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(15)

D 様


8月も後半に入り、この地の小中学生たちも新学期が始まりました。
太陽の光を浴びた証を肌に残したまま、子供たちが学校へと歩いて行きます。
今朝の空は高く、季節は秋への歩を早めているようです。


さてD様ー。
数日前、私は新聞の広告欄に載っていたある商品に目を留めました。
通信販売で売られていた幾つかの商品の中のひとつです。

それはボールペン型の録画機でした。
ボールペンとしても使えるものですから、大きさも通常の万年筆くらいです。
そのサイズで、12時間も録音と録画が出来るのです。

カメラはまさにピンホールサイズです。
胸のポケットに差しておいても、録画機だと気付かれることはないでしょう。
このような機器は日進月歩で、次々と新しい商品が開発されているようです。
昔のスパイ映画に出ていたようなハイテク機器が、安価で販売される時代になっています。
専門的に使うものであれば、機器はさらに高度で、精密であるはずです。

カメラのミクロ化には驚かざるを得ません。
私は、街なかに設置されている、これ見よがしの監視カメラなどは、可愛いものだと思っています。
一般には分からないところに、かなりの数の監視カメラが付けられていると推測しています。精密機器の技術の進歩は、監視社会をも加速させているはずです。

(以前も書きましたが、盗聴器の進歩にも目覚ましいものがあります。盗聴器など仕掛けなくとも、百メートル以上も離れたところからの盗聴が可能なのです。アメリカ製のこの機器は、たとえば、ビルの1室での会話や物音を、遠くのビルから聴くことが出来るのです。)


さて、昨日のことー。
私の携帯電話に、メールの着信を知らせるチャイムがなりました。
見ると、高校の時代の同級生からでした。彼女とはたまにメールのやりとりをします。

私は、メールの内容を読んで「アレッ・・?」と思いました。
3週間ほど前に受信した内容と同じなのです。
日付をみると、やはり3週間前になっています。

私はその時、メール着信のチャイムが鳴ったので携帯電話を開きました。そして、「未読メール1件」の表示をみて、内容を読んだのです。
メールは、その時に受信したものであることは確かです。

私は念の為、その同級生に「今、メールくれた?」と返信してみました。
返ってきた答えはノーです。彼女はやっぱり送信していませんでした。

「またおかしなことが起き始めた・・・・。」
私は暗澹たる思いでした。
昨秋より、私の携帯電話には、不可思議なことが起きるようになりました。
電話機に故障があり、修理に出した以後からです。

故障は突然でした。
昨秋のある朝、私は連絡を入れる必要があり、携帯を開きました。
すると、点くはずの照明が点灯しません。スイッチが切れた状態でした。
「電源が入ってないのかな・・・?」と思い、電源を入れる操作をしましたが、やはり入りません。
前夜、一晩中充電していたのですから、充電切れでもないことは確かです。

私はS社のショップに行き、その携帯電話を見てもらいました。
「落としたのでなければ、何か衝撃を与えることはありませんでしたか?」
それも、ありません。係りの人は、電話機の内部を見て、水にも浸かっていないことを確認しました。

結局、修理に出すことになり、私は代替の電話機を受け取りました。

修理はなかなか上がらず、私の携帯電話が戻ってきたのは、1ヶ月半も経ってからでした。
何度か、期日の問い合わせをしたのですが、「もう少しだと思います」の返答ばかりで、結局、そんなに時間がかかってしまいました。

戻ってきた電話機からは、データがはすべて消えていました。記憶チップが入ってない機種でしたので、復元することも出来ません。2百数十件入っていた電話番号はゼロとなってしまいました。

「以前の電話機があれば、その分でも入れることが出来ますよ」
ショップの係りの人が言った言葉に、私は以前に使っていた携帯電話を思い出しました。
その電話機には、かなりの数の電話番号がインプットしてあります。

しかし、保管しておいたはずの引き出しに電話機はありませんでした。
電話機の説明書や、古い契約書などはそのままでしたが、肝心の電話機は消えていました。

その頃、私の身の回りでは、いろいろな物が無くなるという現象が起きていました。
手帳、名刺入れ、住所録、支払い帳、ポシェット、ICレコーダー、買ってきたばかりの本、コンパクト、愛用のボールペン、スカーフ、支払いに必要な請求書、台所用品・・等々。
どれも、高価と言えるものではありませんが、私にとっては大事、そして必要なものばかりです。
それが、いつの間にか無くなっているのでした。

誰かに言えば、「どこかに忘れたか、落としたのでは・・。」と反応されることでしょう。
そしてまた、「そんなものを誰が、何のために持っていくの?」 という言葉・・・。
その通りです。通常では有り得ないことなのです。
しかし、そこに置いた物が無くなっているのも確かな事実・・・。

幸いなことに、電話番号の消去による不便は、思ったほどではありませんでした。
この町に住んで以来、、交友範囲が狭くなっていたからです。

私は、修理から戻ってきた携帯電話を使い始めました。
やがて、この電話機に不思議なことが起きるようになりました。
ひとつは、インターネットへの接続です。何度試みても、つながらないことが度々ありました。たいていは自宅からで、電波環境は同じですから、接続できないのはおかしいのです。

私はS社に電話で問い合わせをしました。
係りの人は、いろいろな可能性を推測してましたが、要は「しばらく使わないと、そうなることもある」という内容だったと思います。納得できる返答ではなく、疑問がくすぶりましたが、どうしようもありません。

そんなある日、友人にメールを送った時のことー。
送信が完了した直後、私の携帯電話にも、メールの着信を知らせるチャイムが鳴りました。
開いてみて驚きました。自分のアドレスで、メールが着信していたのです。
内容を見ると、今、友人に送信したものです。
送信したメールが、自分の電話機にそのまま入ってきたのでした。

「どういうこと・・・?」

この現象は、その後、何度も続きましたので、私はまた、S社のショップに行きました。

窓口の係りの人は、しばらく私の電話機を調べていましたが、分からないようでした。
「成りすましメールというのは、あるんですけどねぇ・・・。自分の電話機に自分のアドレスで着信するというのは初めてです。」
電話機には、着信した記録が残っていますから、私の言うことが、否定しようのない事実であることは分かります。

係りの女性は、本社の担当部署に問い合わせました。しかし、やはり分かりませんでした。

「こういう場合は、メールの受信料はかからないはずです」
結局、実害はないということで、そのまま使うことになったのでした。
S社の担当部署にも分からないい現象ですから、これは、相当に高度な技術や機器、あるいはシステムなどがなければ出来ないことです。

電話機が修理から戻って以来の現象・・。
「修理にはなぜ、あんなに時間がかかったのだろう?」
私は頭の隅で思いました。

電話機の修理は、製作したメーカーに出すらしいのですが、私の機種はP社製でした。
全国にネットワークを持つKの協力者が、そのP社にもいたとすれば・・・。
あるいは、本人も知らないうちに、協力させられる形がとられたとすれば・・・。
D様、考えすぎだと思われますか?

しかし、その後も現象は続きました。
私はその携帯電話機がイヤになり、今年3月にS社との契約を解除しました。
そして、新たにD社と契約したのです。

しかし、最近になり、また、冒頭に書いた不可思議な現象が起きたのです。
数週間前に受信したメールが、再度、送られて来るとは・・・。
今のところ、その現象は2回だけですが、これからも起こり続けるかも知れません。


さてD様、前回の手紙の続きを書こうと思います。

この組織犯罪の被害者たちは、不可思議な現象・・・物の紛失・移動・故障・破壊、害虫・不快虫・小動物の不自然な出現、風評被害、体の不調など、さまざまな被害を受けています。

しかし、何度も言いますが、これを自分以外の人に理解してもらうことは至難のことなのです。たいていの人は「誰が、何の目的で?」「何の得があって?」との疑問を持ちます。
そして、そんなことは「有り得ない」となってしまうのです。

しかし、被害者が訴えることは、住居侵入をすれば、ほとんど可能なことなのです。
私はそれまで、住居に侵入されているという実感から、戸締りは入念にしていました。
それでも、不可解な現象は続きました。

「侵入はどこから・・・?」

それは、やがて知ることとなりました。侵入者は家のサッシ戸をそのものを外したのです。
今年4月に偶然見つけた、自宅居間のサッシ戸の擦り傷を始めとする、いくつかの痕跡はそれを物語っていました。
こんなことまで・・・私は愕然としました。

「やつらはどんな手段を使っても侵入してくる」

ネット上で読んだある被害者の言葉が脳裏をかすめました。
しかし、何故これほどまでに大胆になれるのでしょう?
犯罪者たちは知っているのです。被害の立証が難しいこと、被害を訴えても警察が動かないことをー。

物が無くなり、壊され、不快虫などが出現することが予測されても、家を留守にせざるを得ない時はあります。私はそんな時、出来る限りの用心をして出かけるようにしました。
サッシ戸は外すことが困難になるよう、戸の上部の隙間を割り箸を束ねたもので塞いだり、ガムテープで戸を固定したりしています。

そして、外からドアに鍵をかけたら、ドアノブをティッシュペーパーで慎重にくるみ、セロテープをまいておくようにしました。そして、ティッシュの上に、筆ペンで「封」の文字を書きます。誰かが、鍵を開ければ分かるようにしたのです。さらに、それを携帯電話で写真に撮ります。

(D様、あなたなら分かるはずです。
今までの手紙の内容から、これだけのことをしても、まだ充分とは言えないことがー。)

そして、帰宅した時も、まずドアノブの写真を撮影ー。
侵入の形跡があれば、警察に通報することにしました。
被害があろうがなかろうが、住居侵入としての捜査をお願いするしかありません。
今のところ、そのドアノブの鍵が開けられた形跡はないようですが・・。

さて、問題は就寝中の侵入です。
夜間にサッシ戸を外すようなことをすれば、いくらなんでも気配で目覚めるはずです。
しかし、侵入者に気付くことはありません。なぜ・・・?

1年前くらい前から、私は夜中にふと目覚めることが多くなりました。
ハッとした感じで目を覚ますのです。しかし、部屋は暗く静かです。もちろん、人の気配はありません。

急に目覚めるなどということは、それまでにはないことでした。

「なぜ、目が覚めるのだろう?」
不思議でした。歳のせいかな・・とも考えましたが、なにか腑に落ちない思いがありました。

そんな日の翌朝は、キッチンにナメクジがいたり、台所洗剤の色が変わっていたり、毎日使う箸が無くなっていたり、前日に買ってきたはずの食用油が無くなっていたり・・・何かおかしなことが起きているのです。

昨年の10月頃ー。
私は自分の寝室で床に入り、眠りにつこうとしました。10時半ごろのことです。

その時、どこからか香ばしい匂いがしました。私が毎朝作る玉子焼きのような匂いです。
「どこの家で作っているんだろう? こんな時間にー」
と、思いましたが、まもなく眠りに入ってしまいました。

ふと目覚めたのは夜中でした。
ぼんやりした頭で、あの香ばしい匂いのことを考えました。
私の部屋のサッシ窓は締め切ってあったし、さらにその外側の雨戸も閉めてありました。
そんな匂いが入る隙間はないのです。そもそも、近隣の家から料理の匂いがしたことは1度もありませんでした。
我が家は敷地が広めなので、隣家までの距離は結構あるのです。
一番隣接しているのは南側のアパートですが、そこからは、料理する匂いはおろか、住人の声すらも聞こえてきたことはありません。それが今夜に限って・・。
不思議でした。

翌朝、洗面所から夫の声が聞こえました。
「おい、見ろ。」
洗面台の鏡にナメクジが3匹はり付いていました。
さらに、その側においてある洗濯機の上に2匹・・・。
サッシ窓は締め切ってあったのにーです。

D様、私は睡眠薬の類いは飲んだことがありせんし、何の知識もありません。
それを飲んで眠るとどんな感じになるのでしょう?
また、たとえば、かつてオウム教の信者が、毒を含んだガスなどをターゲットの家のドアから注入した、というような事件がありましたが、あれはどういうものなのでしょうかー。

あの香ばしい匂いが現実のものであったのかー。それとも、神経をリラックスさせる何かの作用で、記憶が呼び起こされたのか・・・それは、私には分かりません。

いずれにしろ、催眠ガスは医療用として現実に存在してるはずですし、それが効いている間は、目覚めることはないのでしょう。

その香ばしい料理の匂いはその後、何度か感じました。そのたびの異変ー。
しかし、今年に入ってからは全く匂いはありません。夜中の目覚めはありますし、被害は続いていますがー。

被害が、物の窃盗、電化製品などの故障、家具などへの傷、害虫・・・それだけでも精神的、経済的な損失は多大ですが、侵入者の犯罪はそれだけではありません。
より卑劣で悪質な犯罪・・・・睡眠中の身体への危害ー。

D様、次回はそのことを書きたいと思います。

日ごと秋めく中、朝晩に微かな冷えを感じます。
どうかご自愛下さいますようー。


                                                  2009.8.26
                                                      万 留 子


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(14)

D 様


盆が過ぎ、夏が終わろうとしています。
今日もこの地は曇り空で、太陽はその強烈な日差しを封じられています。
残暑の中で小さな秋を見つけ、ひとときの涼に浸る・・・今年は、そんな晩夏の1頁を飛ばしたまま、秋へと移ろっていくのでしょうか。


D様、私は時々考えます。
この集団ストーカーと言われる組織犯罪は、いつから私への加害行為を始めたのだろうかとー。
この加害行為にはレベルがあり、本人が被害を認識しないでいる期間が、かなりあるようです。
私が被害に気付いたのは昨年の5月頃からですが、気付かないままの期間も当然あったはずです。
私は最近、自分は10年位前から、断続的に被害を受けていたのでは・・・と、思うようになりました。


この組織犯罪が始まったのは、35年ほど前からだと言われています。
学生や労働者を中心とした左翼運動が沈静化していき、日本経済が高度成長期に入っていった時期と重なります。

国民の生活が豊かになるにつれ、過激な左翼運動は衰退化していきました。そんな社会状況の変化は、「K」の膨らんだ予算や人員の余剰を生みました。
しかし、経済の発展と共に、予算はますます膨らみ、人員は増え続けます。

「K」には仕事が必要でした。巨大な組織の機能を維持し、毎年の巨額な予算を消化していくためには、何としても仕事が必要です。

私はこの組織犯罪が、そんな状況の中で始まっていったと推測しています。
現在は、日進月歩で進化していくハイテク機器の購入もされているだろうし、それを飾っておくだけというわけにもいきません。試用する機会が必要です。
今までに作り上げた社会の協力体制も、錆びつかせるわけにはいきませんし、この「K」に所属する人員を、常に動かしていなければなりません。「K」には、ターゲットとなる者が常に必要なのです。

(勿論、これは私の推論です。また、私はこの「K」の組織全体がこの犯罪行為に携わっているとは考えていません。「K」及び、その母体組織に属する人たちは、日々、懸命にその職務に取り組んでいるはずです。問題はその中の一部署なのだと思います。)


さて、私が「10年くらい前から被害を受けていたのではー」と考える理由です。
私は今までに、車の故障による事故を2度起こしかけています。

1度目は7年前ー。
このY町から、60キロほど離れたI村の山中を走っていた時です。
順調に走行していた車が、突然、すごい衝撃を受けました。私は、反射的に急ブレーキを踏みましたが、ハンドルは制御が利かず、車は90度回転してしまいました。車は轟音をたて道路を塞ぐ形で止まりました。
何が起きたのか、とっさには分かりませんでした。
同乗していた夫と共に、瞬時、呆然としました。

「何か轢いたのかー?」
やがて、夫はそう言うなり、車を飛び出ました。
そして、車の下を覗き込みました。
「車軸が折れているぞ。」
前輪をつなぐ車軸が折れていました。

何かにぶつかったわけではありません。障害物は何もなく、アスファルトの道路です。
そこを走行していた時に、突然、車軸は折れたのでした。
幸いにして、対向車が無かったので、事故にはなりませんでしたが、タイミングによっては生命に関わる大事故になるところでした。

現場の近くの家の人が、村の自動車修理屋を呼んでくれましたが、
「こんなことは初めてだ・・・」
と驚いていました。

その後、車はその修理屋の大型のトラックに乗せ、修理工場まで運んでもらいました。
車軸を新しいものと交換して貰うことにし、私たちは代車で帰路に着いたのでした。

(車軸が折れたのは、H社製の排気量2000ccの車です。中古で購入したのですが、そんなに古いものではありません。それに、その1年ほど前に車検を受けてます。
今、思えば、その折れた部品は受け取って置くべきでした。メーカーに原因を調べてもらう必要があったと思います。)

その事故が起きた頃、私は車に乗るたびにある異変を感じていました。
それは、運転中の睡魔です。車を運転すると我慢できないほどの激しい睡魔に襲われるのです。

特に寝不足でも、体調が悪いわけでもないのに、運転しているうちに強烈な眠気が襲ってくるのです。ウィンドウを全開して、眠気覚ましのガムなどを噛んでも、睡魔は止まりません。道路沿いの空地や、コンビニの駐車場の隅に車を停め、しばし眠ったことも度々ありました。

「なぜ、運転中に限って眠気に襲われるのだろう・・・?」
不思議でした。でも、そんな時は無理をせずに、自宅まであと少しという距離でも、休むようにしていました。
運転を続けていればいつかは事故につながったはずです。

(私は今になって思います。たとえば、車のエアコン部分に、何か睡魔をおこすようなものを仕込んで置けば、そんな状態になるのではないかとー。しかし、あくまで推測です。)


そして、3年前ー。
私は、T社製のSという車に乗って国道を走っていました。
交差点の赤信号で止まりました、やがて青になり、走り出して間もなくでした。車がすごい衝撃を受けたのです。私はとっさに急ブレーキをかけ、ハンドルを左に切りました。車はタイヤを道路の縁石にこすり付ける形で止まりました。

「何が起きたの・・・?」
私は車を下りました。
車の下を覗いてみると、車の下の中央部分が落ちていました。(私は車の構造に詳しくないので、部品の名前は分かりません。)

私は動転しました。しかし、車を移動しなければなりません。
その落ちた部分はかろうじて車につながっていたので、私はそれをゴトゴトと引きずるようにして車を動かしました。すぐ目の前に祭儀場があったので、その駐車場に入ったのです。

その後、私はその会社の人に事情を話し、車を置かせてもらうことにしました。そしてJRSに電話をしたのでした。

もし、スピードを上げていた時であれば、大きな事故になっていたでしょう。
一度ならずも二度、私の運転する車は、突然の故障で事故を起こしかけたのです。

偶然なのかも知れません。確かに車は古く15年ほど前のものでした。
しかし、排気量4000ccのT社の最高級車で、しっかりと出来た車です。夫が新車で買って以来、手入れも怠りませんでした。それが、いつの間にか、そんな状態になっていたのです。

(この組織犯罪の被害者たちは、加害者が強酸ジェルを塗り、様々なものを故障させると訴えています。私の場合も、この数年間に電化製品などの故障が、信じられないほど頻繁に起きています。)

そして、それから1ヶ月も経たないある夜ー。
私は、夫が留守でしたので、夕食はいい加減に済ませました。
その後、買い物があったので、いつも行くスーパーまで車を走らせました。閉店時間に間に合い、買い物を済ませた帰り・・・。

自宅のすぐ近くの交差点に差し掛かりました。
こちらからの信号は赤の点滅、交差する道路側は黄色の点滅でした。
一時停止の白線は、交差点の大分前に引かれていますが、私はそこで一旦停止しました。しかし、そこからは走ってくる車が見えませんので、更に進んで左右を見ようとしました。

ごく低速で車を進ませていたその時、道路を挟んで向こう側に止まっていた車から、異様な閃光が走りました。瞬間的に目がくらみました。アッと思った時には、私の車は交差点の中に入っていました。そこに黄信号側からすごい勢いで車が入ってきました。
二台の車は衝突しました。

相手の車は反転し上下が逆さまになりました。私は目の前の光景が信じられませんでした。
しかし、幸いにして私に怪我はなく、結果的に相手の方もごくごく軽症でした。私の車は前輪右側が凹んだ程度でした。

しかし、私の車がもう少し、交差点の中央寄りに入っていれば、相手の車は、私の運転席を真横から直撃したところでした。私はまたしても命拾いをしました。

こちらは赤の点滅信号ですから、非があるのは当然、私の方です。
それにしても、あの強烈な閃光はなんだったのだろうと・・しばらく頭から離れませんでした。

その車は、野次馬が集まってくる前に、いつの間にかいなくなっていました。私は事故係の警官には、対向車のライトがとても眩しかったとだけ言いました。

私は運転暦が30年以上あります。それまで、事故は皆無とは言いませんが、接触事故が数回あった程度で、運転は慎重な方だと思ってます。その事故の時もゴールド免許でした。
それが、あまり日を置かず、こんなことが起きてしまいました。

私が、被害を受け始めた時期を10年位前からと考えるのは、前述の2回の車の故障、および運転時の睡魔の件ばかりではありません。その他にも今の被害に共通することがありました。それは機会をみて書いていくことにします。



さて、前回の続きを書くことにします。

この組織犯罪の加害者は、あらゆる手段で住居侵入をします。
これは多くの被害者が訴えていることです。

D様、施錠されたサッシ戸を外してしまうなどということが信じられますか?
我が家は30年近く前に建築された家ですから、もう、あちこちが傷んでいます。
痕跡が残っても、気付かれにくいということはあると思います。
しかし、通常の感覚で考えられることではありません。

このサッシ戸の痕跡に気付く前、私は就寝前に念入りに戸締りをしていました。
(我が家は、戸や窓が多い家で、どの部屋にもガラス戸や窓が付いています。)
窓にはアルミ製の防犯柵がついていますし、それがないところは雨戸が備えてあります。
私は、寝る前にそれらの戸を必ず閉めるようにしました。
あまり使わない戸は、すべて締め切りにして、ガムテープで固定しました。

また、裏口のドアには内鍵が付いていませんでした。そこで、私は柱に釘を打ち、ドアノブとその釘を鎖で結ぶようにしました。しかし、のちに分かったことですが、外側からドアノブを強く引っ張って、隙間を作れば、そんな細い鎖は外すことが出来たのでした。
そのことに気付いてから、私はホームセンターから、コの字型の器具を買ってきて、柱に取り付けました。
そして、今度は太めの鎖でドアノブとつなぐようにしました。隙間があっても、外側から外せないような細工もしました。

また、キッチンには、採光のための天窓が付いているのですが、それも屋根側と内側から固定し、開けられないようにしました。

私は、気が付くたびに、対策を講じていました。しかし、それでも尚、就寝中に侵入している形跡はあるのでした。
(侵入の形跡については、のちの手紙で詳しく書きたいと思っています。)

そして今年4月、サッシ戸の擦り傷に気が付いたのです。

D様、それにしても、いくら就寝中とは言え、戸を外したり、ドアをカチャカチャと鳴らしたりすれば、気付くはずだとお思いでしょうね? 
まして、家の中に侵入してくれば、その気配で目覚めるはずだと・・・その通りです。
しかし、気付かないのです。

なぜ・・・?
そのヒントは、私がかつて運転中に襲われた「激しい睡魔」にあります。
それを次回に書きたいと思います。


D様、戦争があった時代は、64年の歳月の彼方となりました。
それでも、この国の8月の空には慟哭がこだましているような・・そんな気がします。
戦渦を生きた人々の傷はいまだ癒えることなく、あの戦争の意味を問い続けています。

この日本に住む、愛しい人々・・・。
その幸せを願わずにはいられません。
この国が平和で安寧でありますようー。

          

                                            2009.8.18
                                                  万 留 子




(13)

D様


今年の梅雨は明けぬままに、秋を迎えるのでしょうか。
異常気象が続いています。豪雨、竜巻、地震・・・。
日本各地を襲う災害の波が止んでくれることを願うばかりです。
この地も、昨日は前夜からの豪雨が昼近くまで上がりませんでした。
今日は、どんよりと動かない空気の一層を、蝉の声が微かに震わせています。

さてD様、唐突ですが「黄色い部屋の謎」という小説を覚えていますか?
私が小学6年生の時です。学校の図書室から借りたその本は、とても面白く、私はあなたに、その内容を夢中で話したものでした。それが、私と推理小説との出会いです。
あなたは、私が話す内容を興味深げに聞いくれました。
そして、私が得意げに問う、犯人の名前を何度も間違えたのでした。

今、私は思います。あなたはその小説の内容など、とっくに知っておられたとー。

その後、私はあなたから、エドガー・アラン・ポーの存在を教えてもらいました。
私は、「モルグ街の殺人」「黄金虫」「アッシャー家の崩壊」など彼の作品を次々と読んだものでした。

最近になり、私はポーのある作品をふと思い出しました。
何故かといえば・・・。

集団ストーカーの被害者の中には、「思考盗視(あるいは『思考盗聴』)」などと訴える人がいます。
自分が考えている内容を、読み取られているように感じることがあるようなのです。
自分が考え、誰にも言わなかったはずなのに、それを仄めかすことを言われる・・・・。
また、とっさの行動なのに、それを予測していたかのように、邪魔が入る・・・。
そんなことが重なれば、自分の頭の中が覗かれているような感覚にとらわれてしまうのでしょう。

しかし、人の思考を盗視するなど有り得ないことです。
インターンネット上のそんな訴えを、私は世論誘導の一種だと思っていました。
つまり、被害者を「精神異常者」と思わせるための工作です。以前も書きましたが、被害者を精神異常者と思わせるため、ネット上には「まやかしの被害者」が多数、存在しています。私はこのような主張をする人は、そんな一人だと考えていました。

しかし、実のところ、私もそんな感覚にとらわれたことは何度かあったのです。
「有り得ない・・でも、おかしい・・・。」とー。

たとえば、今年の3月頃ー。
私は、夕食のための買い物に出かける時、
「もう1軒で別な買う物があるから、少し遅れるかもー。」
と、夫に言いました。
もう1軒がどこなのか、何を買うのかは言いませんでした。

実は、プリンターのインクを買おうと思ったのです。黒インクが必要でした。

私は、スーパーでの買い物帰りに家電店に行きました。
駐車場は空いていて、端の方に停めた車の中で、携帯電話をしている男が見えました。
私は車を駐車スペースに入れましたが、その間に男は、店内に入って行きました。

私が店内に入ると、その中年の男がプリンターインクの陳列コーナーにいました。
私は、S社製プリンターのある機種を使っているのですが、男は同じそのインクを見ていました。
私は斜め後ろで待っていました。

やがて、私は驚愕させられました。
その男は、私が買う予定だった黒インクのすべて手に取り、レジの方に持って行ったのです。
小さな家電店で、陳列してある数も知れたものです。それでも10個近くはあったと思います。
その男はそのすべてを買ったのでした。

私は、あっけに取られ、男の後ろ姿を見ていました。
店に在庫はなく、結局、私は翌日の昼過ぎの入荷を待つことになりました。

D様、これは偶然なのでしょうか?
私がその日に、そのインクを買うことは誰にも言ってません。私の思考を「盗視」しない限り、こんなことを故意に出来るものではありません。
それでも、なにか釈然としない思いは残りました・・・。

こんなことが重なれば、被害者は「思考を盗視されているのではー」との疑問を持つかも知れません。

ポーのある短編を思い出したのは、そんな時です。
作品の題名は思い出せませんが、内容は以下のようなものだったと思います。

ある夜、男が二人、街を散歩していた。
二人は言葉を交わすことなく、ただ無言で歩いていた。
片方の男は、歩きながら、取りとめもない考え事をしていた。

そして、散歩も終わりに近づいた時ー。
もう一方の男が、ある一言をつぶやく。
考え事をしていた男はその一言に、飛び上がらんばかりに驚いたのだった。
「なぜ、君は僕の考えていることが分かるんだ!?」
すると、もう一方の男はそのわけを話し出す・・・。

この短編小説は、そんな内容だったと思います。
なぜ、もう一方の男は、相手の頭の中のことが分かったのか・・・?
種明かしをすれば、もう一方の男は、散歩前から、相手を細やかに観察していました。
さらに、散歩時の街の様子、通り過ぎた人、視線、ため息、しぐさ・・・
それらを観察しながら、相手の考えていることを推測していたのです。
そして、絶好のタイミングで出した言葉に、相手は驚いたのでした。

この小説にみられるように、対象者のデーターを掌握し、常に監視していれば、その思考や行動の予測は可能なのでしょう。

あの日、私がプリンターのインクを買うという予測は、私を常に監視し、盗聴を続けていれば難しいことではないと思います。
思えば、その数日前、私は夫に「プリンターの黒インクが無くなってる。そろそろ買っておかないと・・」と言ってます。この言葉を記録しておけば、その日に買うものが「黒インク」の可能性が高いとの予測は出来ます。

(24時間盗聴? 監視? この日本において・・・まさか・・・。)
しかし、日本には、そんなことなど簡単にできる組織が、確かに存在しているのです。

昨年、私が観たDVDに「善き人のためのソナタ」という作品があります。
これは、ベルリンの壁が崩壊する前の東ドイツを舞台とした物語です。

ある舞台演出家が、家中に盗聴器を仕掛けられ、常に監視されます。
監視する側は、国の諜報機関ー。
盗聴を担当する者たちは、交代で24時間途切れることなく、その演出家のアパートを盗聴し、言動を記録します・・・。

約20年前、旧東ドイツではこのようなことは当たり前に行われていました。
しかし、これは遠い国の昔話ではありません。
日本には「K」という組織が存在します。

私は思います。今の日本で、「K」はどんな活動をしているのだろうかとー。
日本全国にネットワークを持ち、この旧東ドイツの諜報機関など、比べ物にならないほどに予算も人員も膨大な組織です。

(「K」の活動内容は、前にも書きましたが、鈴木邦男氏の「Kの手口」から窺い知ることが出来ますが、それはほんの一端です。
しかし、この「K」に毎年あてがわれる巨額の予算の使途を、詳細に調べていけば、ある程度、活動内容は浮かび上がってくるはずです。政治家やマスコミは、責務としてそれを明らかにするべきでしょう。放っておけば、暴走する確立が高い組織なのですからー。)



さて、前回の続きを書くことにします。

今年4月、私は、居間のサッシ戸の枠の部分に、妙な擦り傷があることに気付きました。
「何の傷なのかしら・・・?」
外側から久しぶりに、その戸を拭いたのですが、今までにはない傷でした。傷の位置は戸の最下部から、1メートルほど上のところです。サッシ部分の両側に、幅と長さがそれぞれ5センチ位の擦り傷があります。

(我が家の居間には、南側と東側に、サッシ戸がそれぞれ一組(2枚)入っています。戸の幅はやや広めで、一枚が130cmほどあります。サッシ戸としては大きい方だと思います。)

傷は南側と東側の両方にありました。
私はそれが何の傷なのか、どうして出来たのか、分かりませんでした。
ただ、その頃、戸の開け閉めに不思議なことが起きていました。

東側の戸はもともと、開け閉めがとても重かったのですが、それが急に軽くなってきたのです。また、南側はスムーズに開け閉めが出来ていたのに、かなりの力を要するようになっていました。

夫は、「毎日、開けたり閉めたりしていれば、変わってくるんだよ」と、言っていたのですが、傷については分からなかったようで、口をつぐんでいました。

その後、居間の4枚の戸には不思議なことが起こり続けました。
まず、内側についている鍵(クレセント錠)が、ユルユルになってきたのです。
特に東側の方は、手ごたえが感じられないほど、日に日に、ゆるくなってきました。さらに、戸に密着しているはずの、錠の取り付け部分にも隙間が出来てきました。

また、ある日、戸の開け閉めを受けるレール状の枠が、切れているのが見つかりました。
無理な力が加わったように歪み、その一部分が切れていたのです。
思い当たるふしは全くありません。
夫も不思議がっていましたが、「とにかく応急処置だ」と小さな金づちで歪みを直し、切れている部分は補修テープを貼ってくれました。

そして、ある朝、南側の戸が、私の力では全く動かせない状態になっていました。開けようとするのですが、ビクともしません。私は夫を呼びました。

夫は戸の様子を調べました。
「あれっ? レールが外れてるよ。」

昨夜、閉めたときは、重いながらもスムーズに閉まったのに・・・。
「おかしいよ・・・なんで朝になって外れてるの?」

「・・・とにかく直すのが先だ。そっちを持って」
大きなサッシ戸ですが、思いのほか簡単に持ち上がりました。
夫と私で、うまくレールに乗せることができました。

そして、6月のある朝、東側の戸を開けようとした時、内鍵の取り付け部分が突然、カクッと取れてしまったのです。前夜から取れていたような感覚でした。

「金属疲労じゃないのか?」
たび重なる異状に、夫は考えることを止めていました。

取り付け部分が金属疲労・・?
鍵というものは、そう簡単に壊れるものではありません。
通常に開け閉めしているクレセント錠が、ある日突然、取れてしまうなどということがあるのでしょうか。
それに、この数ヶ月のサッシ戸の異状は何なのでしょう・・・。

D様、あなたはもうお分かりになったと思います。
それが、私の推測と同じであればいいのですがー。

このサッシ戸を外して、家宅侵入をしていた者たちがいるのです。
戸の擦り傷は、何かの器具を使った痕跡なのでしょう。

まさか・・・?
確かに、常識的にはあり得ません。
しかし、この集団ストーカーと言われる加害組織は、どんな方法を使っても、家宅に侵入します。多くの被害者がそれを訴えているのです。

私は、今年に入り、就寝前の戸締りに最大限の注意を払うようになっていました。
前回、玄関の防犯チェーンが長くなっていたことを書きましたが、他にどんな細工があるかも知れません。
それを入念に調べ、侵入される可能性のあるところはすべて対策を講じました。

しかし、それでも侵入している形跡はありました。
どこから・・・?

侵入者はこのサッシ戸を外す前・・・。


D様、この続きは次回の手紙に書きたいと思います。
どうか、お体を大切にー。



                           2009.8.11
                                  万 留 子


(12)

曇りがちの涼しい日が続いています。
時折、雲の合間から、まばゆい光が差し込むことはありますが、それは束の間です。
すぐに隠れてしまう太陽を、惜しんでいる自分が信じられません・・この季節に。
それでも、今が真夏であることを、ミンミン蝉が知らしめてくれます。
裏の松の木にでもいるのでしょうか。うるさいほどの鳴き声です。

それでも、こういう自然の音は、どんなに大きくても気分が安らいできます。
それは、常に私を襲っている耳鳴り(低周波音)を、和らげてくれるからでしょう。

今の技術は、対象者にピンポイントで音を発することが出来るとかー。
たとえば、博物館などで、展示品を説明する音声は、そのすぐ前に立った時に聞こえてきます。
明瞭で、ボリュームも充分な音ですが、そこを離れるともう聞こえません。

それより更に進んだハイテク技術は、すでに、この組織犯罪にも使われていると推測されます。
かなり離れたところからでも、その対象者だけに音を発することが出来るレベルになっているはずです。
インターネット上で、その被害を訴えている方が少なくありません。
聞こえるはずのない音が瞬間的に聞こえたとかー。あるいは、こちらが何も言ってないのに、突然、そばにいた人が怒り出したとかー。

この被害を人に話したとしましょう。
「夜、道を歩いていたら、蛙の声がはっきりと聞こえたの。今は2月なのに・・・」
「図書館で傍にいた人が、『何でそんなこと言うの!』って、急に怒り出したの。私は何も言ってないのにー。誰かが、彼女だけに聞こえる音を発したのだと思う。」

精神状態を疑われてしまうのがおちです。
被害者が、被害の内容を話せば話すほど、精神の異常を疑われるという仕組みは、この例にも見られます。加害者は、被害者を「精神異常者だ」と言うことにより、犯罪を隠蔽するのです。
インターネット上には、被害者の訴えに対し、「妄想だ」「おまえは統合失調症だ」「病院へ行け」などの書き込みが、数多く見受けられます。

しかし、被害者が訴える内容は、今の技術をもってすれば、どれも可能なことなのです。
その技術があり、被害を訴える人がいる・・・被害者を「精神異常者」と、断定する人は、無知なのか、或いは、何らかの意図があるのかーのどちらかなのでしょう。

(音に関する加害行為は「ノイズキャンペーン」と呼ばれています。これは、ターゲットに対し、様々な不快音や不審音を発し続けるというものです。これについてはいずれ詳しく書きたいと思ってます。)



さて、前回の手紙で予告した「家宅への侵入経路」についてー。

私は、今までの手紙に、家の中で起きた不可思議な現象について書きました。
(まだ、そのすべてを書いたわけではありませんがー。)

私が、たとえば今までに起きた現象(「異様な埃」「あり得ない湿気」「12月のナメクジ」「片方だけの靴下」等々)を誰かに話したとしてます。すると、これも又、相手から「誰が、何の為に、そんなことを・・?」との言葉が返ってくるはずです。

被害者もまた、当初は「誰が」「何のために」との疑問を持ちます。
しかし、事象そのものを否定するわけにはいきません。被害者には、それが厳然たる事実として存在するのですからー。被害者はその事象が、どうして起きたのかを考えなければならないのです。

(被害者の中には、自分に何が起きているのか分からないまま、ノイローゼになってしまう方もいます。また、精神病院に強制的に入院させられた方も少なくありません。
強制入院の措置について、裁判を起こされた方もいて、その経緯はインターネット上で公表されています)

私の場合の事例を考えてみましょう。
異様な埃、湿気、出るはずもないナメクジ、衣類へのあり得ない現象・・・。
それらは、簡単に説明できます。つまり、家宅に侵入すれば誰にでも出来ることなのです。

昨春、私は家や事務所の出入口、および、2台の車の鍵を失くしています。
不可解な紛失でした。車で帰宅したのですから、鍵を束ねたキーホルダーは,家の中を含めた敷地内にあるはずでした。私の記憶では、車に付けておいたのですが、そこにはなく、可能性のあるすべての場所を探してもありませんでした。帰宅してから1時間ほどでなくなっていました。

私は、夫が持っていた鍵をコピーして使うことにしました。
車を除いても、家や事務所、貸家など八箇所の鍵ですから、すべてを付け替える余裕はありませんでした。
それに、当時は、その後に起こることなど予想もしていません。

鍵を手に入れた者であれば、家への侵入はごく簡単なことです。
留守の間に入り込み、どんなことだって出来ます。侵入者は、対象者のプライバシーのすべてを握ることになるでしょう。

前に書いたとおり、私の家は、道路からの死角が多い形で建っていますから、ほんの束の間でも、侵入することが出来ます。出入りに人目を気にすることもありません。また、何かの集金人や配達人、メーター検針人などの格好で、敷地内にいたとしても、不審がられることはないでしょう。

その後、家の内外で、不可思議な現象が起こるようになり、私は、自宅の裏口のドアノブを取り替えました。古い鍵を持っていても裏口からは入ることは出来なくなりました。
外出する時は、玄関に防犯チェーンをかけ、裏口から出るようにしました。
これで、留守中の家宅侵入は防げるはずでした。

しかし、その後も、家の中の、不可思議な現象は続いたのです。
留守中や就寝中、またほんの短時間の隙に、誰かが、家宅に侵入しない限り、起こり得ない変化があるのです。

ある日、私は、なにげなく玄関ドアの防犯チェーンを確認していました。
すると、チェーン部分が、妙に新しいことに気が付きました。
「アレッ・・?」と、思い、さらによく見てみました。
そして、驚きました。

通常、防犯チェーンを掛けると、ドアを開いた時に、チェーンは最大限に引っ張られて、外側へのわずかな隙間ができます。しかし、それ以上、ドアを開くことは出来ません。
ドアを完全に開けるためには、そのチェーンを外さなければなりませんが、その時はドアを完全に閉める必要があります。外側からは、チェーンを外せない構造になっているのです。

しかし、調べてみて驚きました。
我が家のドアチェーンは長くなっていたのです。
つまり、ドアを完全に閉めなくとも、チェーンを外側から外すことができたのでした。
手では無理だとしても、ピンセットのような棒状のものを使えば、簡単に外せます。


こんな防犯チェーンはありません。
私にしても、よくよく見なければ気付かなかったことでしょう。
「いつの間に、こんなことを・・・」
私は愕然としました。

D様、大概の人は「自分は鍵を失くしてないから大丈夫ー」と思うことでしょうね。
いずれにしろ、鍵を開けなければ、チェーンを外すことはできないのですからー。
しかし、加害者がターゲットの合鍵を手に入れようと思えば、そう難しいことではないのです。

この加害組織にとって、マンションやアパート、貸家などの、大家や管理人、不動産会社を協力者にするくらいのことは、簡単なのです。

また、自分が所有する家であっても、キーの保管を完璧にすることは出来ません。
ゴミ出しに行く時に開けておいたドア、会社のロッカーや机の引き出し、車の中、出先や列車内で脱いだ上着のポケット、ホテル内、サウナやスポーツクラブなどのロッカー、居眠りした電車内、・・・加害組織は、協力者を使い、一瞬の隙にでも鍵の型をとってしまうでしょう。

前にも言いましたが、この組織「K」のネットワークは、言うまでもなく全国的に、かつ細部にまで及んでいるのです。協力者はどこにでもいます。

私の場合は鍵を紛失するという形でした。
そうなれば、私のプライベートな情報は、すべて盗まれていると考えていいでしょう。

たとえば、私のパソコンのパスワードが、いつの間にか変更されていた件は、私のパソコンの情報を知る者でなければ出来ません。私は「パソコン」と背表紙に書いたファイル保管帳に、パソコンの情報のすべてを入れてあります。それを見れば、パスワードの変更など、ごく簡単に出来ます。

インターネット上で、被害を訴えるサイトを運営している方のパソコンは、常に原因不明の故障、不具合にさらされているとのことです。
それは私も同じです。この1年余りの間に、イヤと言うほど頻繁に起きています。
(パソコンや携帯電話の異常については、いずれ機会をみて書きたいと思ってます。)

さて、私は長くなっていた玄関の防犯チェーンに驚き、玄関はなるべく使わないことにしました。チェーンを動かないように固定したのです。敷地内の事務所へ行く時は、裏口のドアを使った方が便利ですし、お客もほとんど、事務所で対応しますから、不便はありません。

当時、事務所の備品にも、紛失、移動、故障などの現象が頻繁に起きていました。事務所入口のドアのノブも取り替えましたが、状況は変わりませんでした。

加害者はどんなに鍵を取り替えても、あらゆる手段を使って侵入してきます。
痕跡を残さないということに、この者たちは最大限に注意をはらうのですが、それは、被害者が被害を訴えた時に、証拠があっては困るからです。
被害を「妄想だ」「精神異常者のたわごとだ」とするには、侵入の痕跡を残すことは絶対にタブーです。
しかし、犯罪に完璧はありません。詳細に見れば、やはり痕跡は残っています。

今年4月のある日、私は居間のサッシ戸に、妙な擦り傷があることに気付きました・・・。


D様、次回の手紙にそれを書きたいと思います。

明けたと思った梅雨はまだ続いていたようです。
涼しい夏に少しの不安を感じますが、暑くなれば暑さを嘆くことになるのでしょう。
自然は、人間の感情などには無関心に過ぎていきます。

ご自愛ください。



                                               2009.8.4
                                                    万 留 子



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