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昨夕、私は、川べりでコスモスが花開いているのを見つけました。
薄紅色の花弁は清楚で、私とパルはしばし足を止めたのでした。
でも、初秋の青い空にこそ似合う花・・・何故そんなに咲き急ぐのでしょう。
今日も、曇が空を覆っています。雲は、灼熱の日差しをさえぎるベールとしては薄すぎて、湿気を含んだ熱い空気がこの地を包んでいます。
D様、不順な天候の折、お変わりありませんか?
私は今朝、百匹もの団子虫を捕りました。このところ、ほぼ毎日、捕っています。
何のことかとお思いでしょうね。
爽やかな内容とは言えませんが、以下に書くことを、ぜひ読んで頂きたいのです。
団子虫は御存知だと思いますが、石の下など湿り気の多いところに生息しています。
体長は1センチ位で、身に危険を感じると、体を球のようにまん丸にします。
このところ毎朝、我が家の居間から、沢山の団子虫がうごめいているのが見えます。
隣家の敷地を囲うコンクリート部分に張り付いているのです。
この隣家は、我が家の南側に建つアパートの東隣で、敷地がこちらより1メートル余り高くなっています。それで、敷地を囲うこのコンクリート部分は我が家の方から見ると、塀のように見えるのです。
朝になると、その「塀」におびただしい数の団子虫が張り付いています。
最初、その光景を見たときはゾッとしました
居間のサッシ戸を隔てたすぐのところですから、否が応にも目に付きます。
そのままにもしておけず、捕り始めまたのでした。
最初は、恐る恐る割り箸で取っていました。でも、取りにくく、ようやくつまんで、スーパーのレジ袋に入れようとすると、コロコロと箸から落ちてしまうのです。
私は、適切な道具を百円ショップで探しました。すると具合の良さそうなアイス用のトングを見つけました。
使ってみると最適でした。掴めば逃さずに捕らえることが出来るのです。
私は、今朝もそれを使って百匹以上の団子虫を取りました。
しかし、明日の朝には、また同じほどの数が張り付いているはずです。
どこからくるのか、取っても取っても、翌朝には一面に張り付いているのです。
私たちが寝ている間に、毎日、大発生します。昨年まではなかったことです。
(集団ストーカーの被害者たちの中には、このように、虫の被害を訴える人が大勢います。
クモ、蟻、ナメクジ、ミミズ、蛙、カメムシ、ゴキブリ、ムカデ、等々・・・。
つい先日も、ある方がブログ上で、カニの被害を訴えていました。
入れるはずもない浴室に、小さなカニが入り込んでいるのです。浴室の写真なども公開されていて、カニが自力で入れないことが分かります。)
私が、昨年、悩まされたのはナメクジでした。
突然、出現するようになったのです。
昨年の八月初旬の朝、洗面台のところに一匹のナメクジがいました。
夫が見つけ、私を呼んだのです。
夫が指差したところを見ると、ヌメっとしたナメクジでした。
「ヒャー、どこから、入ってきたのかしら・・・」
私は慌てて、キッチンから割り箸を持ってきて、それを捕りました。そして、ティシュペーパーとラップで包み、ゴミ箱に捨てたのです。
その日から、ナメクジは頻繁に出るようになりました。
朝、起きるとどこかにいるのです。洗面所の鏡に張り付いていたり、浴室の中の塗れたタオルにくっ付いていたり、台所のシンク、トイレ・・・。
「どこから入って来るのだろう?」
私は、ナメクジが入れる経路を徹底的に調べました。洗面所、キッチン、浴室、トイレのすべての箇所をー。
しかし、どこもサッシ戸を閉めれば、一部の隙もありません。
「排水パイプなんかを伝って来るんじゃないのか?」
夫か言いましたので、それも調べました。
洗面所の排水管は、一回ひねった部分があって、そこには常に水が溜まってます。
ナメクジが、その水の中を泳いでまで進んで来るとは考えられません。
それに、シンクからの排水口には、管にゴミなどが流れて詰まらないように、それを除去する網がかかっています。たとえ、ナメクジが管の中を伝って来たにしても、そこでガードされます。
浴室の排水口も同様です。髪の毛などが流れて、管が詰まらないようにするための装置がついています。
管を伝って入り込んできたとしても、そこまでで、浴室内には入れません。
キッチンも同じです。トイレは外から入る段階ですでに不可能です。
ナメクジはどうやって家の中に現れるのでしょう?
「あり得ない・・・」
私は夫に言いました。
私がそう言えば、夫は原因を考えねばなりません。
しかし、夫には見当すらつかないのでした。
「よく分からないけど、どこからか入って来るんじゃないのか・・」
「どこからって、どこ?」
「だから、どこからかだよ」
私は反論の言葉を呑みました。それ以上言えば、言い争いになるのは分かっていたからです。
ナメクジは現れ続けました。
10月になっても、11月になっても・・・・。
12月のある夜ー。
私は、事務所の脇につないで置いたパルを、犬小屋に連れて行くために、裏口から外に出ました。
パルを15メートルほど離れた犬小屋に入れ、事務所脇においてあった水と餌の容器を、小屋のそばまで運びました。
そして、少しの間、パルに話しかけてやり、家の中に戻ったのです。
要した時間は5,6分くらいのものでした。
家に入るなり夫が言いました。
「見ろ、こんなところに・・・」
見るとキッチンから洗面所へと続く廊下の中央あたりに、黒ずんだ野菜くずのようなものが落ちていました。
「何、これ?」
拾い上げようとして、私はギョッとしました。
ナメクジでした。
微かに、動いています。
「あり得ない! さっきまではこんなのいなかった!」
私は思わず大声を出しました。
「それに、12月にナメクジなど出るはずないじゃない! こんなに弱っているし・・・」
「・・・出ないとは限らないよ。」
「でも、突然、廊下の真ん中に現れるなんてー。第一、あなたが今、洗面所に行く時にこんなものがいた?」
夫は私が外にいた間、洗面所で歯を磨いていたのです。
「いや、気が付かなかった・・・」
それなら、ナメクジは一体どこから入って来たというの・・・。
私の家は、道路からの死角が多い作りになってます。
敷地内に入ろうと思えば人目につかず、ほぼどこからでも入れます。隠れようと思えば、隠れるところは至る所にあります。その日、私が出入りした裏口も、道路からは見えません。
たとえば、私が犬小屋の前でパルに話しかけている間、誰かが家に入ろうと思えば簡単に入れると思います。
また、夫は耳が遠いので、歯を磨いている間に、誰かが家に入り込んだとしても気付くことはないでしょう。
私が、人為的なものを疑うのには理由があります。
その頃、家宅侵入されているとしか思えない事象が、日常的に起きていたのです。
今、置いたとこはずのところにそれがない。または、別のところに移動している。
閉めたはずのドアが開いている。開けておいたカーテンが半分閉まっている。
テーブルの上に立てて置いたグラスが伏せてある。
椅子の背に掛けておいたカーディガンがなくなっている、等々。
どれも、ほんの束の間のことなのです。
気のせい・・・? 思い違い・・・?
最初はそう思いました。
しかし、そんなことが続くにつれ、冷静に記憶をたどるようになりました。
そして、気のせいや思い違いではないと確信しました。
(その詳しい内容は次回以降に書きたいと思います。)
今年になってからは、ナメクジが出る回数は減りました。
でも、その代わりのように、おびただしい数の団子虫が出るようになったのです。
私はそれを今日も捕ったし、明日も捕ることになるでしょう。
さて、次回の続きを書かせて頂きます。
昨秋のある日、私は洗濯したものをたたみ、それぞれの収納場所に入れていました。
靴下を収納する引き出しに入れている時です。私は、中が雑然としていたので整理を始めました。
靴下を一足づつ組ませて並べていきました。
そして、片方だけの靴下が不自然なほど多いのに気付いたのです。
それまでにも、片方がないことはよくありました。そんな時は、いずれ出てくるはずと思い、引き出しの隅に入れて置きました。それを、その日、改めて整理してみるとすごい数になっていました。
数えてみると、夫と私のを合わせて51枚ありました。
半年ほどの間に、それだけの数の靴下がなくなっていたのです。
靴下の片方をなくすことなど、珍しいことではありません。
誰に話したとしても、「よくあること」との返答を得るでしょう。
しかし、この数が、常識的に考え、正常な数と言えるでしょうか。
こんな数は有り得ません。
(最近になって、インターネット上で、靴下の片方がなくなる被害を訴えている方がいることを知りました。)
有り得ないことは、もうひとつありました。
衣類や靴下の不自然なほころびです。
その頃のある日、夫が靴下を履いた時です。
「あっ・・だめだ。穴があいているよ、これー」
見ると、夫が履いた黒い靴下の甲の部分に穴があいてました。
「捨てておいてー。この頃、なんか多いな」 」
夫が言うとおりでした。その頃、衣類などに穴やほころびが見つかる頻度が多くなっていたのです。
私は、その靴下をよく見ました。甲の部分に穴があくことは珍しいことだと思ったのです。
見ると、擦り切れて出来た穴ではありません。小さい穴ですが、くっきりとあいてます。
私は何気なく、もう一方の方も調べてみました。すると、かかとの脇の部分に小さな穴がありました・・・。
今の靴下は、たとえスーパーで買ったものだとしても粗悪品はありません。
品質はしっかりしています。
その靴下も高級品とはいえませんが、一応、知られたブランドでした。
なぜ、こんな穴が・・・。
下着や衣類などにも、不自然なほころびや、穴が見つかる回数が多くなっていました。
長年の経験からして、有り得ない箇所にです。
私の場合、子供の頃から、靴下に穴があくのは、親指のところが最初と決まっていました。
親指の爪が、上向きにやや反っているので、まずその部分がいたんでくるのです。
その部分よりも先に、他の部分に穴があくことは、外的な力が作用しない限りありません。
それは今も同じです。
D様、虫に食われたのではないかと思われますか?
私も最初はその可能性も考えました。
しかし、靴下などはナイロンなどの化繊が多いし、頻繁に洗濯しています。衣類にしても普段着で、常に洗濯しているものばかりです。また、当然ながら、虫とほころびは無関係です。
これらは、どれも高価な衣類ではありません。しかし、こういうことがあり得ない頻度で、起こるとしたら、金銭的、および精神的被害は甚大なものになります。
また、誰かに話したとしても、理解を得られることはないでしょう。
たとえばー、
「靴下がなくなったり、穴があいたりするんだけど、信じられない多さなの。誰かがそうしてるんだと思う」
と言ったとしましょう。
返ってくる答えは決まっています。
「誰が? なんの為に?」
真剣に言えば言うほど、精神の異常を疑われるはずです。
日常の些細と思える被害は、重なり絡みあい、被害者に甚大なダメージを与えていくのです。誰にも理解されないままー。
D様、今日も、少し長い手紙になってしまいました。
次回は、「家宅への侵入経路」について書きたいと思います。
日々、健やかにお過ごし下さいますようー。
2009.7.31
万 留 子