社と契約しました。

このS社のシステムは、侵入者を「硝子センサー」と「空間センサー」で感知するということです。
しかし、このシステムは、不可解な誤作動が続きました。
以下が、その経過です。



<硝子センサーの異常>

1回目は、A氏自身の結婚披露宴の日でした。

10:04AM     外出時の警備モードに設定し、家を出る。
11:03AM     硝子センサーの警報が鳴る。
            S社の警備員が家宅に入るが、 硝子に異常はなく、誤報と分る。 

※この時は連絡なしでも、進入可との契約であった為、S社の警備員からは、
 家宅に入る際に事前の連絡はありませんでした。



2回目  A氏が在宅時に、突然、硝子センサーが鳴る。
     翌日、S社に確認して貰うと、センサーが硝子に密着していなかった為と判明した。 
     
※その後、A氏は、硝子センサーを撤去してもらいました。

    

<空間センサーの異常>


A氏夫妻が軽井沢の別宅に行った日でした。
7:02PM   軽井沢到着
7:33PM   侵入異常の警報が鳴り、警備員が自宅に侵入。
※入室の際は、事前に連絡をする契約になっていましたが、警備員は連絡なしに部屋に侵入し
 たのでした。(この日、ねずみの死骸が、自宅ビルの敷地内に投げ込まれていました。5度目でした。)

A氏の記述
「まるで、私と妻の長い不在時を狙って、何らかの目的を遂げたのではないかと勘ぐりたくなるのだ。」


※その他に1度、A氏が外出した時に、警報が鳴ったことがありました。
 これは、S社の導入時の設計に問題があった為でした。
(使用頻度が高い室内のドアが自然に開いたことに よる誤作動でした。)

※相次ぐ誤作動や、連絡なしの入室などで、S社に不信を抱いたA氏は、契約を解除することにしました。



2009年8月    S社との契約を解除。

※この際も、A氏がS社に不審を抱かざるを得ない出来事がありました。
 機器の撤去に来たS社の作業員が、箪笥の裏側にあった機器を外ずす際、箪笥を持ち上げることなく
 そのままずらしたので、畳を擦ることになったのです。

※また、その後、S社から送られてきた契約解約の書類に、2箇所の間違いが見つかりました。
 (返金額が少なく記載されていたことと、契約年が実際より9年後に書かれていたことです。)

 これは、契約者に2度手間を強いるものでした。




S社と契約を解除したA氏は、その後、Tガス・ホームセキュリティと契約しました。
しかし、これも不審な誤作動が続いたのでした。

※このT社の警報システムは、「外出モード」と、就寝時などの「在宅警備モード」の2種類の設定があるとの
 ことです。



ある日、A氏夫妻は外出することにしました。

11:10AM    「外出モード」を設定し、家を出る。

11:13AM     忘れ物に気付き、家の戻る。
            しかし、鳴るはずの警報が鳴らず、警報を解除する必要がなかった。

11:14AM     再度、家を出る    (※設定は、初回の「外出モード」のまま)

11:16AM     監視センターへ警報が入る。   
            警備員が入室の許可を得ないまま、家に入る。
        
※電話があったようでしたが、A氏が騒がしい環境にいたため、気付きませんでした。
 しかし、出ない場合には、別の電話にかける契約であったにも関わらず、1本目にしか掛かって来なかったので す。

11:46AM頃    A氏氏に2度目の電話が入る。
            警報が鳴ったことと、警備員が家に入ったことを知る。

※警備員は、「報告書」を郵便ポストに入れておくと言うことでした。

13:15PM頃    A氏帰宅  すると警備員がまだ家に居た。
            センサーのテストをしていたというが、無断であり、この警備員は
            合計2時間もA氏宅に居たことになる。

※A氏は、T社に抗議し、担当者が説明しに来ることとなったのです。



以上、A氏のブログを要約しましたが、セキュリティ会社の驚くべき杜撰さが述べられています。
もし、警備員の中に協力者いたら・・・と思うと、ゾッとする話です。
そして、記事の内容から、その可能性は小さくないことが窺われます。



A氏は、2社のセキュリティ会社と契約しましたが、どちらも不信感を持たざるを得ない結果となりました。
セキュリティ会社への疑念は、私もネット上で読んだことがあります。

となれば、家宅侵入を防ぐすべはないのでしょうか・・・?

被害者としては暗たんとした気持になってしまいます。


この日本でにおいて、法に憚ることなく行なわれている組織犯罪・・・被害者以外の方も、危機感を持って欲しいと願わずにはいられません。



さてD様ー。
この組織犯罪は、メディアを使った仄めかしもよく行なわれます。
次回は、そのことを書きたいと思います。



雨と晴れ間の不規則な天候・・・。
健康に御留意下さいますよう ー。


2010・7・1
万 留 子





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