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(24)

D 様


今日の、この地は暖かな空気で覆われています。
陽射しは柔らかく、車の上で寝転ぶ猫たちに降り注いでいます。
時おりの乾いた風が、干した洗濯物を揺らしては去って行きます。
平和で幸福な風景・・・。
私は、ほんの束の間、安らぎに包まれたのでした・・・。


D様ー。
昨日、郵便局に行った時のことです・・・ 。
私は、郵便物を出すついでに、公共料金の支払いを済ませようとしました。
時刻は、正午を少し回っていました。

駐車場に着き、車から降りる時、一瞬、私は迷いました。
小さなポリタンクを、車に置いたままにしておくべきかどうか ー についてです。
何のことかとお思いでしょうね・・・。 

いつも利用するスーパーマーケットの一角に、アルカリイオン水の製水機が、設置されています。
店から2リットル用のポリタンクを買えば、その容器に、自由にこの水を汲むことが出来るのです。

アルカリイオン水は、お茶や料理などに使うと、美味しさを引き出してくれます。
また、健康にもいいということで、私はほぼ毎日、2つのポリ容器に、水を汲んで持ち帰っているのです。
昨日、私は、郵便局の帰りにスーパーに寄って、その水を汲んで来ようとしたのでした。

そんなポリ容器など、車の中に置いて行くのが当たり前 ー 「わざわざ郵便局の中まで持っていくなんて、おかしいー。」と思われたに違いありません。

その通りです。
そんなことで迷うのはおかしいのです・・・。

しかし私は、車から離れて戻ってきた時、車内の様子が変わっていることを、過去に何度も経験しているのです。たとえば、座席の位置がずれていたり、バックミラーや、ナビゲーションのディスプレイの角度が変わっていたり、異臭がしたり・・・。

だから、私は出来る限り、車には物を置かないようにしているのです。
特にパソコンなどは、車の中に置くことは絶対にありません。
買い物をする時などは、カートに積んで店内を巡ります。

さて、私は、郵便局の駐車場に停めた車の中で、ポリ容器について迷いました。
郵便物をポストに入れ、振込みをするだけだから、時間はかからない・・・。
それに、狭い駐車場は、局の建物と近接している・・・。

結局、私は、ポリ容器は置いたままにして車を離れました。

郵便局の中は空いていました。
私は、郵便物を局内のポストに入れ、窓口で税金の振込みを頼みました。
私の前に待っている人はなく、係りの人は、私の依頼にすぐ取りかかってくれました。

しかし、以外に時間がかかりました。
私の後から頼んだ人の方が、早く呼ばれるのです。

ようやく自分の名前が呼ばれました。
「お待たせしました。」
「何か、問題がありましたか?」
私は係りの男性に訊きました。
「イヤ・・問題はありません。ちょっと・・確認がありまして・・」
何か歯切れの悪い返事でした。
しかし、私はそれ以上は何も言わないで、窓口を離れました。

「あれっ・・?」
車に戻り、ドアを開けた時、私は思わず声を上げました。
運転席の後ろに置いた、二つのポリ容器のうちの一つが、助手席の後部座席に移動していたのです・・。

家を出る時、私は、二つのポリ容器をスーパーのポリ袋に入れました。そして、袋の口を結びました。
それを、運転席の後ろに置いてから、車に乗り込んだのです。

郵便局に着き、車を降りる時に、私はそのポリ容器を持って行くべきかどうか迷い、しばし視線を留めていたのですから、記憶は確かです。運転席の後部座席、足元の所にありました。

そして、車に戻ると・・・、
ポリ容器の1つは袋から出され、助手席の後ろに移動していました。

ポリ容器が自力で移動するはずもありません。
また、座席の足元から座席の上に、自然に「転げ上がる」ことなどあり得ません。
それに、二つのポリ容器は、袋に入れられて、袋の口は結ばれていたのです。

誰かが車を開け、ポリ容器を移動させたのです・・・。
私は、後部座席に転がっているポリ容器を見て、憂鬱感に襲われました。

D様、これを誰かに話したら、その人は何と言うでしょう・・・?
そうです。あのセリフです。
「誰が、何のためにそんなことをするの・・・?」 
分かってもらおうと、必死で話せば話すほど、こちらの精神状態が疑われるのです。

私は、ポリ容器を袋に戻し、スーパーに向かいました。


物を移動させたり、隠したり、量を変化させたり・・・これらの手口は「ガスライティング」と呼ばれています。
1944年公開のアメリカ映画、「ガス燈」からネーミングされました。イングリット・バーグマンが主演しています。

映画の内容はー、
家の中で起きる様々な不思議な現象に、新婚の妻の精神状態が不安定になっていきます。
一人でいると聞こえてくる音、ガス灯の不可解な揺らぎ、物の移動、紛失・・・。
妻はおびえ、自分の記憶や感覚に自信を無くしていきます。
しかし、原因は彼女自身にあったのではなく・・・。

この映画からネーミングされた「Gaslightig(ガスライティング)」という本が、1994年にアメリカで出版されました。この本には、ターゲットとなった人物を破滅させるまでの手口が詳細に記されています。

私が、この本の存在を知ったのは、インターネット上のAGSASからでした。
このサイトの管理人はT氏で、彼は御自身の体験を通し、この組織犯罪を詳細に分析、考察をしておられます。この「ガスライティング」という書籍も、T氏が内容を抜粋し、和訳されているのです。(AGSASに掲載しています。)

「ガスライティング」には、悪魔の手口が満載されています。
証拠を残さず、巧妙かつ執拗にターゲットを破滅させていくのです。
現在、集団ストーカーの被害者が訴える被害内容の多くは、この手口のどれかに分類されると思います。

D様ー。
私は前回、この祖職犯罪の被害者を、精神異常者とこじ付ける「歴史と分析」というサイトを取り上げました。
このサイトの中に、「ガスライティング」に書かれている手口を、精神異常者の妄想だと講釈している項目があります。

しかし、この筆者が忘れているのは、「ガスライティング」という書籍は、精神異常者の妄想を集大成したものではないということです。この本は、証拠を残さすに人を破滅させる方法として、現実に実行可能な内容が書かれているのです。

そして、この本の内容を実行することは、難しいことではなく、組織がその意図をもってすれば、簡単に出来ることなのです。また、書かれていることを基本とする、手口のバリエーションは、いくらでも創造できるでしょう。

被害者の訴えがあり、その加害方法をレクチャーする本が存在する。そして、その実行は難しいことではない ー 。つまり、被害者が訴える被害内容は、妄想などではなく、現実に起きている犯罪の可能性が極めて高い ー と考えるべきなのです。

(勿論、Kがこの本を教本にしているという意味ではありません。また、「ガスライティング」の内容は、私自身の体験を通し、その都度紹介していくことにします。)



さて、D様ー。
前回の手紙の続きです。

昨秋、私と夫は、回転寿司のK寿司を訪れました。
全国チェーンのこの店が、この町に開店したのは一昨年のことです。
それ以来、私たちは、気軽にこの店を利用するようになりました。

その日、私たちが店に行ったのは、夕方の早い時間でした。5時を少し回った頃です。
店内に入ると客はまだ、まばらでした。

私たちはレーンに並ぶボックス席の、一番奥に案内されました。

店内には、寿司皿が流れるレーンが3本あり、店内を巡っています。レーンの両側には、4人~6人座れるテーブル席が並んでいます。その他に、12,3人が座れるカウンター席があります。

私たちは席に着いて、まず飲み物を注文しました。
そして、私は夫のつまみに「魚の竜田揚げ」を電子パネルにインプットしました。

レーンを見ると、流れている寿司はほとんどありません。
でも、レーン一杯に流れてくるのは、時間的に間もなくだと思いました。
私は、電子パネルで注文するのが面倒なので、回っているものから選びたいのです。

やがて「竜田揚げ」が、新幹線の車両型トレーに載せられ、レール上を走って来ました。
それを取り、目の前に置いて見ると、いつもより色が濃いような気がしました・・・。

「・・・固いな。・・なんだコレ?」
夫がひと口食べて言いました。
私も食べてみました。コチコチでした・・・。
「固すぎるよね。・・それに、小さい端切ればかり・・量も少ない。」

私は、店員を呼びました。
(夫に「いいから・・」と、制止されたのですが ー 。)
「これ固くて、食べられないのですが・・。取り替えてもらえますか?」
店員は、「すみません。お取替えします」と、皿を調理場の方に持って行きました。

やがて、私たちが座っていたレーンは満席になりました。
しかし、寿司は一向に流れてきません。レーンの上は、相変わらずガラガラの状態でした。
他の客は、パネルで注文しているようで、私たちの横を「新幹線」が、何度も行き来していました。

「竜田揚げ」の取替え品はなかなか来ません・・・。

私は仕方なく、パネルを操作して、何種類かの寿司を注文しました。
しかし、遅いのです・・・。
他の席に向かう「新幹線」が、頻繁に横を通り過ぎるのですが、こちらには一向に停まりません。
レーンには相変わらず、ガラガラ状態で取りようがなく・・・。

ようやく、「魚の竜田揚げ」が来ました。
今度のは、固くはありません。しかし、冷めていました・・・。

その後、注文した品も来たのですが、どれも、ネタが極端に貧弱なのです。
海老の天ぷらを載せたものなど、呆気にとられました。
あまりにも小さいのです・・・。

私は、気分を害したのですが、夫はアルコールが入ったせいか気にしません。
私は、気を取り直してアイスクリームを注文しました。
やはり、なかなか来ません・・・・。

席の横を「新幹線」が頻繁に行き来しています・・・。
レーンは、何も載せずにカタカタと回り続け・・・。

だいぶ待って、やって来たアイスクリームは、溶けかかっていました。

やがて帰ることになり・・・。
私は、会計の依頼を、電子パネルにインプットしようとしました。
しかし、画面が動かないのです。フリーズしていました・・・。
店員を呼ぼうとしたのですが、動き回っていて、なかなか気付いてくれません。

散々でした・・・。

誰でも、時にはこんな目に遭うのでしょう。
しかし、このK寿司は、行く度に不愉快なことが起きるのです。

飲食店で、嫌な目にあう被害者は多いのです。
飲食店に限らず、この犯罪の協力者は、どこにでもいると言ってもいいでしょう。
店の経営者や、店員を協力者にするくらいは、この加害組織にとって簡単なのです。
特に、この小さな町では、被害者が選ぶ店は限られていますから、「効率的」にそれが出来ます。
被害者は、どこに行ってもハラスメントを受けることになるのです。

D様ー。
「情は人の為ならず」ということわざがあります。
今の若者の中には、この意味を誤って解釈をする人も多いとか ー 。
「他人に情けをかけることは、その人の為にならないので、安易にかけるものではない。」
と考えるらしいのです。

このことわざの意味は、勿論そうではなくー、
「人の為に良いことをすれば、巡りめぐって、それが自分に返ってくる」という意味です。

しかしD様、私は思います。
人の為に良いことをすれば、人はその瞬間に報奨を受けていると ー 。
良いことをすれば、人は幸福感に包まれます。
誇らしい気持、充実感・・・それが人を幸せな気持にさせるのです。
そして、相手の喜ぶ様子、嬉しそうな表情、感謝の言葉 ー それらは、幸福感をより大きなものにします。

人間とは、そういうふうに出来ているのだと思います。

私は、時々思います。
この犯罪の加害者たちは、人として、幸福感に包まれることなどあるのだろうかとー。
何の恨みがあるはずもない被害者に対し、加害行為を続ける者たちの「心」とは、どんなものなのだろうかと ー 。

人間としての「心」を失い、卑劣な犯罪を繰り返す日々・・・。
その目に、人間としての光はないはずです。

彼らは一生、「心」を失くしたまま生きていくのでしょうか・・?
限りなく不幸な者たち・・・私はそう思います。


さて、昨年の12月のことです ー 。
私はいつものように、パルを連れて散歩に行きました。
冷たい小雨が降っていました・・・。

D様、この続きを次回の手紙に書きたいと思います。

朝晩の冷えが増してきています。
どうか健康に御留意くださいますよう - 。

                                                
                                               2009.10.29
                                                     万 留 子





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(23)

D 様


晴天の日が続いています。
清涼な大気を通ってきた陽光が、この地のすべてを煌めかせています。
黄みが増している木々の葉は、地面への着地を待ちかねる様子もなく、
時おりの西風に揺らいでいます。
毎日がこんな日であればいい・・。
猫の温みをひざに感じながら、私は、日なたの椅子でひと時を過ごしました。
遠くの雲は優しい色でした。


D様 ー 。
昨日、私はリチャード・クレイダーマンのCDを聴こうとラジカセにセットしました。
8年前に買って、当時はよく聴いていたCDです。
テレビ台のガラス扉を掃除した時に、奥に置いてあったのを見つけたのです。
久しぶりにピアノの調べを・・・。

しかし、CDは聴くことが出来ませんでした。
ラジカセが壊れていたのです。
不自然な故障でした・・・。

3日前までは、このCDラジカセには何の異常もありませんでした。
私は、アイロンをかけながら、お気に入りとなったPPMを聞き、その後、ラジカセのスイッチを切りました。
それ以後は触れていません。

それが、昨日になるとCDは聞けない状態になっていました。
電源が入ったことは、赤いランプが点くので分かります。
でも、CDを聴こうと再生ボタンを押しても何の反応もないのです。

「また・・・・」

この1年間に、どれほどの電化製品が故障したでしょう。
それは、有り得ない頻度で起こるのです。

留守中に、誰かが侵入している形跡は相変わらず続いています・・・。

5日前のことー。
その日、夫は早朝に出かけました。帰るのは夕方になる予定でした。
夫が出かけた後、私は風邪ぎみでしたので、家の戸を閉めきって休んでいました。

10時頃、犬の激しい鳴き声で目が覚めました。
「郵便配達人か、宅配関係の車でも来たのだろうか・・・」
私は、ぼんやりと考えました。

飼い犬のパルは、郵便配達人が来るとムキになって吠えます。
配達人の全員に ー ではありません。
決まった数人に対し、敵意をむき出しにして吠えるのです・・・。

私は、封便局がこの組織犯罪に協力するネットワークに、組み込まれている可能性は高いと考えています。局を挙げて ー というわけではありませんが、協力者が入り込んでいる ー と見ています。

何年か前ですが、配達された郵便物に、開けられた痕跡がありました。
封筒が、妙に傷んでいるのです。封が開けられて、また貼られたような ー 。
その頃は、家を留守にすることが多かったので、誰かにいたずらでもされたのだろうと思いました。
(私は当時、この組織犯罪者たちの存在に気付いていません。)

私は、その封筒を持って郵便局に行きました。
そして、「いたずらされたようだから、郵便物は郵便受けに挟まずに、ドアの内側に落とすように入れて下さい」とお願いしてきたのです。

でも私は、今になって思います。
Kは、郵便物の封などは躊躇なく開けます。それは、何十年も前から言われていたことー。
学生運動が盛んだった頃のことです。その当時の学生運動家の間では、当たり前の事実だったと聞いたことがあります。

また、郵便局にいる協力者を使えば、配達前の郵便物は意のままです。
どこから、何が来たのかを調べることなど簡単です。被害者に限らず、誰でも、プライバシーを侵害される危険性はあるのです。


その日、パルの鳴き声はいつまで経っても止みませんでした・・・。

郵便配達人が吠えられるのは、配達用のバイクを停めて、郵便物を郵便受けに入れる間だけですから、長くとも1~2分ほどです。

パルが吠えている時間の長さは、相手が郵便配達人ではないことを示していました。

私は起き上がり、洗面所の窓から外を見ようとしました。
裏口のドアは、厳重な戸締りをしていますので、開けるのに時間がかかるのです。

洗面所に行こうとした時、裏口のドアのところに人影が見えました。
上半分が摺りガラスになっているので、人がいれば映るのです。
青い作業着風の着衣が摺りガラスの向こうに浮かんでいました。

私は、急いで洗面所に行き、窓を開けようとしました。
しかし、洗面所の窓のサッシ枠にも、夜、ガムテープを貼りますので、
それを剥がすのに時間がかかりました。

ビリビリとテープを剥がす音が、裏口まで聞こえたのでしょう。
青い影が、洗面所の窓のすぐ下を通り過ぎていきました。
通りの方へ走っていったのです。

「待ってください! 何ですかー?、どなたぁー?」
 私は、慌てて叫びました。

しかし、窓を開けた時には、もう影も見えませんでした。
パルが、通りの方に向かって、激しく吠え続けていました・・・。

男は、家が留守だと思ったのでしょう。
敷地内に車がなく、人の気配もない ー 。
だから、犬がいくら吠えようとも気にしなかった・・・。

男は、裏口で何をしていたのでしょう。

裏口には、水道、電気、ガスなどのメーターはありません。
他人がそこにいく理由は何もないのです。
何か用事があれば、反対側の玄関を訪ねるはずです。

ただ、裏口には石油温水器のボイラーがあり、石油タンクが置いてあります。
男はこのどちらかに、何かをしようとしたのではないでしょうか・・?

私は陰うつな気持で、吠え続ける犬の鳴き声を聞いていました・・・。



さてD様ー。
インターネットで、「集団ストーカー」のキーワードを検索すると、膨大な数のサイトがヒットします。
以前にも書きましたが、その内容は玉石混交です。過激で異常とも思えるサイトも少なくありません。

思考盗聴だ、超能力だ、宇宙人だ、ヘリコプターから銃を向けられた・・・。
このようなサイトは、「集団ストーカー被害を訴える者は、頭がおかしいのだ」との、宣伝目的で書かれたものだと言われています。それを「統合失調症者の妄想」とする、書き込みとのセットで、Kの自作自演が疑われているのです。

また、「科学的」を装い、被害者を、精神異常者と決め付けているサイトもあります。
「歴史と分析」と、尤もらしいネーミングのサイトが、「集団ストーカー」のキーワードを打つと、上位に出てきます。

しかし、その内容は低レベルで、客観性のないデーターを示し、非論理的な自説を展開しているに過ぎません。被害者を精神異常者に仕立て上げようと、あらゆるこじ付けをしているのです。

例えば ー 。
「自己愛的性格を持つ人は、躁うつ病や統合失調などの精神疾患を発病しやすいのです。 (中略) 私的には、声が比較的大きく言葉が早口になり、自己アピールが強くなっている人は要注意だと思っています。

(※注 「私は医者ではありませんので、詳しいことは分かりませんがー。」と言いつつ、この自説披露です。「声が比較的大きく言葉が・・・」このような人はどこにでもいますし、「精神疾患を発病しやすい」とは驚きました。)

「鬱(うつ)や躁鬱の人と長時間過ごすと、精神疾患が移る。」

(※注 精神疾患が移る ー とはこれも驚きです。躁鬱病の人の病気が、長時間過ごした相手に移動するとでも言うのでしょうか・・・。)


「一人の発病により、一つの支店の社員が、丸ごと心療内科通いになった例も何件も見てきた ー 。」

(※注 これは大きなニュースになってもいい「事件」だと思います。精神疾患が、インフルエンザのごとく、支店全体に感染していくのですから ー 。)


(※注 被害者と称する者は、アニメの影響を受けている」との珍説を繰り広げた後 ー 。)
「まあ、私自身が日本最初のアニメ、鉄腕アトムからのアニオタでもあるのですが、アニオタがこんな所で役に立つとは思ってもいませんでした。」


人間の獣化する最大の物は、携帯電話だろう


今の日本で欧米人のことを鬼畜米英と叫ぶ人はいないし、今では欧米人も「すし」を食べている。戦争を経て、お互いを理解した訳だ。」

(※注 これらは何を言っているのか理解不可能です・・・。)


(※ 物理学上の「コリオリの力」を講釈した後ー、)
「統合失調症の人が病職をもてないのも、コリオリの理論で簡単に説明できるのです。」

(※注 この珍説を、精神医療の学会で発表したらいかがでしょう。)


「サル科のヒトと言う獣と、人間の違いは何だろう。人と人間の違いは、漢字に表現されている。人には「間」が無い。人は間抜けなのだ。(中略) 人と人の間にある物(つなぐ物)が「コミュニケーション・・・云々

(※注 これも、何を言っているのか分からないのですが、この論法でいけば「間抜けと、間抜けの間にある物がコミュニケーション」ということになります。) 



一部を取り上げましたが、全体も推して知るべしです。
酔ったあげくの赤ちょうちん談議に、専門用語をまぶしたようなもので、公けの場で披露するレベルのものではありません。

被害者を精神異常者とする前に、まず御自分が診察を受けるべきではないでしょうか ー 。



さてD様 ー 。
前回の手紙で私は、人の行動を予測するには、対象者を仔細に観察する方法以外に、もう一つあると書きました。それを書こうと思います。

3週間ほど前、町のスーパーマーケットの一角で、古本市が開かれていました。
買い物をした帰りに、私はそこに立ち寄ってみました。
200円均一と書かれていたコーナーを眺めていた時、一冊の本に目が留まったのです。
本の背表紙には「CIA洗脳実験室」と書かれていたました。
私はその本を買いました。

D様、あなたはこの本のことを、とっくに知っておられるかも知れません。
9年前に出版された本なのですからー。

しかし、私にとってこの本の内容は衝撃的でした。
著者はハービー・ワインスタインというカナダ人 ー 精神科の医師です。
訳者は苫米地英人氏 ー 現在、著書がベストセラーになっておられます。

著者は、幼少時代の平穏で幸福だった日常を、CIAの協力者である精神科医によって、破壊されました。
そして成長後、やはり精神科医となった著者は、父親の主治医が行なった「治療行為」の全容と、その背景にあったものを暴いていきます。

この本の内容をすべてここに書くわけにはいきません。
私が注目したのは、薬物や環境操作などで人をコントロールする実験は、少なくともナチス時代には行なわれていたという事実 ー 。そして、第二次世界大戦が終わり、冷戦の時代の世界の二分化は、その技術を発展させていったということ ー 。

薬物の使用で、人の心の中を覗くことなどは、簡単な時代になっているのです。
この組織犯罪者たちが、それを使用しないとの断言は出来るでしょうか・・・。
被害者が訴える加害内容の悪らつさは、その可能性が少なくないことを示唆しています。

被害者が就寝中に家宅侵入することなど、この組織犯罪者たちにとって簡単なのです。
眠り続ける被害者の家の中では、何でも出来ます。
家に埃を撒き、不快虫を置き、食物の味を変え、物を壊し、盗み・・・。
そして、身体に危害を加えることも・・・。

この本については、今後の手紙の中で、引用できる部分をその都度紹介していこうと思います。

D様ー。
私が住むY町は、人口が1万3千人ばかりの小さな町ですから、日常的に利用する食料、衣料、雑貨などの店は限られています。町民の多くは、町に1軒だけある大型スーパーマーケットで買い物をします。

飲食店なども、家族向きの店はあまりありません。
一昨年、この町にもようやく全国チェーンの回転寿司店が開店しました。
私と夫は気軽に利用できるので、よくこの店を訪れます。

昨秋の夕方、私は夫とこのK寿司に行きました・・・。
この続きを次回の手紙に書きたいと思います。

朝夕の冷えが増しています。
ご自愛くださいますようー。

                                                 2009.10.22

                                                      万 留 子

(22)

D様


好天の日が続いています。
今日のこの地には、雲のない高い空が広がっています。
朝の空気は清涼で、吸い込むと体の芯が心地よく目覚めていくようでした。
日々増していく明け方の冷えは、深まりゆく秋を体感させてくれます。
こうして季節は冬へと移ろいでいくのですね・・・。


さて、D様ー。
きょうは、前回の手紙の続きから書きたいと思います。

昨年の11月初旬ー。
私は雨戸を閉めようとして、あたりが異様に暗いことに気付きました。
前日まで、見えていた近隣の灯りが、まったく見えないのです。不気味でした・・・。
「どうしたのだろう・・・?」
周りの家が、一斉に留守にしているはずもありません。

私は外に出て、下宿棟の東端に付いている、非常階段を上りました。
そして最上段から、我が家の、東と南に接する2軒の隣家の様子を見ました。
すると、2軒から明かりが見えました。留守にしているわけではなかったのです。
我が家からは、死角になる部屋の明かりだけが点いているのです。その他の部屋は、真っ暗でした。
2軒とも同様でした・・・。

次に私は、通りの方に出て、周りの家の様子を眺めました。
南側に建つアパートは、相変わらず薄暗く陰気でした。廊下を照らす蛍光灯は、消えかかり点滅していました。

通りを挟んで、我が家のすぐ向かいにある建物は、空き家です。当然、真っ暗でした。
ここは以前、ラーメン店だったのですが、私たちがこの家に引越してきて間もなく閉店しました。
それ以来、空き家のままなのです。

更に、その空き家の北隣、病院の駐車場の入り口に接している家 ー そこも空き家です。
持ち主は、遠くに住んでいるとかで、ほんのたまに帰ってくるだけです。

また、アパートの南隣 ー つまり我が家とはアパートを挟んでいる家ですが、この家も空き家なのです。
当然、明かりは点いていません。

我が家の敷地内に、2DKの貸家があるのですが、その時は、住んでいた老夫婦が退居して空き家になっていました。
当然、真っ暗・・・。

元ラーメン店の南側、敷地が1.5メートルほど高くなっているところに家があります。
ここは人が住んでいます。しかし、それまでは見えていた、窓の明かりは見えませんでした。
家全体が暗く静かでした・・・。

我が家の周りは、空き家が多いのです。その家々は、夜になっても暗いままです。
もちろん明かりは点きません。
しかし、住んでいるはずの家からも、明かり全はく見えなくなっていました。
病院の建物の明かりは見えましたが、人の気配はなく陰気でした・・・。

家の周りの異様な暗さ・・・それは、1年経った今も変わっていません。

この犯罪の手口に、被害者を不安に陥れるというものがあります。
光、音、匂い、色、数字、物の移動など、さまざまな暗示で不安を煽るのです。
我が家の周りから、明かりを見えなくしたのも、そのバリエーションなのでしょう。


「おばさん・・・」
先日、私が夕食を済ませ、雨戸を閉めようとしている時、声がしました。
貸家に住む若夫婦の長男Lでした。小学4年生です・・・。

Lは、バスタオルを首に掛けていました。
「どうしたの ー また?」
用件は分かっていました。
Lは、自分が風呂に入っている間、ドアの外にいて欲しいと言うのです。

2DKの貸家には風呂が付いていません。
風呂場は下宿棟の玄関を入ってすぐのところにあります。

Lは、風呂にひとりで入るのが怖いのです。
入浴中の怖い体験を話しては、風呂に入ってる間、すぐ外に居て欲しいと頼んでくるのです。

「廊下が真っ暗で気味が悪いんだ。それに変な音がするしー。」
「そっちの事務所の方でガタッって・・・。」
「この前はお風呂から上がったら、事務所のドアが少し開いていたんだ・・」
「下宿の2階からズシッという音がした・・」


下宿棟にある事務所には、侵入されている形跡がひんぱんにありました。
大事な書類が紛失したり、物が壊れたり・・・。
電気ポット、コーヒーメーカー、トイレのシャワー、掃除機、冷蔵庫、プリンター・・・今までに、信じられない頻度で故障が起きました。

机の中の筆記用具は、ほとんどが書けない状態になっています。
ボールペンは、インクがかなり残っているのに書けなくなり、フェルトペンのほとんどがインクが乾いた状態になり書けません。糊も乾いて使えない状態になります。鉛筆の芯もいつの間にか折れています。
通常では有り得ない頻度でこういうことが起きるのです。
新しく買ってきても、数回使って机に入れておけば、いつの間にか書けなくなっています。

それらを、私は輪ゴムで留めて机に放り込んで置きました。
しかし、信じられないことに、それが少しづつ減っていくのです・・・。

このような被害は、誰に言っても理解されることはないでしょう。


私は、その日もLが入浴する間、ドアの外にいました。
Lは浴室からいろいろ話しかけてきます。私が行ってしまうのでは ー と不安なのです。

「おばさん、友達が言ってたんだけどォ・・夜、寝てる時に誰かが入って来て、首を絞められた人がいるんだって・・。」
「・・・へェー・・で、その人どうしたの? 死んじゃったの?」
「死なないけど・・・死にそうになったんだって。鍵かけても入って来るんだって・・みんな怖いって言ってるよ。」

子供の他愛のない噂話なのでしょう。
でも私は、Lの話はこの町の陰気さを象徴しているような内容に思えて、気が沈みました。
子供たちのピュアな感性は、この町の影の部分を無意識に感じとっているのかも知れません・・・。

D様、私の言動がLに何らかの影響を与えたのでは ー と、お思いですか?
それは、ありません。
私は、今までの被害を、この町の誰にも話してはいません。
この町で親しくしている人はいませんし、もし誰かに話せば、それが悪評の種になり、精神異常者へ仕立て上げられる可能性があるからです。
被害者はそれほどナーバスにならざるを得ないのです・・・。

(実際、被害者の中には精神病院へ強制入院をさせられた方もおられます。裁判を起こされて、現在、係争中ですが、この件はいずれ詳しく書こうと思っています。)


Lは、15分ほどで風呂から上がって来ました。
私たちは外に出て、玄関に鍵をかけました。
その時、西の方角から「ホォー・・・」という陰気な音が聞こえてきました・・・。

私は、この音を初めて聞いた時、フクロウが鳴いているのだと思いました。
フクロウの鳴き声を知っているわけではないのですが、そんな声で鳴くのはフクロウ以外に考えられなかったのです。

しかし、やがて、変だと気が付きました。
私の行動に合わせて、その音が聞こえてくるのです。

夜、犬のエサをやるために外にでたとたんに「ホォー・・・」
雨戸を閉める時に、「ホォー・・・」
猫を呼ぶために窓を開けた時に、「ホォー・・・」

夜中にトイレに入った時に外から、「ホォー・・・」
朝、洗面所に入った時に、「ホォー・・・」
外出しようと家の外に出た時、「ホォー・・・」
帰宅して車の外に出た時、「ホォー・・・」

行動の節目に、鳴るのです・・・・。

これは、ノイズキャンペーンの一種なのだと思います。
お前の行動をいつも監視しているぞ ー という暗示なのでしょう。

他人がいる時は、あまり聞こえないのですが、その夜は聞こえました。
子供だったからでしょうか・・・。

「おばさん、今の音、聞こえた?」
Lは私を見上げて訊いてきました。
「うん、聞こえたよ。何の音なのかしらね?」
私は訊いてみました。
「あれはね、ゲンショウなの。」
「ゲンショウ?」
現象 ー ということなのでしょうか・・。
「うん。ほら、あの雲ね、動いているでしょ? あれと同じなの。現象なのー。」
夜空にかかる雲を指差して、Lは言うのでした。

Lの耳にも、いつも、この「ホォー・・・」という音は聞こえていたのでしょう。
そして、子供なりに音の原因を考えた・・・。

私は、分かったふりをしました。



さて、D様ー。

オウム真理教の事件から、もう15年近くの歳月が流れました・・。
マスメディアが騒ぎ、日本国中の耳目を集めた一連の事件は、社会の表層から、
フェードアウトしつつあります。

しかし、社会はあの事件を忘れたわけではありません。
そして、被害者の苦しみも終わってはいません。
後遺症は、精神にまで及び、今なお途切れることなく彼らを襲っています。
日本の社会から、あの事件の記憶が消えることはないでしょう。

被害者がその苦しみから解放される日はいつ来るのでしょうか・・・。

衝撃的な事件でした。
暴かれ、検証されていく事件の全容は信じがたいほど、悪辣で非道で・・・。
それは、社会の良識や常識などは通用しない、別世界の論理が働いた事件でした。
現実社会の物差しで測れば、理解することは不可能です。
教団信者たちは、その異常な論理の中で、何疑うことなく人を殺めていきました。
それが、正しいことだと信じていたのです・・・。

宗教は、人間にとって必要なものであることは確かです。
素朴なアミニズムは、時代とともに変容し、人間社会の基軸となっていきました。
西洋の芸術や文化は、キリスト教という基盤の上にありますし、中東諸国はイスラム教、インドはヒンズー教・仏教など、その教義は社会を支配しているとも言えるでしょう。

また、各宗教の宗派は増え続け、新たな宗教も生まれています。
キリスト教を例にとれば、統一協会などもそのひとつです。この宗教もかつてマスメディアを賑わしました。
合同結婚式など、一般社会から見て異様なことも、信者たちは何の疑問ももたず参加します。
信者は、その教義を疑うことはありません・・・。

信ずる宗教の論理にどっぷりと浸かってしまえば、人の思考は現実社会から乖離(かいり)していきます。
教義を軸とした狭小なスパイラルに陥ってしまうのです。

マルクスは「宗教は麻薬だ」と、宗教の危険な側面を指摘しました。
現実社会で起きる煩いごとは、その「麻薬」の中で攪拌され、浄化されていきます。
心地よいカタルシスが得られるのです・・・。

やがて、何につけてもその「麻薬」に逃げ込むようになります。
そして、いつしか、思考力は奪われ、現実から乖離していきます。
教義が支配する狭小な世界から、抜け出れなくなっていくのです。

宗教には、確かに危険な側面があると思います。
はまり込まない冷静さが不可欠なのですが、それは信仰心と両立しえるのかどうか・・・
私には分かりません。

D様ー。
私は以前、「この組織犯罪に、特定の宗教団体が関わっていることはないと思う」と書きました。
なぜなら、私は今まで、いかなる振興宗教も信仰の対象にしたことはないし、そのような人たちから、加害行為を受けることは考えられなかったからです。

インターネット上では、S会の信者たちによる、加害行為を訴える人が多いのですが、私には関係がないと思っていました。そういう記事は、S会の信者同士のトラブルによるもの ー と思い込んでいたのです。

矢野絢也氏がS会からストーカー被害を受けていたことは知っていました。
それを亀井静香氏が国会で取り上げた事実も ー 。
しかし、それは前述した通り、S会の信者間のトラブル ー そう思っていたのです。
私のケースとは違うと・・・。

私は、その思い込みを訂正しなければなりません。
S会の関与を訴えている被害者たちは、S会とは無関係の方が多いのです。この事実は、信者間のトラブルなどではなく、S会が「組織K」に協力していると考えなければなりません。

フランスでは、S会は「カルト」と認定されています。
この見方に、私は100%賛成というわけではありませんが、その信仰心を悪用すれば、犯罪に加担させることはたやすいことだと思います。信者たちは、言われたことを、何の疑いも持たず実行していくでしょう。
かつて、オウム真理教が起こした一連の事件は、教義だとすれば何の疑いも持たない、信者のその精神構造を利用していました。

もちろん、S会のすべての信者が犯罪に加担している ー とは言いません。
犯罪を実行しているのは、一部の信者なのだと思います。又、何も知らないまま、巧妙に犯罪に加担させられている人もいることでしょう。

「あそこの家の者は悪い奴だから、家の前を通る時は唾を吐いてやれ。」
「あいつはこんな奴なんだ・・町内のみんなにそっと教えてやった方がいい。」
「あいつはS会を悪く言っているぞ。夜、家の周りに水をまいて懲らしめてやった方がいいー 。」

彼らは何の罪悪感ももたず、迷うことなく言われたことを実行するでしょう。
S会に、Kの傀儡(かいらい)がまぎれ込み、信者たちを操ろうと思えば簡単です。
悪意ある者にとって、信仰心の厚い人間は御しやすいはずです。

Kに協力する団体や組織は、全国に数多く存在しますが、被害者たちの訴えは、S会もそのひとつなのだと考えざるを得ません。

しかし、私は思います。
S会をカルトとするなら、組織Kは、オウム真理教とどこが違うのだろうかと・・・。
狂った教義で人を殺め続けたオウムの信者たち・・Kにも、その犯罪を正当化する「教義」が存在しているはずです。それを狂信し、組織のなかで思考力を奪われた者たちは、日本国中に散らばっています。
そして、社会の狭間で、卑劣な犯罪を犯し続けているのです。

彼らが恐れているのは、この犯罪が社会に認知され、暴かれる日が来るということー。
「そんな被害はあるはずがない」「妄想だ」「統合失調症」と、被害者を精神異常者に仕立て上げようと躍起になるのは、その根底に「いつか暴かれる」という恐怖があるからです。

しかし、30年以上にわたる犯罪を、隠しおおせるはずはありません。
インターネットの普及は、被害の社会に向けての告発や、被害者同士の情報交換を可能にしました。

それをすべて、精神異常者の妄想だとし、社会を欺くことは限界に来ています。
今、この犯罪の実相は、明確に浮かび上がって来ているのです。

この犯罪の全容が暴かれる日は必ず来るのです・・・。

マスメディアは、今、この犯罪を検証するべきです。
その良心とプライドにかけて、臆することなくその使命を果たし欲しい・・・そう願ってやみません。



D様、私は以前の手紙で、人を細かく観察していれば、その対象者の次の行動や、考えていることの予測は出来ると書きました。その見方は今も変わっていません。
しかし、他にも方法はあります・・・。それを次回の手紙に書きたいと思います。


朝夕の冷え込みが日ごと増しています。
御自愛くださいますよう ー 。



                                                  2009.10.15
                                                       万 留 子



(21)

D 様


この季節にしては、湿気を含んだ空気がこの地を覆っています。
南の地方に台風が上陸したとの報道 ー 。
日本列島を縦断する大型台風は、この地にも刻々と迫っています。
でも、今、居間から見える木々の葉は、時おり、微風に揺らぐだけ・・・。
木々たちは、まもなく襲ってくる自然の大軍に慌てるふうはなく ー 、
私は静寂に包まれています。


D様 ー 。
あなたは既にご存知のことと思いますが、この手紙はブログ上で公開しています。
多くの人に、この犯罪の実態を知って戴きたいからです。
私は今、日に日に読者が増えていることを実感しています。

先週 ー 。
私は、いつものようにブログを更新しました。
そして、ランキングを確認しました。すると都市伝説部門で3位になっていたのした。
嬉しい驚きでした。

このところ、読者の方々の声が届き始めて、読者が急激に増えていることを感じていましたが、
思いがけない数字でした。わたしは嬉しくて、プロフィール欄にその喜びを書き入れました。
10月1日のことです。

しかし、翌々日 ー 。
私は期待をこめて、再度、ブログのランキングを確認しました。
そして、更に驚かされてしまいました。
10位以内にはなく、20位以内にもなく、30位にも ー 急激な下降でした。
ブログは36位になっていたのです。

あまりにも急激な下降・・・不可解でした。

ここ数ヶ月、コンスタントに10位以内でしたし、どんなに悪くとも10位台前半に入っていたのですから・・。
初めてのことでした。


D様ー。
あなたは、この不自然な動きをどうお考えになりますか?
もうお分かりになったことと思います。

そうです。
このブログのランキングには、何らかの操作がなされてたのです。

このブログの読者は増え続けています。
ならば、なぜ、順位は急激に下がったのか ー 。

都市伝説部門のブログに、集中的にバナーのクリックが行われたことが考えられます。
私以外のブログにです。相対的に、このブログのランキングは下がっていきます。

詳細な検証が行われれば、その不自然さは浮かび上がってくることでしょう。
都市伝説部門のランキングバナーの総クリック数は、10月1日から10月3日にかけて、飛躍的に多くなっているはずです。

私はこの手紙で何度も、このKは全国にネットワークを持ち、協力者は全国に及んでいるとを書いています。その協力者たちを使えば、ランキングの捜査などは簡単です。

Kは、このブログに注目しているのです。
そして、読者が増えることを阻止しようとしているのでしょう。
このブログへの注目が増すことは、彼らにとって都合が悪いのです。

D様ー。
私は、Kのネット上の工作を満天下にさらす結果になったことは幸いだと思いました。
私はすぐ、この不自然な動きを、あなたへの手紙に書き始めました。

(Kは、私が、パソコンに書き入れる段階から妨害をします。
 勝手に動くカーソル、何度書き入れても消えてしまう文字、消しても消しても
 文字に付くアンダーライン、大きさが変わる文字・・・。
 私のパソコンが、誰かのパソコンと繋がっているとしか考えられません。)

Kは、私が書いている今回の内容を把握しました。
そして、また、書いている内容を虚偽にしてしまう操作がなされました。
ブログのランキングをもとに戻したのです。
そんなことは起こっていない。お前の妄想だ ー というわけです。
しかし、ネット上に表出した不自然な動きはもう消しようはないし、否定も出来ません。

これからも、ブログへの妨害は続くことでしょう。
パソコンの故障やトラブルなどにより妨害されることも予想されます。
(それは、この一年余の間、イヤと言うほど経験しました。)

しかし、D様 ー 。
私は書き続けます。

この組織犯罪の被害者たちのために ー 。
そして、この犯罪が社会に正しく認知されるまで ー 。
その日は近いと信じています。



さて、D様ー。
私たちが、この町に住んで約4年になることは、以前にも何度か書きました。
きっかけは、夫がこの家を格安で購入したからです。
当時、私たちは仕事の都合上、別の地域でそれぞれにアパートを借りていました。
それは何かと不便で不経済でした。家は県外に所有していましたが、生活の拠点をこの地に移そうと考えていたのです。

この家のことを知ったのはそんな時です。土地は借地なのですが、利便性がある住宅地で、広さも充分な家です。格安だと判断して購入を決めたのでした。
核安だった理由は、裁判所の競売によるものだったからです。

競売に出された物件は、最低価格が市場より格安に設定されています。
入札する時に、その最低価格以上の金額を書いて入札するわけですが、当然、1円でも高い金額を書いた者が落札します。もし、入札者がいない場合は最低価格はさらに下がります。

何度競売にかけても、入札者がいない場合は「特別売却」になります。
これは、入札期間を設けないで、いつでも希望者に入札させるというものです。争う者がいないぶん格安で買うことが出来ます。 今、私たちが住んでいる家は、その「特別売却」になっていたものでした。

競売による家の購入は、安いという利点があるのですが、素人には危険が伴います。
たとえば、買った家に居住者がいた場合 ー 。
住んでいる人が家の前所有者であれば、本人との話し合い、または、裁判所の手続きを経て、退去させるることはそう難しいことではありません。

しかし、前所有者と無関係な第三者が居住している場合などは、面倒になることがあります。
居住者や賃貸借契約の有無は、裁判所が物件を調査した概要書を読めば分かるのですが、それに載っていない居住者が住んでいることがあるのです。
それも、裁判所の手続きを踏めば退去させることは出来ます。

しかし、現実的には二の足を踏まざるを得ないこともあるのです。

たとえば、その居住者が暴力団関係者などの場合です。
確かに、強制的な退去措置は可能なのですが、その後のことが懸念されます。

また、裁判所に申し立てて退去命令を出してもらっても、その本人は既に退去していて、また別な者が住み始めているということがあります。これを繰り返されれば購入者は参ってしまいます。
高額な立退き料が目当ての工作です。
(現在は、そのようなことを阻止する法律は出来ているようですがー。)

私は、「宅地建物取引主任」という資格をもっていて、以前は、競売物件への入札を頻繁に行なっていました。その時に競売に詳しい方から、法律的なレクチャーを受けていました。
それで、少しですが、競売に関しての知識があります。

私は、この家を購入する前、権利関係や居住者の有無などを調べて、問題はないと判断したのでした。

しかし、誤算がありました・・・。

購入後、私たちは家の中に入って驚愕しました。
これが家と言えるのか ー と思うほどの荒れ様・・・・。
部屋には、畳もふすまもなく、キッチンには流し台もありません。
フローリングの床は、砂をまぶしたような汚れー。

「いくらなんでも、これは・・・。」
夫は呆然としていました。


競売の物件は、裁判所が内容を調査した概要書などで、良否を判断するしかありません。
家の内部は、添付されている写真で確認します。
特別売却の場合は、書類を作成してから何年も経っていることが多いので、実態とかけ離れている場合があるのです。

我が家の場合は、購入前に外側から見た感じでは、書類の写真とそれほど変わっていないようでした。
私は、それほど傷んでないと判断したのです。

家の中の傷みようは想像を絶するものでした。

競売にかけられる物件は、当然、差し押さえられていますから、その価値を下げるような行為は禁じられています。個人所有の家具などとは違い、畳やふすまは家の一部ですから運び出すことは出来ません。キッチンの流し台にしてもそうです。
(無理に引き剥がして持っていったのか、そこの部分のベニヤ板が割れていました。)

私たちは、しばらく入居することが出来ませんでした。
人を頼んで、家の中を徹底的に掃除をしました。そして、流し台を買い、ユーティリティを整備し・・・。
ふすまと畳は注文しなければと思っていました。

そんなある日の午後ー。
私と夫は、家の様子を見に来ました。
すると、敷地内に軽トラックが停まっていました。荷物を運んでいるようでした。
初老の男性1人と女性2人がいました。

「どなたですか?」
私は、そのうちのひとりに尋ねました。初老の女性でした。

「荷物を運んでるんです・・・前にここに住んでました。」
女性は、全身に疲れた雰囲気を漂わせていました。
軽トラックには、何組もの布団や小さな家具、古い電化製品などが積み込まれていました。
以前、下宿屋として使っていた棟に荷物が残っていたようです。

「Kさんですか?」
私は、裁判所の書類に載っていた、家の前所有者の名前を言ってみました。
「そうです・・・」

Kさんは、以前ここで、下宿業や飲食店を営み、不自由なく暮らしていたようです。
別棟(現在、私たちが住んでいる平屋の家)には、息子さんが家族で住んでいました。

ところが、下宿棟の北側を流れる川の河岸工事をきっかけに、建物が傾いてきたのです。
私たちも家を購入後、中に入って気が付きました。少しですが北側に傾いているようでした。
外観からは分かりませんし、中に入っても注意して見ないと気が付きませんが、床に傾斜がありました。

Kさんは工事をした役場に、何度か交渉したとのことです。
しかし、役場は責任を認めず補償は受けられませんでした。

(それならば建物の傾きは何が原因だったのでしょう・・?)

その後、Kさんの事業は不振になってきました。
同時に耳鳴り、めまいなどの体調不良が始まり、飲食店は閉鎖せざるを得なくなりました。
そして住宅に改装しました。(現在、若夫婦が3人で住んでいるところです。)

それでも下宿業は続けていたのですが、信頼関係にあったと思っていた銀行は、わずかな負債をたてに、建物すべてを競売にかけてしまったのでした。
家を出た息子さんたちは離婚をし、連絡が取れない状態になってしまいました。
彼女はすべてを失いました。

「今は近くのアパートに住んでます・・・。」
町に生活保護の申請をしたら、税金を滞納しているのを理由に断られたとかで、家賃だけ出してもらっているとのことでした。

税金の滞納を理由に、生活保護を受けさせないとは・・・。
理不尽な論理です。私は頭の片隅に、怒りの小さな渦が出来たことを感じました。
それでも、私は彼女に聞かなければならないことがありました。

「家の畳とかふすまはどうしたんですか? あんなものをもっていっても仕方ないと思うんですけど ー 。」

彼女は目を伏せました。
「あれは・・・まさか、あんなことまでされるとは思いませんでした・・」

Kさんの話によると、荷物の運び出しを頼んだ男が勝手なことをしたと言うのです。
その男は、その妻が下宿業で働いていたことがあって、彼女とは知り合いでした。
職は一定せずに、何をしているのか分からない人間でした。

「流し台なんかもバリバリと引き剥がしてしまって・・・。私は振るえが止まりませんでした。でも、俺に任せろと言うばかりで・・・。返したいんですが・・どこにあるのかは、その人に聞いて下さい。」
私は、その男の名前と連絡先を教えてもらいました。

「この家は、嫌なことや変なことばかりが起きて・・・」
私は、最後に彼女が言ったその言葉を、気に留めることはありませんでした。


私は気乗りではない夫を連れ、そのHという男の家を訪ねました。
古く小さな町営住宅でした。狭いので自分で設置したのか、6畳ほどのプレハブ小屋が家にくっ付くように建っていました。

日中でしたので、どう留守だろうと思いつつ行ったのですが、男は在宅していました。
男は頭髪も無精ひげも伸び放題で、前歯が1本抜けたままでした。
歳は50代前半くらい ー まともな生活をしていないことは一目瞭然でした。

私は用件を言いました。すると ー 、
「あの荷物は・・・分からないね。俺の友達が持って行ったから ー 。」

私はその友達の名前を訊きました。
「言えないよ。俺から訊いてみるよ」
男は面倒くさそうそうに言い、明日、自分の方から電話すると言うのでした。
私は男に、自分の携帯電話の番号を教え、連絡を待つことにしました。

翌日、夕方になっても、男からは連絡がありませんでした。
私はKさんから聞いておいた男の自宅へ電話を入れてみました。

男が出ました。
「ああ、あれはO村に置いてある。だけど、アンタねぇ、現状で買ったんなら、そのままでしょうがないんじゃないの? 運び出してあるものを、今さら戻せなんて言えないでしょ。」
男は横柄な口調でした。

「畳とかふすまは家の一部ですから、持ち出すことは違法ですよ。それにKさんは返したいと言ってます。」
私は反論しました。

「あのね、この電話は録音させてもらってるからね。法律的にどうこう言うんなら、俺ももそのつもりでやるよ。」
男は脅したつもりなのでしょう。しかし、私には通用しません。
「どうぞ。 ー で、いつ返してくれるんですか?」
「明日、警察に相談してくる。それから電話するよ」

警察・・? 
警察になんの関係があるというのでしょう・・・。
「・・・分かりました。連絡を待ってますので、よろしくお願いします。」
私は、頭に浮かんだ疑問をあえて問わずに電話を切りました。

翌日、やはり連絡はありませんでした。私はまた、夕方に男に連絡を入れてみました。
「司法書士がいなくてね。相談が延びているんだよ。」
何を言っているのでしょう・・・?
「あなたは昨日、警察に相談すると言ったんですよ。」
「警察には相談したけど、やっぱり、あとは司法書士の問題らしいからね。」

やっぱり、あとは司法書士・・・?
男の言うことは、いちいち腑に落ちませんでした。

そんなやり取りが、日を置いて、何度も続きました。

最終的に男は、ふすまと畳を返してくれました。
私の粘り強い交渉に根を上げた形でした。
奥さんの実家に置いてあったのです。

男は夫に、「言えないこともいろいろあってね・・・迷惑かけました。」と謝ったのでした。

その1年後、男は死にました。
自宅火災による焼死でした・・・。
「放火されたらしいよ。」
知り合いのスナックのママが、顔をしかめて話してくれたのです。

犯人はいまだ捕まっていません・・・・。

家の以前の所有者Kさんが死んだという噂を聞いたのもその頃です。
家のことでいろいろ聞きたいことがあって、何度か電話をしていたのですが、やがて繋がらなくなり心配していた矢先でした・・・。


D様ー。
今、私は、kさんの言っていたことを思い出しています。

「この家は、嫌なことや変なことばかりが起きて・・・。」

彼女の言ったこの言葉を、私は今、切実に感じていることです。
私は思います。この家に住む者は、この組織犯罪のターゲットになることが、決定付けられているのではないかと・・・。
この家は、この組織犯罪者たちにとって、実に都合のいいローケーションなのです。

「おばさん・・・」
先日、私が夕食を済ませ、雨戸を閉めようとしている時、声がしました。
貸家に住む若夫婦の長男Lでした。小学4年生です・・・。

D様、この続きを次回の手紙に書きたいと思います。


曇りがちの日が続いています。
体調に御留意くださいますよう ー 。




                                        
                                                   2009.10.7

                                                       万 留 子

(20)

D 様


秋明菊が敷地の片隅で花開きました。
ピンクの花弁は秋にはそぐわない可憐さで、私の視線を引き付けました。
それは,柔らかな陽差しを集めたような暖かさで・・・ 昨日、私はしばしその前にしゃがんでいたのでした。
何も考えずに・・・。


D様ー。
4日前、私は右の上腕部に注射痕があるのに気が付きました。
朝、腕をさすった時、独特の痛みがあったのです。確認すると注射痕でした。
赤黒い痣に針を刺した痕・・・。
それは独特の形状でした。6~7ミリの間隔の4つの針の痕 - その点を結べば四角形になります。

私は夫にそれを見せました。
「何だい、それ・・?」
夫は絶句しました。規則的な四角形の針の痕に、「虫に食われたのだ」という、いつもの主張を拒まれたのです。夫は黙り込みました。

(このような痕跡を残す注射針があるかどうかは分かりません。注射を打った者が、その形で注射液を少しずつ注入したことは考えられます。何より、腕に残る赤黒いアザと、押した時に感じる痛みは注射そのものです。)


このところ戸締りは入念にしていました。
家はどの部屋にも雨戸が付いていて、私は就寝前に必ずそれを閉めています。

以前、閉めた後で確認した際、戸と戸の間にわずかな隙間ができることが分かりました。戸を外そうと思えば、その隙間を動かしながら、外すことが出来ます。雨戸の一箇所に簡易な錠が付いているのですが、ほとんど役立っていない状態でした。

その後、私は雨戸の間に隙間を作らないようにしました。
毎夜、戸の間にガムテープを貼るのです。居間の雨戸は合計6枚ありますので、4ヶ所の隙間を貼ることになります。そして、雨戸を貼った後は、内側のサッシ戸にもー。

その後、私の部屋の窓、裏口のドア、洗面所の窓などにもガムテープを貼ります。
完璧ではありませんが、外から戸を外されないための措置です。無理に外した場合は、侵入の痕跡が残るはずです。

当初、夫は不機嫌でした。貼ったり、剥がしたりで、戸が汚くなってしまうからでした。
実際、テープの痕はなかなか取れず、戸は汚くなってしまいました。
しかし、私が示す、頻繁な住居侵入の痕跡は、しだいに彼の口をつぐませました。

しかも、そうして入念に貼ったガムテープが、朝になると剥がれかかっている時があります。
ゆるゆるになって、戸の間に隙間が出来ているのです。
ある朝、私は夫にそれを見せました。

夫の思考は、いつもの回路に入り込みました。
「何かの関係でそうなるんじゃないか? 湿度とか・・。」
夫は語尾を濁らせました。そうは言ったものの、自分でも自信がないのです。

湿度が原因であるなら、貼ったテープの全部がそういう状態になるはずです。
隙間の一箇所だけというのは理にかないません。
誰かが戸を開けようとした、あるいは、実際に開けた ー そう考えざるを得ません。

そして、4日前に見つけた注射痕・・・。
注射が、そのすぐ前夜に打たれたものかどうかは、定かではありません。気が付かなかったということも考えられます。というのは、私は今、毎日は入浴していません。週に2~3度くらいです。入浴しない日はシャワーを浴びることもありますが、ほんの短時間です。

以前は毎日欠かさずに、1時間もかけて体を洗っていましたが、昨秋から、入浴回数は極端に減りました。
ひどい時は、2週間も入浴しない時期がありました。
理由は以前の手紙に書いたとおりです。

昨年12月ー。
私があまりにも入浴しないので、夫が心配して、町内の温泉に行くようにと勧めてくれました。クアハウスYは、町が運営する施設で、サウナやプールが併設されています。
私はサウナが好きで、以前はプールと共によく利用していたのですが、その頃にはほとんど行くことがなくなっていました。


久しぶりの温泉でした。
浴室に入り、並んでいるシャワーのひとつを手に取りました。それぞれに鏡が付いていて、その前にプラスチックの浴用椅子が置いてあります。
私は、簡単にシャワーで体を流し、その椅子に座りました。
その時、太ももに青黒いアザがあるのに気が付きました。膝から20センチほど上のところです。
良く見ると1ヶ所だけではありませんでした。両側に3~4ヶ所づつあるのです。
赤みを帯びているものや、消えかかって黄色になっているものもありました。腕も同様でした。やはり、数ヶ所ー。

注射痕でした・・・。

私は全身から血の気が引きました。
めまいが襲い、椅子に座ったまま頭を垂らし、動けませんでした。
しばらくそうしていたと思います。

カタンと音がしました。
ハッとして周りを見ると、隣に座った中年女性が不審げに私を見ていました。
私はさりげなさを装い、シャワーを掴むと、体に勢いよく湯をかけ始めました。
かけ続ければ、その注射痕が消えるとでもいうように・・・。


D様、私は今までにかなりの数の注射をされています。
以前の注射痕は消えましたが、メスの痕は、まだ薄く残っています。

何の注射なのか・・・?
チリチリと痺れるようになった手足の先、麻痺したようにこわばる手、細い糸くずのように体のあちこちに浮き出てきた血管、異常な肩こりー。
D様、注射液はジワジワと私の体を蝕んでいくのでしょうか・・?


その前日のことー。
私は、心臓が急に自己主張を始めたような、妙な動きすることを感じていました。
ただ椅子に座ってテレビを観ているだけなのに、急に激しい動きをするのです。
テレビは、リラックスできる番組を観るようにしていますので、精神的にもリラックスした状態の時です。
しかし、体の中で心臓だけが、暴れているような息苦しい感覚ー。

私は心臓に異常はなく、初めてのことでした。
「急にどうしたのだろう・・・?」
私は「食べ物になにか混入されたのではー」と疑いました。
(この一年余りの間、何につけても疑心暗鬼になっています。)
しかし、夫も同じものを飲食していますが、そんな症状はないようでした。

その日、心臓は何度かそのような状態になりました。
私はそのたびにベッドで横になっていたのでした。
そして、翌日、注射痕に気付いたのです。
「これだったのか・・・?」

D様、注射は、狭心症を引き起こす作用のものだったのではないでしょうか?
現に、その症状はその日だけでした・・・。

被害者には分かりるのです。
この犯罪の悪質さは、人の通常の想像を遥かに超えていることが・・・。


さて、前回の続きを書くことにします。
この町の特殊性ー。

Y町は、太平洋に面した人口1万3千ほどの小さな町です。
私たちがこの町に住み始めて間もなくー。
私は、警察署の電光看板に「極左テロを根絶」と表示されているのを見て、可笑しくなりました。
こんな田舎の町には、そぐわないスローガンだと思ったのです。
「何とまあ、前時代的な・・・」と思わず笑ってしまいました。

しかし、その後、何度か見ているうちに思い当たりました。
今度は、自分の鈍さに苦笑することになりました・・・。
それはY警察署におけるKの重要な任務でした。

この町は、原子力の町なのです。

Y町の経済は原子力発電に依存しています。原子力を抜きにしては、町の経済は成り立ちません。
町の勤労者のかなりの割合が、発電所に関わる仕事をしています。

電力会社の社員はもとより、定期的に行われる点検整備時の作業員や派遣社員、運送関係者、メンテナンスの為の部品会社、環境調査会社、作業員用のアパートや下宿業、飲食店、日用品の販売店、遊技場・・・「原子力」に依存している仕事は多岐にわたります。

電力会社からの給付金で建てられた町内の公共施設は、田舎町にはそぐわない豪華さです。
建設業者も、発電所の恩恵を受けていると言えるでしょう。

町の予算は、毎年、電力会社から支給される立地給付金が大切な財源になっています。
また、町内の各世帯には毎年、電気料金の一部が割り戻されていて、僅かながらも家計を潤しています。
この町の経済は、原子力発電所を抜きにしては成り立たないのです。

(立地給付金は年数に期限があるようで、その期限が過ぎれば、打ち切られるか、減額されるようですがー。)

原子力発電は国策として推進している産業ですから、その土台は磐石です。代替エネルギーが確立されない限り、衰退することはないでしょう。


さて、「極左テロの根絶」ですがー。
経済を発電所に依存しているこの町では、原子力反対を唱える人はごく少数派です。
時おり、手書きのチラシが新聞に入ってきますが、その活動内容は「細々とー」といった表現が妥当だと思います。

7,8年前、電力会社が発電所内の事故を隠蔽していたことが発覚しました。県内のマスメディアが連日大きく取り上げたのですが、反対運動が町民に波及するということはありませんでした。この町には、「反対」の主張を発する自由な空気と、それを受け止める寛容な雰囲気はないようです。

私自身も今まで「原子力反対」の声を上げたことはありません。代替エネルギーがない限り、現状を是認するしかないと思っています。ただ、国が本気で代替エネルギーの確立を推進していけば、原子力発電の割合は縮小していけると思います。

私は、原子力反対の運動には無関心でした。しかし、反対を主張する自由は保障されなければならないと思っています。それは憲法に謳われている国民の権利なのですから ー 。
反対運動をする人たちは合法的に活動していることは確かです。今までに不法、不穏なことをしたなどとは聞いたことがありません。
ましてや、テロを企てる者などー。

また、発電所を取り巻く厳重な警備は、テロの危険性を限りなくゼロに近いものにしています。
つまり、「極左テロの根絶」のスローガンは、現実に起こり得るはずもないことを想定し、その対策に動いているということです。その為の予算も少なくないはずです。

それは一体何に使われているのでしょう?

Y町の人口は多くはなく、世帯数にすれば、なお少なくなります。
原子力業務に携わる人に限らず、この町に住む者はすべての人々は、Kから詳細に身元や行動の調査されているのは想像に難くありません。

しかし、都会と違い人口の流動もそれほどはありません。この組織の全国規模のネットワークを鑑みれば、流入者のデータを取るのに苦労することはないと思います。つまり、お金も時間もそうはかからないのです。

また、町は治安を守る為、さまざまな面で統制が進んでいます。
警察、役場、各種団体、消防、病院、郵便局、商工会、町内会、PTA・・警察を中心として、住民同士の監視や協力体制が確立されてるのです。
体系化された組織は「ことが起きれば」迅速に機能することでしょう。

しかし、「こと」が起きることはまずありません。
組織体系は、常に動かしていなければ機能が錆びてしまいます
組織を維持していくためには、常に動かしている必要があるのです・・・。
そして、そのための予算は豊富にあります。それは必ず使わなければなりません。

ターゲットが必要なのです。

これはこの町に限ったことではありません。
この組織犯罪の被害者が、全国に及んでいることを鑑みれば、他の地域も大同小異なのでしょう。
しかし、このY町が原子力の町という特殊性は、この犯罪のバックグラウンドを顕著に浮かび上がらせていると思います・・・。


今、被害者が各地で声を上げています。
そして、それを精神異常者の妄想だと躍起になって否定する者たち ー 。
しかし、この犯罪を隠しおおせる閾値は、限界に近くなっていると思います。
暴かれる日は必ず来るでしょう。
D様、私はそれを信じています。

* * * * *

D様、私たちがこの家に住むようになった4年前、町内のある男と話をする必要がありました。
その男は、私たちのある問いに、不可解なことを言いました・・・。
それを次回の手紙に書きたいと思います。

どこからか金木犀の香りがしています。
秋の主役たちは、次から次に登場して、その存在をアピールしてきます。
この季節を楽しみたいと思います。.
お体を大切に ー 。


                                               2009.10.1  
                                                      万 留 子



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