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(6)

D 様


庭のアジサイの葉が陽光を受け、風に揺らいでいます。
今日は久しぶりに青空が広がっています。
こんな日は、一日中どこかの木陰で木々の新緑を眺めていたい・・・つかの間、そんな夢想をしてしまいます。現実の生活の中で、そんな時間が取れるはずもないのにー。


さて、前回の手紙の続きを書く前に、昨日起きたことを書こうと思います。

昨日、私のパソコンはインターネットに接続できない状態になっていました。
昨日までは、問題はありませんでした。(動作に異常なほど時間がかかるにせよ)
どうしても接続出来ないのです。接続出来ないとのメッセージが画面が出てしまうのでした。
ルーターなどの電源を調べましたが、異常はありません。

私はNTTに電話をしました。
そして、担当の女性が指示するとおりに点検をした結果、
私のパソコンはブロバイダと未接続となっていることが分かりました。
昨日から今日の間にそんな状態になっていたのです。

私はその担当者の指示通りに、接続するための画面を開き、クリックを続けました。

パスワードを入れる箇所が出てきました。
私は昨年のメモを見ながらそれを打ちました。
しかし、パスワードが違うとのことで、どうしても接続できないのです。
何度やってもだめでした。

結局、ブロバイダーN社にパスワードを問い合わせることにしました。
担当者から個人情報をいろいろと訊かれた後、教えてもらうことになったのですが、
その時の担当者の言葉に驚愕しました。

「パスワードが5月28日に変更されています」
私のパスワードはいつの間にか変更されていたのです。

教えてもらったそのパスワードは、聞いたこともないものでした。
「またか・・・」
私は暗鬱な気持になりました。

約1ヶ月前、誰かが私のパスワードを変更したのです。
私はインターネットについては初心者です。始めて、まだ1年余りです。
N社から発行された最初のパスワードは、接続して間もなく、パソコンに詳しい人の知識を借りて変更しました。もう一度自分でやれと言われでも出来ないと思います。

N社の担当者によれば、パスワードはパソコンから変更されたとのことでした。
犯人が、私の個人情報や、パソコンの情報を把握していることは確かです。

D様、こんなことは集団ストーカー被害の氷山の一角なのです。

(パソコンの不具合や故障は、この1年の間、イヤというほど経験しています。
それは、いずれ書きたいと思ってます。
 今、こうして書いている間も、カーソルが勝手に動いたり、動作が異常に重くなったりしています。)


さて、前回の手紙の続きを書かせていただきます。
警察からの不思議な電話についてです。

昨年の10月末のことでした。
「あ、Sさんかな?」
「はい、そうですが・・・どちら様でしょうか?」
「Y警察署です」

私は何事かと思いました。
「この前の件ですけどね、7月の・・・その後どうですか、何かありましたか」
「・・・特に変わったことはありません」

その頃、私の身の回りには異様なことが続いてました。私は神経が疲れきっていたのですが、とっさにそう答えました。相手は、事件の翌日に来た警察官ではないようでした。

私は言葉をつなぎました。
「あの件に関して、何か分かりましたか?」
「いやあ、最近は個人情報がうるさくてね。役場でもなかなか教えてくれませんよ」
役場で何を調べるというのでしょう・・・。
あの男は、大まかな地名と苗字しか言わなかったのですからー調べようがありません。

「警察には戸別台帳というのがあるんじゃないですか? 」
「ああ、あれはね・・・いろいろ書いてあるんだけどね。」

電話の向こうの警察官の言葉は、何か歯切れの悪い印象でした。
「名前はSと言ったんだよねえ。お宅と同じだよね。そんなことがあるのかなぁ・・・。
そんな男、ホントにいたの?」

私はその警察官の言っていることが、とっさには分かりませんでした。
ホントにいたの?・・・この人、何を言ってるのだろう。
私が虚偽の届け出をしたとでも言うのだろうか?
それとも、幻影でも見たというのこと・・・?

この警察官は、男が、うちと同じ苗字を名乗ったことを理由に、あの夜の件に疑義を呈したのでした。

その頃、私はすでに、集団ストーカーの被害者が被害を訴えたら、精神異常者にされた例があることを知っていました。、インターネット上のサイトに詳しく出ていたのです。

私は暗然とした気持ちでその警察官の言葉を反芻しました。

男から名前を聞いたのは、私ではありません。
私が家の中に携帯電話を取りに行った間に、夫が聞いたのです。
それに、その頃、別棟の2DKに住んでいた老夫婦が、私が夫を呼ぶ声を聞いています。

「大きな声で『お父さん!』って声がしたから、何事かと思って目を覚ました」
と翌日、その奥さんは私に言ったのでした。

「・・・男は、顔を見ればすぐ分かります。翌日、住宅地図で確認しましたけど、あの地区にはSという苗字の家が2軒ありましたよ」
私は気を取り直して、電話の向こうの警察官に言いました。

「・・・ま、何かあったら、私の方に連絡してください。どんなことでもいいですからー。私はFっていいます」

電話をおいて、私はしばし呆然としていました。

その頃、私は次から次に起きる身の回りの異状に、神経がすり切れる思いでした。、
しかし、それを言葉にして、第三者に理解してもらうことは至難のワザでした。言葉にすれば事実が逃げていってしまうのです。
「気のせい」「物忘れ」「思い違い」「考え過ぎ」「誰にでもある」「疲れている」・・・。
誰もがそんな反応をすることでしょう。
夫すら当時はそうでした。

(変わったことがあったら、どんなことでもいいから言ってください)
警察官のFはそう言いました。
それは、純粋にあの件を捜査したいと思っての言葉だったのかもしれません。
しかし、事件にもならない、3ヶ月も前の出来事です。

それに、この言葉はなんなのでしょう。
(ホントにそんな人いたのかな)

私は、暗鬱な気持ちの中で、1週間ほど前のある出来事を思い出しました。
D様、次回の手紙でそれを書こうと思います。


どうかお体を大切にー。

                    
                                                 2009.6.28
                                                    万 留 子



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(5)

D様

庭のアジサイは小さい花を開きかけています。
この花は雨が好きなのですね。
今朝の雨を心地よげに受けていました。

昨日の午前中、私は家中のコンセントを掃除しました。
朝のテレビ番組で、コンセントの中の埃が原因で、火災になることがあると言っていたからです。
掃除機でコンセント部分の埃を入念に吸出しました。

幸いにして私の家は、コンセントの数が多いのでタコ足配線はありません。
就寝中に使っている電力は冷蔵庫と炊飯器のタイマーだけです。冷蔵庫は専用のコンセントです。
炊飯器は延長コードを使っていますが、タイマーだけですから大した電力は使いません。(その部分の埃は、今日、特に念入りに吸出しました。)
他のコンセントは全部抜いてから就寝します。
ですから、私の家ではコンセントからの火災はまずあり得ません。

こんなことをあえて書く理由は、被害者であればすぐ分かるはずです。
D様、あなたもその意味をにすで理解なさったことと思います。

さて、前回の手紙で私は、昨年7月の出来事を書くと予告しました。
それを書こうと思います。

まず、私の家には犬が1匹と猫が2匹います。犬は雑種です。
地方紙の読者交流の欄に、「子犬の飼い主を探してます」との記事が載っていたのが縁で飼うことになったのです。最後の一匹だということで雌でした。

利口そうな子犬でした。
親犬から離して車に乗せる時も、自分の運命を悟ったかのように大人しく従ったのでした。
私はこの子犬をパルと名付けました。13年前のことです。
パルは飼い主には忠実ですが、ほかの人には中々なつかない犬でした。
だから番犬には適任でした。

さて、昨年7月末の深夜のことー。
私は、パルの激しく吠える声で目を覚ましました。
パルは数ヶ月前から、夜中に激しく吠えることが多くなっていました。
気になっていたのですが、眠気が先立ち、起きて外に出て行くことはありませんでした。
そして、朝になって、確認しなかったことを後悔するのでした。

しかしその夜、私は反射的に飛び起きました。そして、枕元の懐中電灯を手に取るなり裏口から外に出ました。

懐中電灯で犬小屋の方を照らして見ると、激しく吠えるパルの前方に誰かがうずくまっていました。
「誰?!」
私は声を上げました。

その男はそこにしゃがんだまま、私の方に顔を向けました。
「何してるんですか! こんな時間に!」
私は心臓を高鳴らせながら、その男に聞きました。
懐中電灯の明かりに浮かんだ風貌は、真面目な勤め人というタイプではありません。
どこかすさんだ印象でした。

「俺、犬が好きだからね。」
男は立ち上がりながら言いました。居直ったようなふてぶてしい態度でした。
「いくら犬が好きだからといって何ですか、こんな夜中にー」
パルは激しく吠えてたのです。にもかかわらず、あえて敷地内まで入って来るのは通常ではありません。

男は柄模様のシャツに黒のズボンといういでたちで、40代後半に見えました。
「俺、何かお宅に損害かけた? 何もしてないでしょうが」
「こんな時間に他人の家の敷地に入ってくるなんて、おかしいんじゃないですか」
「俺、何かした? お宅で何か損害受けた?」
男は同じことを繰り返しました。
「私有地への不法侵入ですよ。警察を呼びますよ」
私は一応、この男の身元を確認して貰おうと思ったのです。
そう思ったのには理由があります。

その半年ほど前のことー。
その夜もパルが激しく吠えました。
私は夢うつつでしたが、人が走る音を聞きました。
しかし、パルは間もなく鳴き止みましたので、私は通りがかりの人を吠えたのだろうと思い、また眠りに入ったのでした。

翌朝、私はいつもの通り、別棟の事務所の前まで新聞を取りに行きました。
その時、事務所のサッシ窓が、いつもより大きく開いていることに気が付いたのです。
窓は猫が出入りするので、夜は少し開けておくことにしていました。
猫が通れる位の幅ですから、そんなに大きく開けているわけではありません。

私は、「あれっ?」と思い、近くまで行って確認しました。
やはり、私が開けておく間隔より窓は大きく開いてました。
更に、窓際に置いてあった三つの鉢植えが内側に倒れていたのです。

誰かがそこから侵入したような形跡です。
「まさか・・・」
私は慌てて事務所に入ると中を確認しました。
高価なものが置いてある訳でもない、質素な事務所ですが、泥棒が入ったとなれば一大事です。
中に入り、様子を確かめました。

部屋全体に視線を這わせましたが、特に変わった様子はありませんでした。
窓際に置いた鉢植えが倒れてるだけでした。
一応、机の引き出しを開けてみましたが、何も変わっていません。
私は、窓際に倒れる鉢植えを起こしながら安堵しました。

昨夜、パルが吠えたのはこの侵入者に対してだったのだと思いました。
窓から侵入しようとした者は、パルに激し吠えられて、中に入ることを途中で断念したのでしょう。


夫と相談した結果、警察には届けないことにしました。
実害はなかったし、その日、私たちは朝から出かける用事がありました。帰るのは夜遅くになる予定で、届け出にかける時間はありませんでした。

その後、事務所の戸締りは厳重にしました。猫の出入りために窓を開けておく事は止めました。
(猫は夜間、母屋にだけ出入りするようにしました。)


深夜に犬小屋の前にいたその男は、半年前のその出来事を思い出させたのです。
この男が半年前の件の犯人だと言うわけではありませんが、警察に身元を確認してもらった方がいいと思ったのです。

「何で警察なのよ? 俺が何したの。何か盗んだ? 暴力ふるった?」
男は、ジワジワと敷地から道路の方へ後ずさりしながら言いました。
「とにかく身元確認だけさせて下さい」

私は、家の中から携帯電話を持ってこなければなりませんでした。
その間にこの男が逃げてしまうことは当然考えられます。
私は夫が寝ている部屋に向かって大きな声を出しました。
「おとうさん! おとうさん、ちょっと起きて!」

夫は何事かと驚いたような顔で起きてきました。
私は事情を話し、電話を取りに家の中に入りました。

いつも置いてあるところに携帯電話がなく、家の中を探し回ったあげく、洗面所で見つけるまで5,6分かかったと思います。そして、急いで外に出ていくと、夫だけで男はいません。

「あれっ? どうしたの?」
「帰してやったよ、名前と住所を聞いたから大丈夫」
私は人のいい夫にあきれました。
「名前と住所なんていくらでもデタラメが言えるじゃない!」
「こんな夜中に騒いでいることないよ。苗字はうちと同じだよ。」

夫は住所と名前を聞いたと言いましたが、町内の大まかな地名と苗字を聞いただけでした。うちは日本国中どこにでもある平凡な苗字です。
私はやりきれない思いで夫に背を向け、家に戻りました。
居間の時計を見ると午前2時半でした。

ここ数ヶ月、深夜にパルが激しく吠えることが多くなっているし、私は身の回りの異状を感じていました。(この異状については今後の手紙のなかで、折にふれ書いていきます。)
その男の身元は、何としても確認しておきたかったのです。
私は床に入っても、夫への怒りで中々寝つけませんでした。

翌朝、私は夫に「昨夜のことは、警察に届けた方が良かったと思う」と言いました。
そして、今日でも遅くないから「届けようと思う」と言ってみました。
夫は、「(自分は)出かける用事があるからいないけど、届けたければそうすればいい」とのことでした。

結局、私は午前中に管轄の警察に電話をしました。
間もなく、2名の警察官が家に来ました。
警察官たちは男がいた場所を確認し、家の周りをあちこち見ていました。
その後、家の中に入り私から事情を聞き始めたのです。

私は犬が吠えてからのことを有りのままに話しました。
そして、被害届というのではなく、不審なことがあったので届け出るという形だったと思いますが、書面を作成しました。警察官たちが言うには「その時にすぐ連絡をして欲しかった」とのことでした。
この程度のことを、後になってわざわざ捜査はしないのでしょう。


その後、私は身の回りに不可思議なことが起こり続け、心身共に疲れる日が続きました。
その不審な男の件もいつしか忘れてしまっていました。

しかし、それから4ヶ月ほど経った10月末、突然、その件で警察から私に対し電話が入りました。
それはおかしな電話でした・・・。


D様、今日は少し疲れてしまいました。
その電話の内容は、次回の手紙で書くことにします。


                                  2009.6.25
                                         万 留 子



                             

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(4)

D 様





今日は梅雨らしいどんよりした日です。
風はなく、庭のアジサイの葉は写真を見てるように動きません。
葉の間から白く小さな玉のような花々が顔を出しています。
白い花が水色に変わり、小さな庭の一角で咲き誇る日も近いのでしょう。

さて、私は前回の手紙で、集団ストーカー行為の主体となっているのは、公的機関「K」との推測をしました。
それが、正しい推測であるか否かについては、これから何度も書き続ける長い手紙の内容で、判断して頂ければと思います。でも、この被害の内容を的確に文章にするのは、難しいと実感していますし、理解して頂けるかとの不安もあります。
(ただ、この「K」に所属していた人が、内部告発の本を出したという事実はあるようです。)


まず、昨日の夕方にあったことを ー。
私の住むこの町には、スーパーマーケットが1店あります。主に県内に多くのチェーン店を持つ大型店です。
10ヶ月ほど前までは、もう1店ありましたが、業務不振で閉店してしまいました。
旧来の商店街は大分前から寂れてしまってますので、町民の多くはこの大型店を利用します。
私も日常的な買い物のほとんどを、この店で済ませています。


昨日の夕方ー。
私はいつものように、このスーパーの買い物籠をカートに乗せ、店内を巡っていました。
夕食の材料を選んでいたのです。
やがて品選びが終わり、レジに行きました。

精算するために並んでいる時に、ふと小銭入れが入っている上着のポケットに手を入れました。
すると、小銭入れしか入ってないはずなのに、妙な感触がするのです。
「あれっ?」と思い、私はそれを出してみました。
それは、靴の中に入れる中敷きでした。古く、くたびれた見慣れないものでした。

「また、やられてしまった・・」
私は、その薄汚れた中敷きを手にしたまま、暗鬱な気持になりました。
それは、誰かが私のポケットに入れたのです。
以前から、何度もあったことです。

その日、私は、店の駐車場に車を停めると、車を降りる前にバックを持ち、車の中に置いてあった小銭入れを上着のポケットに入れました。そして、歩いて店内に入ったのです。
その時には、ポケットにはその小銭入れしか入っていませんでした。

その薄汚れた靴の中敷きは、私が店内を巡っている間に、誰かがポケットに入れたのです。
以前は、コートのポケットに靴ヒモが入っていたことがありました。
哺乳瓶につけるゴム製の乳首が入っていたこともあります。
また、買い物籠の中に、入れた覚えのない干物が入っていたことも・・・。

カートから目を離し、品物を選んでいる隙に誰かが入れたのでしょう。

また、カートに載せた買い物袋の上に、バッタが 止まっていたこともありました。
私が、食料品の買い物が終わり、同じ店内にある、洋服売り場を眺めていた時のことです。
カートは近くに置きましたが、特に気に留めてはいませんでした。

そして、再び歩き出そうとカートを押しかけたら・・・グリーンの色が目に入りました。
「バッタ?!・・・」
私はギョッとして、カートを激しく動かすと・・・バッタは床に跳び下りました。

バッタが自分で店内に入ってきたはずはありません。
食料品の買い物を終え、それを入れたポリ袋の上に留まっていたのですから・・・。
置かれたのは洋服を見ていた時 ー 。
誰かがそこに置いた・・・それ以外に考えられるでしょうか。

私は、やり場のない怒りに動悸が高鳴り ー 急ぎ足で店を出たのでした・・・。


そんなことが続き、私は神経質なほど気を付けていました。
でも、ここ暫らくはなかったので、つい油断してしまったのです。


私は、靴の中敷きをポケットに戻しました。憂鬱な気持でした。
それでも、気をとり直して、精算の順番を待ちました。

そして順番がきて、レジを打ってもらっている時 ー 。

「アレッ? この牛乳、漏れてますね」

レジ係の人が言いました。
見ると、1リットル入りの牛乳パックから、中身がポタポタと滴り出ているのでした。

あり得ないことでした・・・。

私はその牛乳を、陳列棚から選びました。
陳列されている時に既に漏れていたのならば、そのあたりは白い牛乳で汚れているはずです。
しかし、そんなことはありませんでした。
私は少しでも新しいものを買おうと、その牛乳を手に取り、日付を確認して選んだのです。勿論、その時は漏れていませんでした。

その牛乳は、私が買い物籠に入れた後に、漏れる状態となったのです・・・。

牛乳パックは、輸送中の揺れや、取り扱いに耐えられるくらいの堅固さは当然あります。
それが、買い物籠に入れた後に、急に漏れ出すことなどはあり得ません。
私がカートから目を離し、品物選びに気をとられている間に、人為的、かつ鋭利な力が加わったと考えざるを得えません。

「どう、しますか? 交換してきますか?」 レジ係の人が言いました。
「いいえ、それは要りませんので除外して下さい」
私は、再び襲ってきた憂鬱感の中で答えました。

D様、あなたなら「誰が、何のためにそんなことをー?」などとは、言わないと思います。
被害は、その言葉に隠蔽されてしまうのです。

たとえば私が、
「ポケットに靴の中敷きが入っていた。この店の中の誰かが入れたのだ」
と、言い出したとしましょう。
私は、「この人、頭がおかしいのではー?」と不審な目で見られたあげく、優しくこう言われるに違いありません。
「誰が、何のためにそんなことをするの?」

私がさらに、必死で言い続けたとします。
「この前は、哺乳瓶に付けるゴムの乳首が入っていたし、その前は靴ヒモ・・・。
カートにバッタが止まっていたこともあるし・・・牛乳のパックだって、漏れるはずがないんです!!」

・・・お分かりですね。
被害を訴えれば、精神疾患を疑われてしまうのです。
被害者は沈黙するしかありません。

集団ストーカーの被害者たちは、日常的にあらゆるハラスメントを受けています。
(この被害のすべてを「ハラスメント」という言葉に収束しているわけではありません。)

私が今までの手紙で書いたことは、この1年余りの間に体験したことのほんのさわりに過ぎません。
不安と恐怖、そして怒りでパニックとなったことも、1度や2度ではありません。
加害者たちはありとあらゆる卑劣な犯罪を行いまず。

右翼団体を主宰していた鈴木邦男氏は、その著書「公安警察の手口」において、この「K」との攻防を著しています。
勿論、これが「K」の活動の全てではありませんが、この本を読めば、彼らの活動の一端を窺い知ることが出来ます。

鈴木氏は、違法としか呼べない尾行や監視を受け続けていたのです。
(また、鈴木氏は別の著書に、この「K」には多くの協力者がいることを書いています。)

D様、一体、この国はどうなってしまったのでしょう。
日本は憲法を基軸とする法治国家です。民主主義の国のはずです。
国民がいわれなき監視をされ、人権を侵害されることなどないはずです。

「K」は本来のありようを大きく逸脱し、狂気の集団と化してしまったのでしょうか。
(「K」の母体組織に属する人たちは、その職務に真摯に取り組んでいるとは思いますが ー。)


集団ストーカーの被害を告発しようとして不審な死をとげた方もいます。
交通事故、火事での焼死、不審な病死、自殺、等々。
心臓発作、脳溢血など、突然の病気におそわれることもあるようです。
 
でも、私は書かずにはおれません。
次回の手紙は、昨年の7月のある出来事を書きたいと思います。


梅雨の候、D様もご自愛下さいますようー。


                             2009.6.20
                                 万 留 子


                             

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(3)

D 様




私が住むこの地方も梅雨に入りました。
以前、私は雨の日が嫌いではありませんでした。何故か心が安らいだのです。
でも、ここ数年、雨の日は憂鬱な気分に陥ることが多くなりました。
今年の梅雨が早く明けますよう ー 。


前回の手紙で、私は家の敷地に関する不可思議な現象について書きました。
家に向かうほど低くなる、不自然な地形のことです。

夫は私の指摘に反論はしても、やはり内心は「おかしい」と思っていたようです。
隣村に住むFさんに、土砂の搬入をお願いしていたのでした。
Fさんは、2トントラックで土砂を運んで来てくれました。

一昨日、私と夫は、それを家のすぐ周りに積み上げる作業をしました。
家の床下に、水が流れて来ることを防いだのです。
梅雨の季節に間に合って安堵しています。


さて、D様 ー 。
前回の手紙に書いた通り、私の回りに起きた不可解な現象を、順次書いていこうと思います。

集団ストーカー・・・まず、この言葉と、これから書く話の内容を簡潔に説明するため、
私が昨年、親友のU子に書いた手紙を書き写すことに します。

U子は高校の時の同級生です。
あなたとは、当時、何度か会っているはずですが、覚えていらっしゃいますか?

U子への手紙は、私がこれから書くことの、ほんの一部を要約したようなものですが、
それらの内容を、理解し易くすることに役立つと思います。

身の回りの異状に気付いてから、半年ほどの間に、私は、心身共にかなり疲れた状態となりました。
しかし、この手紙を書くにあたっては、感情を抑制し、表現も抑えました。

親友とはいえ、私が言ってることを理解してくれるかどうか自信がなかったのです。
通常の感覚をもっている人ならば、突拍子もないことだと思うはずですから ー 。
表現を抑えたこと・・・それを考慮して、読んで頂ければ幸いです。

(結果的には、彼女は瞬時に理解してくれました。)







Dear U 子


先日は、久しぶりに楽しい時間を過ごしました。
戴いたイチジクもとてもおいしかったです。

今日は久しぶりに、手紙を書くためのペン執りました。
この間会った時に話そうかと思ったことですが、内容を理解してもらうには、文章にした方がいいと考えました。
以下、ちょっと深刻な内容で長くなりますが、読んで貰えれば嬉しく思います。

まず、何から書いたらいいのか迷います。

私は、今、住んでいるこのY町にいると、何か落ち着かない気分になります。
気のせいとばかりは言えない「悪意」を感じてしまうのです。
この「悪意」を、どのように説明していいのか戸惑いますが、二三の例を挙げてみたいと思います。


三週間ほど前の朝のことです。
ゴミ出しに行った時、向こうから歩いてきた近所の人が私を見るなり、きびすを返して戻っていきました。
その時は何か用事を思い出したのだろうと思いました。

しかし、次の週に、別の人が全く同じ行動をとったのです。
しかも、その時は時間を前後して二人がです。

私は、一体どういうことなのだろうと気になりました。

また、このところ、今まで友好的だった人が、急に態度が変わりました。
道で会えば、軽い立ち話をする程度の人でしたが、通りで会っても、私を避けるように下を向いて小走りになるのです。
思い当たるふしは全くありません。

さらに、先日、隣のご主人と、垣根越しに顔を合わせた時のことでした。
朝でしたので、私は「おはようございます」と挨拶をしました。
でも、その方は無言、そして無表情のまま、私を凝視しているのです。
私は、その陰気な表情に唖然としました・・・。

隣とは言え、特に付き合いもないお宅ですが、そんな態度をとられる心当たりはありません。
もちろん何のトラブルもありません。その時も、隣同士ですから、顔を合わせれば、挨拶くらいは当然のことだと思ったのです。
そのご主人は、私を凝視したのち、プイと背を向けて、家の方の歩いて行ったのでした。

「どうしたんだ?」
夫から声をかけられるまで、私は呆然とその場に佇んでいました。

こんなことが続いて、私は「何か悪い風評でも流されているのではー?」と、憂鬱な気持ちになりました。
U子は近隣の人たちのこんな態度を単なる偶然だと思いますか?

でも、いま挙げたのは一部の例ですが、私がこんなことで深刻になっているわけではありません。
近隣の人たちとは、もともと緊密なお付合いをしているわけではありませんし、こちらの生活には何の影響もありません。
(風評被害があるとすれば、どんなことなのか突きとめたい気持はありますがー。)


私はもともとポジティブな思考の持ち主ですし、何があってもあまり動じない方です。
論理的、客観的に思考をするすべも、身につけているつもりです。
その私が深刻な事態だと捉え、憂鬱な気持ちに陥った理由は別にあります。


U子は「集団ストーカー」という言葉を知ってるでしょうか?

私は以前、インターネットでこの言葉を知りました。それは、特定の人を、個人的にストーカーするというものではありません。組織的に、対象とする人間を、あらゆる手段で追い詰めていく行為です。

(追い詰めていくのは「心理的」にというだけではありません。経済的にもそうですし、
 身体に危害を加えるということも含まれます。)

ヤフーやグーグルで、この「集団ストーカー」を検索すると、膨大な数のページがヒットします。
内容は玉石混交 ー 明らかに偏向的なものや、いかがわしいサイトもあります。
むしろ、その類いの方が圧倒的に多いのです。

しかし、真実を糊塗する、まやかしのサイトを排除しつつ検索を続けると、真摯に被害を訴え、それを冷静に分析しているサイトに行き当たります。
(一見、被害者理解し、真摯にアドバイスしているサイトの中にも、まやかしのものがあり、見極めが難しいのですがー。)

切実に、被害を訴えている人たちが大勢いるのです。被害者たちが訴えている被害には、多くの共通点があり、それを詳細に分析し、実態を解明しているサイトもあります。

被害者は、精神的にも、肉体的にも多大な被害を受けています。
しかし、現実に被害を訴えれば「神経症」や「精神的疾患」とされる構造になっています。

被害者が、その被害の実態を自分以外の者に説明しても・・・、
「あり得ない」「神経がナーバスになってるだけ」「自律神経がおかしいのではー」「医者に診てもらった方がいい」 ー などといった反応が返ってくるのが通常です。

被害者は、被害を訴えても理解してもらえずに苦しみます。
それが、この犯罪の巧妙、かつ悪質なところです。

私もこの「集団ストーカー」という言葉に初めて出会った時は、この世の中にそんなことがあるのかなと、軽く読み流したものです。
しかし、最近になってふと思い出し、改めて検索してみました。そして、被害の内容が、現在の私の回りに起きていることと酷似していると気付いたのです。

その被害を適切に説明するのは、私の貧弱な語彙では至難のワザです。
だから、分かり易い一例を挙げてみます。

私は5月頃から、頭を締め付けられるような「耳鳴り」を感じるようになりました。
「耳鼻科に行ってみればー」と思ったことでしょう。
私も当初は耳の異常を疑いました。しかし、耳には異常はありません。
MRで脳の検査をしても異常はありませんでした。自律神経の異常でもありません。

私自信の感覚では、体の内部の異常というよりも、どこか周囲から発せられている音のような気がするのです。
何よりもその耳鳴りは家にいる時だけです。家から離れるとその症状がないのです。

また、すぐそばに人がいる時も症状は消えます。
また、7月に知人と一緒に、N温泉に宿泊した時は全くその「音」は感じませんでした。

五月頃からのその耳鳴りは、断続的でしたが、日に日に激しくなって来ました。
「凄まじい」と表現すべき時もたびたびありました。キーンという音が、頭の中に容赦なく入ってくるのです。

今も続いているその「耳鳴り」は耐え難い苦痛です。
集団ストーカーの被害者たちも、このような症状を訴えている人が多いのです。

(同じ家にいる夫は、時に補聴器を付けなければならない程度の難聴で、私ほどの苦痛は感じません。
 それでも「頭の中で、蝉が鳴いているような感じがする」と言う時があります。)

この「耳鳴り」の件はほんの一例です。
私は、自分が「集団ストーカーのターゲットになっているのではー」と、疑う理由はまだ沢山あります。
しかし、それは、折をみて話すことにします


U子はインターネット上で「集団ストーカー」と呼ばれるものの実体は何だと思いますか?
「組織的」の組織とは何だと思いますか?
多くの被害者たちはこの「組織」について、ある指摘をしています。

(宗教団体による集団ストーカー行為の被害を訴える人も少なくありませんが、私のケースではそれはあり得ません。
私はいかなる新興宗教の団体にも属したことはないのですからー。)


私のケースは、自分がターゲットになる理由が分からないというものです。
ならば、「誰が、何の為にー。」

被害者の多くは、公的機関「K」の関与を指摘しています。
その説については、私は確証はありません。
しかし、私自身も個人が集まった集団ではなく、費用も人員も豊富な機関であろうとの推測をしています。
被害の内容が、個人で出来ることではないからです。

左翼がひしめいた60年代、70年代と違い、「K」の仕事は激減しています。
しかし、膨らんだ組織を維持し、予算を消化していくためには仕事が必要です。

社会の異分子を監視し、排除するのが「K」の仕事ですから、常にターゲットを必要としています。
いなければ、無理にでもターゲットを作らなければなりません。
この職務にあるものは、毎日定時に出勤し、書類を眺めたり、お茶を飲んだりしてるわけにはいかないのですからー。
また、日進月歩で進化するハイテク機器を試用する機会も必要です。

ターゲットになった者へは、執拗な攻撃が長く続くと言われています。
でも、私はどんなことにも、出来る限り冷静に対処していく覚悟でいます。
暗く寒い夜が明けた朝は清清しいものです。私は、そんな気持ちになれる日が、一日も早く来ることを願っています。

ちょっと重い内容になってしまいました。
でも、U子以外にこの内容を打ち明けられる人はいません。
迷惑でなければ、この手紙をしばらく保管しておいて下さい。


会う日を楽しみにしています。
(何もかも忘れて、思いっきり飲みたい!)


体を大切にね。
See you!


                          2008.10.12
                                  Maruko






以上が、私が昨秋、親友のU子に出した手紙です。

D様、あなたは、現在、私がおかれている状況を読み取って下さいましたか?
あなたのことですから、文面以上の事実を読み取り、その分析を始められたに違いありません。


被害の詳細は、これから書き続ける手紙の中で、綴って行きたいと思ってます。
どうかお体を大切にー。

                              2009.6.15
                                     万 留 子


テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

(2)

D 様



あなたへの手紙はこれで二通目になります。
一通目を読んで頂けたかどうかということは考えないことにします。

前回の手紙で、私は「集団ストーカー」というキーワードを示しました
そして、この言葉が、必ずしも適切な表現とは思ってないことも ー 。

でも、今のところ、私がこれから書き綴っていく内容を、簡潔に表す言葉として、これ以外に見つかっていません。
だから当分、この言葉を使うことにします。

D様 ー 。
あなたは「集団ストーカー」というこの言葉を知っておられましたか?
私は昨年、インターネット上で、偶然この言葉を知りました。
そして、この内容が私の身の上に起こっていることに、符合することに気付いたのです。

昨年5月頃より、私は自分の身に何か起きていることを感じていました。
不可思議なことが次々に起きるのです・・・。

その頃私は、精神的にも身体的にも、特に疲れてなかったし、また、高齢と言われる歳でもなく・・・、
若い時ほどではないにしろ、記憶力が著しく衰えた ー ということも、ありませんでした。

その私が通常に考えて、どうしても理に適わぬことが起こるのです。
そして、半年ほどの間に、それは信じられないほどエスカレートしていったのでした。
それは現在も続いています。


まず、今日のことから書き始めることにします・・・。

今日、私は夫と言い争いをしてしまいました。
原因は家の敷地に関することです。

私が現在住んでいる家は、300坪ほどの敷地があります。
その中に3棟の建物が建っています。
私たちは、その中のひとつ、平屋建ての家を住まいにしています。

残りの2棟は、通りに面して建っている2LDKの平屋と、そのすぐ東隣に建っている2階建ての建物です。
2階建ての方は、以前、下宿屋として使っていたものですが、今は空き家のままです。
(一部分は夫の仕事の事務所としています。)

平屋の方は、若い夫婦に貸していて、彼らは子供と三人で住んでいます。

夫は、4年ほど前に、この3棟の家を格安で手に入れたました。
それで、私たちはこの町に住むことになったのです。

さて、その敷地に関することです。
4ケ月ほど前、私は敷地内の土が、妙に軟らかいところが多くなっていることに気付きました。
私たちが住む家の、すぐ周りの部分です。

私は夫にそれを話しました・・・。
すると、夫は「おそらく犬が掘ったのだろう」と言うのでした。
私は、「そう言えば、そうかも知れない・・・」と思いました。

私たちは、犬を一匹と猫を二匹、飼っています。
犬は敷地内で放すこともあるので、土を掘ることは当然考えられます。
ですから、私は、そんな箇所を見つけた時は、足で踏み固めていました。


そして、1カ月ほど前の雨の日のことー。

私は、家の周りに、水が溜まっいるところが多いことに気付きました。
家の雨どいは、壊れている箇所があり、雨天時は以前から水溜りが、出来やすい状態でした。

しかし、ここ数ヶ月の間に、以前は水など溜まらなかった所にも、大きな水溜りが出来ていました。

よく見て見ると、水溜りは、建物の方に向かって広がって来ているのです。
ジワジワと、家の基礎部分のあたりに流れて来ていました。

私は目を凝らして見てみました・・・。
すると家の周りの土地は、基礎部分に近づくにつれ低くなっているのです。
雨が降れば、周りに落ちた水は、家の方に流れて来るような地形です。

家の敷地は、どこもそうだと思いますが、基礎部分に接するところから、外側に向かうにつれ、ゆるやかに低くなっています。湿り気が床下の方に入らない構造になっているのだと思います。

それが、反対に、外側から家に向かうにつれ、土地が低くなっている敷地などありえません。
しかし、私の家の敷地は、いつの間にかそんな地形になっていたのです・・・。

その日、私は水溜りを見ながら、数ヶ月前に夫が言った言葉を思い出しました。
夫は、「土が柔らかいのは、犬が掘ったからだろう」と ー 。

しかし、考えてみれば、飼い犬のパルは、庭の中とか花壇とか、比較的、土が柔い所を掘ることはあっても、
家の基礎に接する固い部分などを、掘ることはなかったと思います。

たとえ、その部分を掘ったとしても、犬は土をどこかに持っていきはしません。
凹凸が出来るにせよ、土の量は変わらないはずです。
 
それが、我が家の敷地は、いつの間にか、家の方に向かうにつれ、低くなっていたのでした・・・。

私は夫に対し、その疑問を口にしました。
すると、夫はあくまでも、「犬が掘ったのだ」と言い張るのです。

この1年ほどの間・・・、
私は、日常的に起こる様々な不可思議な現象を、その都度、夫に話していました。
通常では、あり得ないことばかりです。

夫は、私が神経症にでも罹ったのでは・・・と思ったようでした。
しかし、そうではない・・・。
すると、夫の頭には、私の言うことを「有り得ない」と、拒否する回路が出来てしまいました。
何を言っても、それなりの理屈で、つじつまを合わせてしまうのです。


「犬が掘ったのだ」と、夫は言い張るのでした。

私は ー 、
「それならば、むしろ土は盛り上がるはずだし、こんな地形にはならない。」
と更に言ったのです。

夫は不機嫌に黙り込んでしまいました・・・。

確かに、私の身の回りに、日常的に起きる不可解な事象は、常識的に考えれば、あり得ないことなのです。
どう考えても「誰が、何の為に、何の得があってー」という疑問に突き当たります。
その疑問に明確な答えを出さない限り、そんなことは、「あり得ない」「何かの間違い」「考え過ぎ」「気のせい」ということになってしまうのです。

普通の人間は、通常、意識せずとも、物事を論理的に考えるはずです。
その論理に適わないことは、「あり得ない」のです。

当然の反応ですし、もし私が第三者なら、そういう反応をするに違いありません。

私はこの1年ほどの間に、「誰が、何の為に、何の得があってー」という疑問の答えを考え続けました。
そして、ひとつの答を出しました。
それは、今後、あなたへの手紙の中で示していきたいと思っています。

敷地の件は、私たちに起きた不可解な現象の、ほんの一例に過ぎません。
D様、私は次回からの手紙で、私の身に起きたことを順次、書いてみたいと思います。


今日はこれでペンを置きます。

暑さに向かう不順な季節 ー ご自愛下さいますよう。



                                        2009.6.9
                                              万 留 子



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